ゼイビア・リーバス(Xavier Rivas):ヤンキース・プロスペクト


今回は、Tommy John Surgeryやドラフト低順位指名を経て、2025年シーズン後半戦にインパクトを残したゼイビア・リーバス(Xavier Rivas)を取り上げます。


ゼイビア・リーバス

Xavier Rivas:40 FV
2002年9月生(23歳3か月):6-4/235 lb:SP/LHP
High-A:2024年ドラフト16巡目(全体481位)
選手ページ:MLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB SL FS Cmd
45 50 60 40
FB/be FB/vel CB/vel CH/vel
93 90 81 81

シカゴ郊外に位置するインディアナ州の無名高校出身。

同校時代は球速80 mph程度のヘボピッチャーであったため、NCAA Division Iからのオファーを得られず、Division Ⅱの弱小大学Indianapolisへ進学。

2年目に球速バンプを経験したことで所属カンファレンスNo.1の成績を残し、サマーリーグでの活躍を経て天下のSECに属するOle Missへ転校。

ただ、ハイレベルな同カンファレンスでは全く通用せず、カンファレンス下位の個人成績を残し、チームもカンファレンス最下位に。

当然ながら2023年ドラフトでも指名漏れ。

さらに、再挑戦を目指してSeniorへ進学を決めるも、シーズン開幕前に肘を傷めTommy John Surgery。


Year Age Tm Lev ERA G GS IP H HR BB SO WHIP HR9 BB9 SO9 SO/W
2021 18 Indianapolis NCAA 4.62 8 5 25.1 21 1 18 29 1.539 0.4 6.4 10.3 1.61
2022 19 Indianapolis NCAA 2.24 12 12 80.1 48 12 31 128 0.983 1.3 3.5 14.3 4.13
2023 20 Mississippi NCAA 6.35 14 14 68.0 65 15 40 89 1.544 2.0 5.3 11.8 2.23
2025 22 3 Teams A-A+-Rk 3.38 19 18 85.1 50 6 50 113 1.172 0.6 5.3 11.9 2.26
2025 22 Hudson Valley A+ 1.23 5 5 29.1 9 1 14 44 0.784 0.3 4.3 13.5 3.14
2025 22 Tampa A 5.80 10 10 40.1 37 5 27 47 1.587 1.1 6.0 10.5 1.74
2025 22 Yankees Rk 1.15 4 3 15.2 4 0 9 22 0.830 0.0 5.2 12.6 2.44
Mino Mino Mino Minors 3.38 19 18 85.1 50 6 50 113 1.172 0.6 5.3 11.9 2.26

2024年シーズンを全休したにも拘らず、16巡目にてNYYから指名を受けプロ入り。

リハビリも兼ねてFCLで開幕を迎え、約1ヶ月でLow-Aへ昇級。

制球難に苦しみ自滅するようなピッチングを続けるも、TDL後のロースター再編成によってHigh-Aへ昇級。

この昇級がメカニクスとコマンドの安定に功を奏し、High-A昇級からシーズンエンドまでの GS中3 GSで10+ Kを記録。

また、Low-Aでは70~80球制限が課せられていたものの、High-Aでは90~100球まで引き上げられており、SPとしての感覚を完全に取り戻したはず。

私が2025年シーズンに恋をしたプロスペクトの1人であり、来シーズンの更なる躍進を勝手に期待。

「Xavier」はアメリカ英語で様々な発音を持つ特殊なファーストネームですが、最も一般的な「ゼイビア」を今回は採用しました。

アウトステップによって上体を開きながらショルダーをローテーションするオーバースロット。

NCAA時代は極端なショートアームでしたが、リハビリ中に標準的なエクステンションに修正した模様。

とは言っても、Tommy John Surgeryから復帰1年目ということで、メカニクスはまだまだ未熟で不安定。その点は本人も自覚しているようです。

NYYはドラフトやトレードによって獲得した直後からピッチャーのメカニクスやアーセナルに手を加えることを良しとしないチームですから、本格的な改造着手も今オフからとなるはずで、来年の春が楽しみですね。

また、Seniorからプロ入りしたため本来ならドラフト同期組より1歳年上になるはずですが、誕生日が非常に遅かったおかげでBen HessBryce Cunninghamとの年齢差は数ヶ月程度。

Fastball – 35/40

低水準なFBの球速はNCAA Sophomore時代から変化がなく、試合によってはAvgが90 mphを割り込むこともあるほどですが、本人は球速アップに自信を持っているようで、個人的にも上がり目は十分にあるかと。

FFとSIの2種類を投げ分けており、本人は今後も併用するつもりのようですが、現状としてどちらとも中途半端。

ピッチングスタイルや他球種と相性も鑑みると、FFに絞るような流れになるかと思います。

Slider – 45/50

Slurveのような緩いSLはSSWに長けたピッチ。

RHP相手にも投球割合が高く、アーリーカウントでカウントを整えるために活用している印象。

ただ、バットに容易に当てられるようなピッチではなく、Low-Aに限ればWhiff%が50%をオーバー。

Baseball ProspectusのStuffProでは+0.3と平均未満の評価。(StuffProは数字が小さいほど優秀。±0が平均。)

Splitter – 50/60

NCAA時代は4-seam CHを投げていたものの、リハビリ中にグリップをズラしFSへ改造。

StuffProでは+0.1とフリンジレベルですが、NYY内部のPQモデルでは非常に高い評価が与えらているとのことで、個人的にも将来的にプラスピッチのポテンシャルを秘めているかと。

珍しいことにかなり投球割合が高く、私はRHB相手に4~5球連続で投げる場面も目にしました。

また、アーリーカウントで多投するSLと対照的に、FSは2ストライクカウントでさらに投球割合を増やしており、本人もプットアウェイ・ピッチと考えてい模様。

Command – 30/40

シーズンが進むにつれメカニクスのリピート性が向上。それに伴いコマンドとコントロールの安定感も増し、制球面では実り多き1年となりました。

ただ、それでもSPの及第点には達しておらず、テキトーにSLとFSを放り込みゴリ押しでCSW%を稼いでいるような状態。

普通に考えればRPがベターなロールです。

Overall  – 30 PV/40 FV

暫くの間はSPとして育成されるでしょうが、個人的には同ロールであまり期待していません。

変化球のバリエーションや制球難、故障歴を考えれば当然の話です。

ただ、優れたプットアウェイ・ピッチとWhiff奪取能力はブルペンで大きな武器となるはず。

2026年開幕版では少なくともTop 30にランクインさせる予定で、Top 20すら検討しています。

映像集


本記事の下書き中に良さげな記事がアップされていたので、貼り付けておきます。

Andy Singer offers an in-depth scouting report on fringe prospect Xavier Rivas.