ヤンキース:プロスペクト・ランキング:トップ50:2026年開幕版


ニューヨーク・ヤンキースの2025年シーズン前半戦終了時点におけるプロスペクト(有望株)ランキングTop50

前回のTDLとオフシーズンにおいて35~45 FVのミドルバリューのプロスペクトを大放出したため、同ランク帯のデプスがスカスカ状態に。

昨年の開幕版ランキングにて「ファームのデプスはコロナ禍以降でワーストの状態」と記しましたが、今では2010年代以来の惨状が広がっています。

しかしながら、トップティアに目を向けると投攻守でスケールの大きなタレントが名を連ねており、コンテンダーとして必要十分以上のトッププロスペクトが揃っているとの印象。

そもそも、前回のTDLとオフシーズンで補強した戦力のほとんどは保有期間がマルチイヤーのプレーヤー。

そのおかげでファームシステムからの戦力供給が必要なロースター状況ではなく、今シーズンも「将来の戦力を育て上げる」というより「トレードの駒を生産する」ことがメインターゲットとなりそう。



50位 ➡ 31位 30位 ➡ 11位
10位 ➡ 1位

50位:Jose M. Rodriguez

ホセ・ミゲル・ロドリゲス:30 FV
2004
年1月生(22歳2か月):5-11/160:SP/RHP
Low-A:ドミニカ:2023年Int FA
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
40 50 45 40 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 93 85 89

ローエフォートなメカニクスは当ランキングでワースト級の代物。

コンパクトでエクステンションが身近にもかかわらずアクションが全く安定せず、CHで躱すアプローチを採用。

ただ、各ピッチのスピンフィールは良好で、個人的には投球割合5%のSLに将来性を感じます。

49位:Chalniel Arias

チャルニー・アリアス:30 FV
2003
年9月生(22歳5か月):6-3/170:SP/RHP
FCL:ドミニカ:2021年Int FA
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:第48位

FB ST CB CH Cmd
55 45 40 40
FB/be FB/vel ST/vel CB/vel CH/vel
97 94 84 89

昨シーズンを全休。

今シーズンも開幕60日ILスタート。

48位:Eric Genther

エリック・ゲンター :30 FV
2002年6月生(23歳9か月)6-1/200:LF/RF
Low-A:2025年ドラフト外

選手ページ:MLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 40 40 45 40

Atlantic 10のSeniorからUDFAでNYY傘下入り。

プロ入り後はLow-Aにて(良い意味で)予想外のバッティングスキルとアプローチを見せ、Parks HarberDax Kilbyに次ぐxwOBAを残しました。

スピードとアスレチシズムに欠けるため、コーナーOFの守備は期待薄。

47位:Brady Kirtner

ブレイディ・カートナー:30 FV
2001年11月生(24歳4か月):5-10/180
:RP/RHP
High-A:2024年ドラフト外
選手ページ:MLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
40 65 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96 93 82 M-80s

スピレレイト芸人Brock Selvidgeをも上回るスピナー。

FFはAvg 2800 rpm、SLはAvg 3200 rpmを計測。

上記の2ピッチしか持ち合わせていませんが、SLはSweeperタイプとSlurveタイプを投げ分けており、コマンドがより安定している前者の方が効果的に見えます。

ただし、乾燥気候が影響したのかAFLではスピンレイト低下の憂き目に遭い炎上。

46位:Roderick Arias

ロデリック・アリアス:30 FV
2004年9月生(20歳6か月):6-0/180:SS
Low-A:ドミニカ:2022年国際FA(契約金$4M)
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:第25位

Hit Power Run Arm Field
30 45 60 65 45

Spring Trainingでハードコンタクトを幾度か見せた。

それしかポジる要素がありません。

2年連続でLow-Aにてフルシーズンを過ごし、2024年→2025年にかけて成績変化なし。

つまり、1年間何も成長しなかったわけです。

順当に行けばAlexander Vargasの二の舞ですね。

45位:Bryce Warrecker

ブライス・ウォーレッカー30 FV
2001年9月生(24歳6か月):6-8/225:RP/RHP
High-A:2023年ドラフト20巡目(全体612位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB SW CB CH Cmd
35 60 40 45
FB/be FB/vel SW/vel CB/vel CH/vel
94 92 82 85

