今回は1巡目中盤(全体11~20位)での指名が見込まれており、NYYの指名順位(全体26位)まで残っている可能性が低いプロスペクトを取り上げます。
つまり、ドラフト本番で彼らが全体26位まで残っていれば、NYYはドラフト戦略など放り出して飛びつくべき。
Christian Moore
クリスチャン・ムーア:21歳8ヶ月(2002年10月生)
185cm:R/R:テネシー大学:2B
| Draft Prospect Rankings |
||
| メディア | 順位 | 更新日 |
| Baseball America | 19位 | 5/30 |
| MLB.com | 25位 | 5/30 |
| Joe Doyle | 35位 | 5/14 |
| ESPN | 33位 | 5/8 |
| The Athletic | 37位 | 5/22 |
| Perfect Game | 22位 | 6/13 |
| Prep Baseball Report | 29位 | 5/3 |
| Azad Earl | 14位 | 5/18 |
ニューヨークのブルックリンに生まれ、兄は2014年ドラフトにて13巡目指名を受けたC.J. Moore。
数多くの政治家・実業家を輩出し、何故か河野太郎も学生時代に一時期通ったコネチカット州のお坊ちゃま校サフィールド・アカデミーへ入学し、PG National Rankingsでトップ100入りを果たすなど高い評価を獲得。
進学先の強豪テネシー大学では、打者有利の本拠地をバックに、フレッシュマンイヤーからカンファレンス上位の好成績を記録。
| Year | Age | Tm | Lg | G | PA | H | HR | SB | BB | SO | BA | OBP | SLG | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 19 | Tennessee | SEC | 51 | 149 | 36 | 10 | 1 | 27 | 38 | .305 | .443 | .619 | 1.062 |
| 2023 | 20 | Tennessee | SEC | 63 | 275 | 65 | 17 | 16 | 50 | 67 | .304 | .444 | .603 | 1.046 |
| 2024 | 21 | Tennessee | SEC | 68 | 317 | 107 | 33 | 4 | 35 | 45 | .384 | .457 | .814 | 1.271 |
サマーリーグでの低パフォーマンスと2年目の伸び悩みによって、今シーズン開幕時点は3~5巡目程度の評価に留まっていたものの、シーズン30 HRをクリアするなど大ブレイク。
さらに、カレッジWSでは史上初の快挙となる2度のサイクルヒットを達成しています。
「ヤンキースの2024年MLBドラフト1巡目指名候補」を始めた際(4~5月頃)には1巡目のスリーパー候補と目されていたものの、上記の活躍によって現在では1巡目中盤での指名が有力。
各媒体のランキングは最近のバスを反映できておらず、個人的には今クラス全体トップ15に入るプロスペクトだと思います。
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 45 | 65 | 55 | 45 | 55 |
恵まれた身体能力、完成されたフィジカル、捻転差が大きくスティープなスイングから、NCAA屈指のハードコンタクトを生み出すパワーヒッター。
先週の試合にて117 mph EV・17.5 LA・440 ftのStantonライクなHRを放ち話題となりましたが、昨シーズンから今シーズンにかけて90th EVが108.6 mph → 111.8 mphと大幅に向上し、シーズンを通し一貫してパワーを発揮。
HHLAも19.8° → 18.8°と良好な水準で推移していて、低弾道に苦しむ心配もありません。
アプローチ面においてはパワーを上回る成長を示しており、Chase%が22.8% → 24.0%と高水準で安定しているだけでなく、Contact%は65.0% → 77.0%と一気に改善。
バッターとして大きな弱点は見受けられません。
ずんぐりとした体型のためか2B守備の評価は宜しくないものの、NCAAトップクラスの守備成績(DRS)を残しており、過小評価である可能性大。
チームメイトに同じく好守のDean Curleyがいることで、2Bへ追いやられる形となっていますが、プロ入り後にSSを試すのもアリかと。
James Tibbs Ⅲ
ジェームズ・ティッブス 3世:21歳9ヶ月(2002年10月生)
183cm:L/L:フロリダ州立大学:RF
| Draft Prospect Rankings |
||
| メディア | 順位 | 更新日 |
| Baseball America | 13位 | 5/30 |
| MLB.com | 16位 | 5/30 |
| Joe Doyle | 18位 | 5/14 |
| ESPN | 13位 | 5/8 |
| The Athletic | 14位 | 5/22 |
| Perfect Game | 9位 | 6/13 |
| Prep Baseball Report | 20位 | 5/3 |
| Azad Earl | 6位 | 5/18 |
ジョージア州屈指の強打者として一定の評価を得た後に、お隣のフロリダ州立大学へ進学。
3年間着実に数字を伸ばし続け、特に今シーズンはwRC+でカンファレンストップに(立っているはず)。
Cape Cod Leagueでも好功績を記録。
| Year | Age | Tm | Lg | G | PA | H | HR | SB | BB | SO | BA | OBP | SLG | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022 | 19 | Florida State | ACC | 56 | 202 | 51 | 10 | 1 | 25 | 64 | .300 | .411 | .553 | .964 |
| 2023 | 20 | Florida State | ACC | 54 | 244 | 66 | 17 | 5 | 48 | 49 | .339 | .471 | .682 | 1.153 |
