将来のMLB最速投手候補たち:パート6


「将来のMLB最速投手候補たち」の記事をこのページにまとめていきます。    とりあえず今オフ中にパート10まで投稿する予定。   ...

1年前のオフシーズンにマイナーリーグやアマチュア球界の剛速球投手を取り上げる企画を行いましたが、今オフは同企画を再び復活させ、コロナ過を経て新たに表れた新星たちを取り上げていこうかと思います。



ハンター・グリーン

Hunter Greene:22歳(1999年8月生):196㎝・104kg
RHP:レッズ傘下(AAAクラス)
最高球速:104.3マイル(105マイル:春季キャンプ)

パート2にてトミー・ジョン手術のリハビリ過程のグリーンを取り上げましたが、2021年シーズンに本格復帰を果たすと春季キャンプにて最速105マイルを計測。

さらに、6月のAAAでの登板ではトラックマンにて最速104.3マイルを叩き出し、8月の登板では37球(速球全投球数の73%)が100マイル以上を計測するなど先発投手として異次元の球速記録を残し、トミー・ジョン手術からの完全復活を果たしました。

100イニングの投球回制限やAAAにおける不安定なパフォーマンスによってMLB昇格には届きませんでしたが、2022年シーズン序盤にはMLBのマウンドに立ち「史上最速の先発投手」の地位を確立することでしょう。



カミロ・ドバル

Camilo Doval:24歳(1997年7月生):188㎝・83kg
RHP:ジャイアンツ(MLB)
最高球速:104.5マイル(トラックマン)

2019年シーズンに100マイル前後を計測し史上最速のサイドスロー投手の1人となった逸材ですが、今シーズンからサイドスローをスリークォーターに変更し球速も上昇。

7月のAAAにおける登板ではトッラクマン計測史上歴代3位となる104.5マイルを叩き出し(歴代1位はアロルディス・チャップマンの105.1マイル、2位はジョーダン・ヒックスの105マイル)、別試合や他球場における登板でもコンスタントに102~103マイルを計測しています。

また、肝心のAAAでの成績は振るわなかったもののシーズン後半戦にMLBデビューを果たし、シークレット・ウェポンとしてジャイアンツの地区優勝に貢献。地区シリーズでもドジャース打線相手に好投を披露。

MLBでは限られた登板機会の中で2021年シーズン5位タイとなる102.5マイルを計測していますが、2022年シーズンMLB最高球速を記録する可能性が最も高いピッチャーは彼だと思いますね。

(本企画はMLB経験の無い選手を対象としていますが、事実上のマイナーリーグ史上最速記録を残した今投手は特別扱いとしています。)



アブナー・ウリーベ

Abner Uribe:21歳(2000年6月生):188㎝・90kg
RHP:ブリュワーズ(Aクラス)
最高球速:103マイル(トラックマン?)

2018年に18歳でブリュワーズと契約した時点では最速90マイル程度だったものの、翌年の春に95マイル、2020年には101マイルを計測するなど急成長。

そして、2021年シーズンではAクラスにおける複数の登板で103マイルを計測しています。(所属チームがトラックマンを導入しているので、トラックマンにて103マイルを計測しているはず。)

ただ、毎年順調に自己最速記録を更新し続けているだけに2022年シーズン以降も更なる球速アップを期待したいところですが、2021年シーズンマイナー公式戦での与四球率は6.7と危険水準で、シーズン終了後に参加したアリゾナ秋季リーグに至ってはたった9イニングで17四球を献上。



チェイス・ペティ

Chase Petty:18歳(2003年4月生):185㎝・86kg
RHP:ツインズ(ROKクラス)
最高球速:102マイル

2020年のショーケースにて最速100マイルを計測し一躍ドラフト上位指名候補になると、2021年の春先には18歳の誕生日前に102マイルを計測。高校生投手が102マイルを計測するのは上記のハンター・グリーン以来5年ぶりのこと。また、高校生投手の球速記録は誤計測も多いわけですが、ペティは複数の様々な機会で102マイルを計測しています。

肝心の2021年ドラフトでは、ペティの成長の余地への懸念や100マイル以上を計測した高校生投手の地雷率の高さを理由に1巡目指名漏れの可能性も取り沙汰されましたが、リスキーな高校生投手を好むツインズが全体26位にて指名。プロ入り後はルーキークラスの登板で90マイル台後半を連発したようです。

コメント

  1. asdfg より:

    チェイス・ペティですが、最後の二行目でインディアンズが指名したとなっていますが、ツインズの間違いではありませんか?