ブルペン転向とメカニクス改造によって遂にまともなコマンド&コントロールを身に付け、57.0 IPでHRを1本しか許さず。

30グレードだったCHも改善され、苦手としていたLHB相手に好成績を残しました。

44位:Trent Sellers

トレント・セラーズ30 FV
1999年10月生(26歳5か月):6-1/207:SP/RHP
AA:2023年ドラフト20巡目(全体612位)
選手ページ:MLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB CT SL CH Cmd
35 40 45 50 40
FB/be FB/vel SW/vel SL/vel CH/vel
94 91 88 81 82

厄介なアームアクションから無茶苦茶なコマンドでCHを投げ込み、2シーズン連続で25%超のWhiff%を記録。

抜本的なコマンド&コントロールの改善は難しいと思うので、変化球が高めに浮いてHRを許す悪癖だけでも改善できれば…。

昨シーズンをケガで終えていますが、続報がなく現況不明。

43位Tony Rossi

トニー・ロッシ:30 FV
26歳8ヶ月(1999年7月生):6-3/209:SP/RHP
High-A:2024年ドラフト外
選手ページ:MLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB SL CB FS Cmd
50 60 50 35
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel FS/vel
97 95 84 89

NCAAに6年間も在籍した後、NYYとのUDFA契約にこぎ着けた浪人オジサン。

スピンに欠けるFBはムーブメントが悪く、RHB相手にSL、LHB相手にFSを多投することで抑えるスタイル。

15%前後のBB%を残すほどの制球難は大きな課題ですが、Spring Trainingにてバックレッグのドライブが良化しており、メカニクスの安定化を期待。

42位:Jackson Castillo

ジャクソン・カスティーヨ :30 FV
2003年5月生(22歳11か月):5-9/195:LF/RF/CF
AA:2023年ドラフト外

選手ページ:MLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 40 55 40 35

小柄な体格からソリッドなバットスピードを繰り出し、良くも悪くもRHB相手に強さを発揮。

アッパーゾーンでVBAがフラットになる悪癖が改善されれば、Game Powerにおいてサプライズを見せる可能性も。

バッティングだけであればBrendan Jonesと大差ない素材ですが、残念ながら拙守のJones以上にOF守備が下手糞。

コンスタントにCF起用を受けていますけど、MLBレベルでは全く通用しないでしょうし、だからと言ってコーナーOFのプラトーン要員としてはパワーレス。

41位:Zach Messinger

ザック・メッシンガー:30 FV
1999年10月生(26歳5か月):6-6/255
:SP/RHP
AAA:2021年ドラフト13巡目(全体393位)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB CT SL CH Cmd
40 40 55 45 45
FB/be FB/vel CT/vel SL/vel CH/vel
98 95 87 83 86

昨シーズン中盤にブルペン転向。

それによってFFのAvg Veloが92→95 mphへスピードアップ。それに伴い決め球SLのスピンレイトも上昇。

ただ、ムーブメントが非常に悪いFFは滅多打ち状態で、変化球も稚拙なディセプションによってピッチクオリティほどの威力を発揮せず。

Spring Trainingでのパフォーマンスも残念な内容でした。

40位:Tomas Frick

トーマス・フリック :30 FV
2000年11月生(25歳5か月):5-10/200:C
AA:2023年ドラフト15巡目(全体462位)

選手ページ:MLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
45 35 35 40 40

コンパクトなスイングから生み出されるバットコントロールとパッシブなアプローチによってOBPを稼ぐギャップヒッター。

ここまでLow-A~AA全てのクラスで平均超の打撃成績を残しています。

キャッチャー育成に定評があるNYY傘下であれば否応なく将来性を期待しちゃいますが、今のところキャッチャー守備は下手。

39位:Queni Pineda

ケニ・ピネダ:35 FV
2007年5月生(18歳9か月):5-10/190:C
DSL:ドミニカ:2024年Int FA(契約金$350K)
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:第34位

Hit Power Run Arm Field
40 40 40 50 50

DSL2年目となった昨シーズン、攻守ともに着実な成績アップを見せるも、DSL開幕から1ヶ月程度でシーズンエンド。(理由は不明)

ランク外のJustin Capellanと有意差があるかと言われれば…。

38位:Mani Cedeno

マニ・セデーニョ :35 FV
2008年8月生(17歳7か月):5-10/180:SS
DSL:ドミニカ:2025年Int FA(契約金$2.5M)
選手ページ:MLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 40 60 50 45

