ヤンキースの2024年MLBドラフト1巡目指名候補:その12

2024年MLBドラフトにおけるヤンキースの上位指名候補について

ドラフト初日に有給を取ろうと思ったら、当日が「海の日」であることに今さら気付きました。



Braylon Doughty

ブレイロン・ダウティ:18歳7ヶ月(2005年12月生)
185cm:シャパラルHS(カリフォルニア州):SP/RHP

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 49位 5/30
MLB.com 37位 5/30
Joe Doyle 27位 6/18
ESPN 20位 5/8
Baseball Prospectus 4/11
The Athletic 57位 5/22
Perfect Game 35位 6/13
Prep Baseball Report 59位 5/3
Azad Earl 36位 5/18

昨シーズン終了時点では無名の存在でしたが、夏のArea Code Gamesで急成長と圧倒的なパフォーマンス(54.8 K%・3.2 BB%)を見せ評価急上昇。

上位ラウンドでの指名が期待される存在となりました。

  ERA W-L IP H K BB K% BB%
2022 1.42 3-1 29.2 10 38 6 31.1% 4.9%
2023 1.69 5-1 49.2 14 80 14 40.8% 7.1%
2024 1.11 4-3 50.1 10 85 10 43.4% 5.1%

秋季に登板しなかったため、その後の評価変動は限られたものの、今シーズンも引き続き高校生離れしたパワーピッチを披露。

1巡目指名を得る可能性こそ決して高くありませんが、NYYは1巡目指名候補としてリストアップしている模様。

個人的には魅力に欠けるプロスペクトなので、全体26位指名権を費やすべきだとは思いません。少々のオーバースロットボーナスを含む2巡目指名ならば勿論アリ。

かと言って、NYYの2巡目(全体53位)まで残っているかは微妙。

FB SL CB CH Cmd
50 55 50 40 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 92~94 83~85 79~81 86~87

Avg 93 mph前後(調子が良ければ94~95 mph)のFFは2400 rpmを計測するも、スピンエフィシェンシーとディセプションに欠け、球速/スピンほどの威力を期待しづらいピッチ。

メカニクスとフィジカルにおけるプロジェクションの余地が小さく、将来もあまり感じません。

コンスタントに3000 rpmを超えるSL(スラーブ)は変化量が非常に大きく、ピッチクオリティこそ優れていますが、コマンドに苦労している印象。

同じく3000 rpm級のCBもピッチクオリティは○。できればもう少しSLとCBの差別化を。

2000 rpm前後のCHは時折90 mphを超え、Whiffを奪うのではなくウィークコンタクトを誘発するSI気味のピッチ。

コマンドがソリッドであるとは思いませんが、投球成績を見る限りストライクを稼ぐことには苦労していない模様。


Walker Janek

ウォーカー・ヤネック:21歳10ヶ月(2002年9月生)
183cm:R/R:サム・ヒューストン州立大学:C

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 21位 5/30
MLB.com 23位 5/30
Joe Doyle 33位 6/18
ESPN 24位 5/8
Baseball Prospectus 50位 4/11
The Athletic 25位 5/22
Perfect Game 18位 6/13
Prep Baseball Report 26位 5/3
Azad Earl 29位 5/18

高校時代は無名の存在であり、弱小以上中堅未満のサム・ヒューストン大学へ進学。

最初の2年間は抜けた打撃成績を残せなかったものの、キャッチャー守備を高く評価され、上位3ランド以内での指名が見込まれるように。

Year Age Tm Lg G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2022 19 Sam Houston State WAC 51 231 56 7 6 32 46 .308 .432 .456 .888
2023 20 Sam Houston State WAC 57 261 68 13 10 26 47 .301 .377 .549 .926
2024 21 Sam Houston State CUSA 58 271 80 17 13 40 45 .364 .476 .709 1.185

さらに、今シーズンはバッティングが開花。

中堅カンファレンスであるConference USA 最上位の成績を残し、Caleb LomavitaMalcolm Mooreと2024年クラスNo.1キャッチャーの座を争うと共に、ドラフト1日目における指名が有力的に。

ちなみに、サム・ヒューストン大学はHayden WesneskiCaleb SmithなどNYYと縁があるスクール。

Hit Power Run Arm Field
45 45 45 60 55

ラップ気味のスイングに、プレートサイドへ踏み込むことで捻りを加え、優れたHBAを生み出すことで、Raw Powerのポテンシャル以上のGame Powerを生み出すプルヒッター。

ハイクオリティなピッチに対して好成績を残しているとのことで、Cape Cod Leagueでも良好なパフォーマンスを記録。

高いZ-Con%を武器に甘い球を着実に仕留めるバッターのようですが、昨シーズンから今シーズンにかけてChase%が30.1% → 24.7%と大幅に改善するなど、課題だった選球眼において成長を披露しており、Conference USA所属だからと言ってバッティングのフロアーを舐めてはいけませんね。

