ベン・ヘス(Ben Hess):ヤンキース・プロスペクト


ニューヨーク・ヤンキースの2025年シーズン前半戦終了時点におけるプロスペクト(有望株)ランキングTop50
2024年MLBドラフトのヤンキース1巡目指名ベン・ヘス(Ben Hess)について。

今回はプロ入り後初のフルシーズンを終えた2024年ドラフト1巡目指名選手ベン・ヘス(Ben Hess)を取り上げます。


ベン・ヘス

Ben Hess:45 FV
2002年9月生(23歳3か月):6-5/255 lb:SP/RHP
AA:2024年ドラフト1巡目(全体26位:契約金$2.75M)
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:第8位

FB SW CB CH Cmd
60 45 60 40 45
FB/be FB/vel SW/vel CB/vel CH/vel
99 93~94 81 77 86

プロ入りまでのプロファイルについては「ベン・ヘス(Ben Hess):ヤンキース・1巡目指名(2024年MLBドラフト)」に記しているため割愛。

開幕前のSpring Breakoutにて実戦デビューを果たし、2 IP・3Kの好投を披露。

しかし、High-Aで開幕を迎えると波が大きく不安定なピッチングを続け、故障等ではなく一身上の都合により5月末から約1か月欠場。


Year Age Tm Lev ERA G GS IP H HR BB SO WHIP HR9 BB9 SO9 SO/W
2022 19 Alabama NCAA 4.54 11 8 33.2 23 6 19 50 1.248 1.6 5.1 13.4 2.63
2023 20 Alabama NCAA 3.22 7 7 36.1 28 7 8 49 0.991 1.7 2.0 12.1 6.13
2024 21 Alabama NCAA 5.80 15 15 68.1 60 13 35 106 1.390 1.7 4.6 14.0 3.03
2025 22 2 Teams A+-AA 3.22 22 22 103.1 65 3 46 139 1.074 0.3 4.0 12.1 3.02
2025 22 Somerset AA 2.70 7 7 36.2 22 1 13 45 0.955 0.2 3.2 11.0 3.46
2025 22 Hudson Valley A+ 3.51 15 15 66.2 43 2 33 94 1.140 0.3 4.5 12.7 2.85
Mino Mino Mino Minors 3.22 22 22 103.1 65 3 46 139 1.074 0.3 4.0 12.1 3.02

ただ、復帰後は厳しい球数制限を課せられながらも人が変わったかのようなパフォーマンスを披露し、8月初旬にAAへ昇級。

AAでも勢いは衰えず、Carlos LagrangeElmer Rodriguezと共に強力3本柱を形成。

ドラフト時は耐久性に大きな問題を抱える素材型と見做されていたことを踏まえると、育成は至って順調と言えるでしょう。

また、個人的にはNCAA時代の課題の1つだった一発病が鳴りを潜めていた点。

そのおかげで2025年シーズンの2.50 FIPはMiLB全体4位、2.94 xFIPは全体10位。(100 IP以上)


NCAA時代からエフォートを減らしたものの、巨体に見合わないロングエクステンション&ロースロットのメカクニクスは健在。

欠場までの全登板でSBを許したり、ランナーを出すと露骨にパフォーマンスが低下するなど、セットポジションに大きな欠陥を抱えていましたが、欠場後に改良を加えSPの及第点をクリア。

ただ、70~75球制限で開幕を迎え、段階的な引き上げを経て5月中旬には100級制限に達したものの、欠場後は逆に50球制限まで引き下げ。

その後再び段階的な引き上げが行われたものの、85球オーバーはたったの2 GSのみ。

本人はケガが欠場理由ではなかったと語っていますが、本当に心身共に正常な状態だったかは疑問。

Fastball – 55/60

ロースロットから投じられる19 IVBのフラットなFFは、2024年シーズンと同様にAvg 93~94 mphを計測。

BAのStuff+において119(MiLB全体6位)と非常に高く評価されており、私のプラス評価は過小評価かも。

ただ、タイトな球数制限を課せられていたにも拘わらず、試合序盤Avg 93~95 mphの球速レンジは中盤~終盤に92~93 mphまで低下する傾向にあり、未だにスタミナへの不安は拭えません。

Curve – 60/60
Sweeper – 40/45

Avg 77 mphの11-5 CBはプロ入り後も威力を発揮。

下述のSWを習得するまではRHP相手にもカウント関係なく積極的に投げ込み、高いK%とWhiff%の源となりました。

さらに、Avg 85 mphの小さく曲がるCTライクなSLをダンプし、7月から新たにSWを習得。

球速はCB+4~5 mph程度で、CBとのタネリングが良さげ。

AA昇級後3登板目となる8/17の試合終了時点で50 Whiff%・38 Z-Whiff%を記録しており、習得直後からかなり機能していたようです。

Changeup – 40/40

NCAA時代から明らかに良化していますが、平均未満であることは変わらず。

Whiffを奪うようなプットアウェイ・ピッチではなく、所詮はウィークコンタクトを誘発するためのもの。

そのため、LHP相手にアーリーカウントから多投することもしばしば。

Command – 40/45

プロ入り前から長らく課題となっているコマンド&コントロールの評価は依然として芳しくありませんが、その点について私は少し楽観的。

それは、欠場後のFFのコマンド改善が印象的だったため。

もちろん試合後半になるとスタミナ切れによって崩れますが、試合序盤はかなりコーナーに集まっていたイメージ。

実際にシーズン後半戦にコントロールスタッツが向上。

反対にCBについては改善が見受けられず、新たに習得したSWもCBと同様に近い状態ですが、健康体を維持することができれば、FFに変化球も追従するのではないでしょうか。

そういった話と楽観的な希望的観測により、ミッドシーズンの40グレードから45グレードへ評価を上方修正しました。

Overall  – 40 PV/45 FV

BAのStuff+において111、Normalized Stuff+において117(MiLB全体17位タイ)の高い評価を与えられており、アーセナルのクオリティはドラフト1巡目に相応しい水準。

上述した制球面も加えると、本来なら50 FVを与えるべきでしょうが、度重なる故障歴とスタミナ面・耐久性の未熟さやプロジェクションの余地が限られるフィジカルを差し引き、45 FVに止め置きました。

映像集

コメント

  1. セッサ より:

    なんかシュミットみたい