2025年クラスInt FAのBiggest Bonus。

昨シーズンは若干16歳ということもありDSL開幕から苦しんだものの、最後の半月で3 HRを放ちストロングフィニッシュ。

プロ入り前の高い評価から一転してSS守備成績はゴミのような数字でしたが、全試合を同ポジションでプレー。

37位:Dexters Peralta

デクスターズ・ペラルタ :35 FV
2008年8月生(18歳8か月):5-10/180:SS
FCL:ドミニカ:2024年Int FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 45 50 60 45

不可解なオーバープロモーションによってFCLの年長ピッチャーからリンチを受け、6月終了時点で27 G・104 PA・.324 OPS・5 wRC+・31.7 K%の💩成績。

7月はBABIPが回復したことで102 wRC+を残していますが、何かしらの成長の兆しなのか?それとも単に運に恵まれただけなのか?

恐らく後者でしょう。

36位:Sabier Marte

サビエル・マルテ:35 FV
2004
年2月生(22歳1か月):6-5/170:SP/RHP
FCL:ドミニカ:2022年Int FA(契約金$30K)
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:第40位

FB SL CB CH Cmd
50 40 60 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96 92~93 L-80s M-80s

今シーズン途中にTommy John Surgeryから復帰予定。

35位Geoffrey Gilbert

ジェフリー・ギルバート:35 FV
24歳10ヶ月(2001年5月生):6-0/215:RP/RHP
AA:2022年ドラフト13巡目(全体400位)
選手ページ:MLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
40 40 55 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
95 91 77 83

エクステンションが大きく独特なオーバースローからフラットなFFとピッチタネリングに長けたCHを投げ込みWhiff量産。

変化球のコマンドが不安定なためBB%が高止まりしていますが、CHがコーナーへ決まる日にはアンヒッタブルに。

CHがマネーピッチであるため特段LHBを得意としておらず、良くも悪くもプラトーン起用には向きません。

プラトーンRPを上回る存在になり得るような素材じゃないのに…。

34位Richard Matic

リチャード・マティック:35 FV
2007年7月生(18歳8か月):6-0/200:3B
FCL:ベネズエラ:2024年Int FA(契約金$850K)
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:第36位

Hit Power Run Arm Field
35 55 40 50 40

90th EVが6 mphも上昇し、結果としてNYY傘下DSL最高の打撃成績を記録。

DSL全体で見ても上位のパフォーマンスでした。

33位:Jace Avina

ジェイス・アビーナ:35 FV
2003年6月生(22歳9か月):6-0/180:CF/RF/LF
AA:2021年ドラフト14巡目(MIL)
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:第30位

Hit Power Run Arm Field
35 50 45 60 45

極端にパッシブなアプローチによってパフォーマンスが安定せず、AAではシーズン最終盤まで低空飛行。

Spring Trainingでのパフォーマンスも一長一短の内容でした。

32位Carson Coleman

カーソン・コールマン:35 FV
27歳11ヶ月(1998年4月生):6-2/190:RP/RHP
AAA:2019年ドラフト33巡目(TEX指名)
選手ページ:SavantBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
60 40 30 45
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
98 95 80 89

2023年開幕前のTommy John Surgery→2023-24年オフのRule 5 Draftによる退団→右肩手術→2024年シーズン全休の長い道のりを経て、昨シーズンにNYY&実戦復帰。

SIのムーブメントこそ良化を見せているものの、変化球は良化 or 現状維持どころか劣化しているように感じます。

そもそも、彼のシンキングに長けたSIであれば、CBよりSWの方がマッチするはず。

今シーズン開幕戦で遂にAAAデビューを果たす見込みですが、FF主体の単純明快かつ捻りのないピッチングスタイルが通用するか見物。

31位:Brock Selvidge

ブロック・セルヴィッジ:35 FV
2002年8月生(23歳6か月):6-3/205:SP/LHP
AA:2021年ドラフト3巡目(全体92位)
選手ページ:MiLB.comBaseball ReferenceFanGraphs
2025年ミッドシーズン版ランキング:第18位

FB CT SL CH Cmd
50 50 40 45
FB/be FB/vel CT/vel SL/vel CH/vel
97 95 89 84

Spring Trainingの初回登板にてAvg 95 mph超の球速バンプを披露するも、たった1度の登板でUCLを損傷。

ただ、通常のTommy John Surgeryではなくインターナルブレース手術で治まったようで、来シーズンのSpring Trainingに間に合うはずですが、復帰後はブルペンで育成すべきかと。

また、いつまで経ってもポンコツなままだったCHを遂にダンプした模様。