フレーミングとブロッキングは共に評価が高く、強肩を活かしプラス級のポップタイムを計測。各エバリュエーターの評価が正しければ、今後も長らくキャッチャーを務めるはず。

純粋なスピードは平均未満に見えるのですが、何故かSBがカンファレンス上位。


Griff O’Ferrall

グリフ・オフェラル:21歳5ヶ月(2003年2月生)
185cm:R/R:ヴァージニア大学:SS

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 111位 5/30
MLB.com 41位 5/30
Joe Doyle 45位 6/18
ESPN 49位 5/8
Baseball Prospectus 4/11
The Athletic 63位 5/22
Perfect Game 49位 6/13
Prep Baseball Report 47位 5/3
Azad Earl 5/18

ヴァージニア州の名門進学校にて、プロスペクトとして高い評価こそ得られなかったものの、実戦で素晴らしいパフォーマンスを残し同州のPlayer of the Yearに。

地元の強豪ヴァージニア大学へ進学すると、フレッシュマンイヤーはカンファレンス下位の成績に終わるも、2年目に大きく数字を伸ばし、上位ラウンド候補へとランクアップ。

Year Age Tm Lg G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2022 19 Virginia ACC 58 275 70 2 17 38 26 .308 .406 .366 .772
2023 20 Virginia ACC 65 313 108 1 16 29 38 .396 .453 .495 .948
2024 21 Virginia ACC 63 323 92 5 17 22 24 .324 .367 .454 .821

今シーズンはハネていたBABIPが落ち着いたことでパッとしない数字に終わっていますが、意外にもプロスペクト評価はさほど下落しておらず、2巡目以内での指名が有力的。

高校生のオーバースロッボーナスと組み合わせた形の上位指名が現実的か。

Hit Power Run Arm Field
45 30 60 45 55

シーズンを通し幾度となくメカニクスへ修正を加えているものの、上位指名候補屈指のコンタクトスキルを誇り、Contact&は95パーセンタイル超の数字。

ただ、昨シーズンから今シーズンにかけてChase%は20.0% → 31.8%と大幅に下落しており、積極的なアプローチは再改善必須。

90th EVが100 mphを下回るパワーは上位指名候補の中でもワースト級。スイングがフラットな為に弾道も上がりません。

フィジカル的にはもう1段階のパワー向上が見込めそうですが…。

最上級の守備成績(DRS)の記録するなどSS守備の期待値は高く、フリンジレベルの肩をを理由に2Bへコンバートすれば、プラス級の2B守備が期待できる素材。

60ヤード走6.60秒前後を計測するスピードは平均を上回り、ベースランニングの評価も良好。

全体的に覚醒前のDJ LeMahieuを彷彿させ、 vs LHPのユーティリティとして申し分ないフロアーを誇ります。


Joey Oakie

ジョーイ・オーキー:18歳2ヶ月(2006年5月生)
190cm:アンケニー・センテニアルHS(アイオワ州):SP/RHP

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 51位 5/30
MLB.com 38位 5/30
Joe Doyle 44位 6/18
ESPN 31位 5/8
Baseball Prospectus 54位 4/11
The Athletic 57位 5/22
Perfect Game 73位 6/13
Prep Baseball Report 45位 5/3
Azad Earl 30位 5/18

アイオワ州の田舎町でプレーしているために隠れた存在でしたが、昨年夏のArea Code Gamesで素晴らしいパフォーマンスを残し、一躍高校球界屈指のピッチャーと評される存在に。

その後はU-18 Team USAにも加入。

地元リーグでの活躍はあまり話題になっておらず、評価の上積みが限られているものの、ドラフト初日での指名を期待する声は少なくありません。

コミット先はアイオワ大学。

FB SL CB CH Cmd
55 55 45 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 92~95 82~83 84~85

サイドアーム以上3/4スロット未満のエレクトリックなメカニクスから、ライディングアクションに長けるmid-90s mphのFFをピッチ。

故障リスクは無視できませんが、年齢とフィジカルから大きな将来性を感じさせるハイシーリング型であり、MLBやアイオワ大学の高度なトレーニングを受ければ100 mph到達の可能性も。

コンスタントに3000 rpmを計測するHZが非常に大きなSL(SW)は平均超のピッチで、アームスロットと相まって厄介なHAAを生み出します。

SPとして生命線を握るであろうCHは一貫性に欠けるものの、ハマれば大きな変化を見せるWhiff ピッチ。

コマンドについて評価が分かれていますが、これまで極端なコントロール難は示しておらず、プロスペクト・ランキングの順位がバラけるのは必然かもしれません。