ヤンキースのOF補強プランB


Juan Sotoのバリュエーション更新、FA契約予想、JudgeとColeの見積り

NYYがJuan Sotoを引き留めるのは難しいでしょうから、今回はOF補強の代替案について雑記。

せっかくなので、Gardnerのようなハイコスパ案件をダメもとで探してみましたが、当然ながら見つからず。

今思えば、GardnerCurtis GrandersonNick Swisherの3人だけで15 WAR前後を確保した2010~11年代の費用対効果はイカれてたよね。Andruw Jonesもタダ同然だったし。



FA市場

市場価格は各メディア(ライター)の契約予想の中央値を採用。
ただ、Snell菊池Edmanの契約規模を見る限り過小評価でしょう。

Anthony Santander

30歳5ヶ月/市場価格:5年・$100M(AAV$20M)

Year rWAR fWAR
2023 2.9 2.6
2024 3.0 3.3

所詮は3.0 WAR前後がアッパーのプレーヤー。

NYYのようなコンテンダーが中長期契約を与えるべき存在ではありません。

打球分布にクセがあるバッターですけど、ヤンキー・スタジアムにマッチしているかは知らん。

3年程度先のDHスポットは、Judgeの為に開けておきたいよね。

Teoscar Hernandez

32歳5ヶ月/市場価格:3年・$70M(AAV$23M)

Year rWAR fWAR
2023 2.1 1.9
2024 4.3 3.5

世間一般的に言われているほどDH化のリスクが高いとは思いません。

ただ、チーム(ロースター)状況を鑑みなければ、32~34歳のHernandezに$70M支払うより、30~34歳のSantanderに$100Mかます方がリーズナブル。

Tyler O’Neill

29歳9ヶ月/市場価格:3年・$40M(AAV$13M)

Year rWAR fWAR
2023 0.3 0.6
2024 2.7 2.5

せっかくGrishamという優秀なバックアップを確保しているのだから、O’Neillのような不安定なスぺ体質プレーヤーでギャンブルするのは全然アリだと思います。

LHBなら推していました。

そもそも、3年・$40Mで収まらないだろ。

Jurickson Profar

32歳1ヶ月/市場価格:3年・$45M(AAV$15M)

Year rWAR fWAR
2023 -1.3 -1.6
2024 3.7 4.3

これまでに名を挙げたOFと同等、またはそれ以上に守備がポンコツですが、1B起用に耐え得る点は魅力。

Cody Bellingerに大金を叩くぐらいなら、Profarの方が幾分かマシ。

トレード市場

Luis Robert Jr.

27歳6ヶ月/1年・$15M(+球団OP 2年・$40M)

Year rWAR fWAR
2023 5.0 4.9
2024 1.4 0.5

Tyler O’Neillと同じ理由でアリ。

また、AAVが$8.3Mと安価なため、サラリーキャップ超過勢にうってつけ。

とは言え、CWSが放出を急ぐ必要性なし。

Cody Bellinger

29歳8ヶ月/2年・$52.5M(AAV$27M)

Year rWAR fWAR
2023 4.4 4.4
2024 2.2 2.2

要らん。

Ian Happ & 鈴木 誠也

Happ:30歳7ヶ月/2年・$40M(AAV$20M)
鈴木:30歳7ヶ月/2年・$38M(AAV$17M)

Year Happ
(fWAR)
鈴木
(fWAR)
2023 3.4 3.2
2024 3.6 3.6

Kevin AlcantaraOwen Caissieを抱えているCHCにとって、今オフ中のOFロースター整理は必要不可欠。

Bellinger放出が思うようにいかなければ、両翼の2人に手を付ける可能性も微レ存?

いや、ねぇな。

Brendan Donovan & Lars Nootbaar

Donovan:28歳2ヶ月/保有期間3年
Nootbaar:27歳8ヶ月/保有期間3年

Year Donovan
(fWAR)
Nootbaar
(fWAR)
2023 1.5 3.0
2024 3.2 1.7

 CHC両翼コンビの下位互換ですが、年俸は遥かに安価。

もれなくArenadoも付いてくる模様。

ただ、Donovanに関しては、Chisholmと強みが被ります。

Byron Buxton

31歳3ヶ月/4年・$60M(AAV$14M)

Year rWAR fWAR
2023 0.8 0.6
2024 3.6 3.7

これまでリストアップしたプレーヤーを獲得したところで、どうせLADはおろかBALにも敵いません。

てなことで、Carlos CorreaとのW補強ギャンブルかませ!

結論

OF補強なんて後回しで結構。

Soto流出後は後釜が必要」みたいな雰囲気になっていますが、Judgeがという大黒柱がそびえ立っているおかげで、JudgeDominguezGrishamのWAR期待値は約11と高水準。

この数字はMLB全体でもトップ3に入ります。

良くも悪くもGrishamはLHPを苦にしないLHB。DominguezもRHBが貧弱とは言えスイッチヒッターなので、2人ともプラトーン起用に不向き。

また、Grishamは頑丈な上にパフォーマンスが安定しているため、リストアップしたようなミドルクラスのプレーヤーと置き換えたところで、大した上積みは期待できないでしょう。

本当にBuxtonがCHCの2人が市場に繰り出してくるような奇跡?でも起きない限り、投手陣とIFの補強に注力すべきであり、その過程の中でDominguezの放出が必要となった場合に、初めて本腰を入れるような感じで十分。

ある程度ディープなIFデプスを確保していれば、OFに穴が生じた場合でも、Chisholmで簡単に埋め合わせができますからね。