| 2024 | 21 | Florida State | ACC | 64 | 310 | 89 | 28 | 8 | 56 | 35 | .366 | .490 | .790 | 1.280 |
LAA(全体8位)とPIT(全体9位)が指名候補リストの上位にリストアップしていると言われており、少なくともCHC(全体14位)がフロアーとなる見込み。
また、5月には全体36位指名権も持つCLEがアンダースロットでの全体1位指名を検討しているとの噂も流れましたが、6月に入ると沈静化しています。
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 50 | 55 | 40 | 45 | 45 |
他の1巡目指名候補の強打者たちのように身体能力とフィジカルには恵まれなかったものの、今では今クラスで最も完成されたバッターの1人に。
昨シーズンはContact%が70%を切ってしまった(69.8%)ものの、78.7 Z-Swing%・20.4 Chase%と99パーセンタイル級の選球眼を見せ、今シーズンもChase%は19.8%と優秀。
さらに、Contact%を80.5%まで引き上げ、特にスピードある速球に対して優れたパフォーマンスを残している模様。
コンスタントに110+ mphの打球を放つRaw Power、そして高いSweetSpot%を残すバレルフィールを兼ね備え、Barrel%は最上級クラスの数字。
守備走塁は全体的に平均を下回っており、2023年シーズンに至っては1Bをメインに守っています。
即戦力としてスピーディーにMiLBの階段を駆け上っていくことが見込まれ、噂通りにLAAから指名を受ければ、2024年ドラフト組の中で一番最初にMLBへ到達するのではないでしょうか。
Oklahoma State OF Carson Benge is someone I’d comfortably select within the first 20-25 overall picks this July. So far, he’s hitting .363/.464/.600 with 8 2B, 1 3B, 3 HRs, 19 RBIs, and more BB (16) than Ks (11).
Wiry, athletic build at 6’1″ and 184-lbs. Little bit of a loud… pic.twitter.com/DLK3sa1fU3
— Peter Flaherty III (@PeterGFlaherty) March 19, 2024
Carson Benge
カーソン・ベンジ:21歳5ヶ月(2003年1月生)
185cm:L/R:オクラホマ州立大学:RF
| Draft Prospect Rankings |
||
| メディア | 順位 | 更新日 |
| Baseball America | 16位 | 5/30 |
| MLB.com | 19位 | 5/30 |
| Joe Doyle | 15位 | 5/14 |
| ESPN | 28位 | 5/8 |
| The Athletic | 19位 | 5/22 |
| Perfect Game | 16位 | 6/13 |
| Prep Baseball Report | 27位 | 5/3 |
| Azad Earl | 20位 | 5/18 |
BOS傘下でプレーしたGarrett Bengeを兄に持ち、野球界の僻地オクラホマ州屈指の二刀流プレーヤーとして、地元の強豪オクラホマ州立大学へ進学。
トミー・ジョン手術(2022年2月)を理由にフレッシュマンイヤーを全休するも、2023年に二刀流プレーヤーとして復帰し、優れた打撃成績を記録。
Cape Cod Leagueでも限られた出場機会の中で好成績を残しました。
| Year | Age | Tm | Lg | G | PA | H | HR | SB | BB | SO | BA | OBP | SLG | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 20 | Oklahoma State | B12 | 59 | 248 | 68 | 7 | 8 | 42 | 32 | .345 | .468 | .538 | 1.006 |
| 2024 | 21 | Oklahoma State | B12 | 61 | 304 | 83 | 18 | 10 | 49 | 51 | .335 | .444 | .665 | 1.109 |
今シーズンは更に数字を伸ばし、1巡目中盤での指名が見込まれるトッププロスペクトに。
また、ブルペンの一員として投球成績も良好で、ピッチングに専念していた場合も、上位ラウンド指名が期待されたはず。
| Hit | Power | Run | Arm | Field |
| 50 | 50 | 50 | 60 | 50 |
Shawn Greenを彷彿させるスムーズなスイングは魅力的ですが、インシーズンにおいても幾度となく変更を加えるなどメカニクスが定まっておらず、プロジェクションの余地を残すフィジカルが成長するまで、メカニクスの完成はお預けか。
近2シーズンで19.5% → 19.4% Chase%を残しているように選球眼に優れ、Christian Mooreと同様にContact%を77.6% → 83.8%と一気に改善。特に今シーズンはZ-Con%が90%前後を推移しているようです。
実戦経験が比較的少ない中でこれだけの数字を残しているのは見事で、メカニクスが上手く完成すれば、ヒッティングがプラスツールへと成長する可能性も十分。
Max EV 112 mph、90th EV 108.1 mph → 106.9 mphを計測するRaw Powerはソリッドなポテンシャルを秘めていますが、昨シーズンにHHLAが10°を下回るなどGame Powerへのトランスレートに苦労しており、特に外角に対してAttack Angleがフラットとなりがちな印象。
マウンドからMax 97 mphを計測する強肩は言うまでもなくプラスツール。
平均以上のスピードも組み合されば、将来的に平均以上のRFとなり得るはずです。