ヤンキースの2025年MLBドラフト指名候補:その1


今年のNYYはサラリーキャップ超過の罰則として1巡目指名権が10スポット後退し、CBRAの全体39位が1stピックとなります。

また、2巡目指名権も失っており、3巡目・全体103位が2ndピックに。



Cam Cannarella

キャム・キャナレラ:21歳10ヶ月(2003年9月生)
6-0:180 lb:L/R:クレムソン大:CF

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 38位 3/26
MLB.com 25位 5/5
ESPN 34位 5/14
The Athletic 23位 4/15
Prep Baseball Report 69位 5/15
Azad Earl 40位 4/11

”好投手の輩出に強い”クレムソン大学にて1年目から頭角を現し、2023年ACCのFreshman of the Yearに。

しかし、2024年シーズンは肩の故障に苦しみパフォーマンスを落とすと、オフシーズンに関節唇の手術を受け迎えた今シーズンは開幕からスランプ突入。

2024年シーズン開幕前にはドラフト全体1位指名すら期待される存在でしたが、今では1巡目フリンジレベルまでその評価が下落しています。

ただ、シーズンが進むに連れてパフォーマンスは回復傾向にあり、NYYの指名順位まで残る可能性は…。

Hit Power Run Arm Field
45 35 60 45 70

メカニクスはJacoby Ellsburyを彷彿させ、Chase%などを見る限り選球眼に特段長けたプレーヤーとは思えませんが、少し行き過ぎたぐらいの待球アプローチとソリッドなコンタクトスキルによって、今シーズンはBB>Kを記録。

特にFBに対してパフォーマンスを発揮しています。

ただ、Max EV 108 mph・90th EV 102~103 mphとRaw Powerは平均を下回っており、この3シーズンで7 HR → 11 HR → 2 HRと推移するなどGame Powerも✖。

今後肩の故障が完全に癒えたとしても、バッティングの期待値は高が知れています。

MLBのエリート・ディフェンダーも顔負けのハイライトプレーを連発するCF守備は、守備成績こそ突出していないものの、関係者やスカウトから80グレード級の評価を与えられており、不確実性の高いバッティングを十分に補っています。

全体的にプロファイルが私のお気に入りJohn Spikermanに似通っているので、個人的には好みの部類に入る存在。


Korbyn Dickerson

コービン・ディッカーソン:21歳8ヶ月(2003年10月生)
6-1:205 lb:R/R:インディアナ大:CF

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 114位 3/26
MLB.com 76位 5/5
ESPN 60位 5/14
The Athletic 4/15
Prep Baseball Report 72位 5/15
Azad Earl 54位 4/11

高校時代に高評価を得て地元のルイビル大へ進学するもレギュラーの座を獲得できず。

出場機会を求めてルイビル大からインディアナ大学ブルーミントン校に転向すると、今シーズンにブレイクを果たし上位ラウンド指名候補に。

対戦相手のクオリティやトラックレコードに欠ける中で、多くのチームが上位指名に地蹈鞴を踏むはずですが、高い身体能力とアップサイドは非常に魅力的で、個人的にはお気に入りの1人。

Hit Power Run Arm Field
40 60 55 55 50

Max EV 116.8 mph・90th EV 109 mphを叩き出すRaw Powerは上位指名候補の中でも最上級。(2024年クラスならば目を見張るような数字ではありませんが、今年は不作なので…)

バレルフィールが悪く、プルヒッティングを苦手としており、木製バットでもGame Powerを十分に発揮できるかは疑問。

ただ、昨年のサマーリーグではHRを連発し、今シーズンもPull-Air%が低迷する中でNCAAのHR王タイトルを競ったんですから、やはりパワー面が優秀であることは確かです。

身体能力と俊敏性を兼ね備え、NCAAの大半のパワーヒッターと異なり、プロ入り後もプライマリーポジション(CF)に留まることができるであろう素材。


Marcus Phillips

マーカス・フィリップス:20歳11ヶ月(2004年7月生)
6-4:250 lb:R/R:テネシー大:RHP/SP

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 92位 3/26
MLB.com 69位 5/5
ESPN 37位 5/14
The Athletic 4/15
Prep Baseball Report 43位 5/15
Azad Earl 52位 4/11

2024年ドラフトの流れを汲むのであれば、Liam Doyleに次ぐテネシー大SP2番手を務める彼がベストフィットかと。

昨年に短期大学から同大学へ転校することでNCAAに加わったプレーヤーであるためトラックレコードに欠けるものの、今シーズンはBryce Cunninghamに非常に似通った成績を残しており、反対に体格はBen Hessライク。

ただ、最近の強豪校との対戦でパフォーマンスを落としているため、ここから大きく評価が上がる可能性は低いかと。

FB SL CB FS Cmd
60 50 40 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel FS/vel
101 96 86~87 89~92

3/4のロースロットから投げ込むFFはMax 101 mph・2800+ rpmを計測し、Whiff%などは優秀な数字。

SLもスピンレイトが非常に高く、安定性に欠けるもののコンスタントにナスティーな変化を見せています。

球速があるFSはWhiffをガンガン奪うまでのクオリティに達しておらず。

もちろんコマンドも不安定ですが、それよりメカニクスやアームアクションのディセプションの欠如が問題で、ピッチタネリングが重視される時代に評価すべき素材ではないかも。

誕生日が遅く、ドラフト時点でもまだ20歳であることは魅力。


Nick Becker

ニック・ベッカー:18歳7ヶ月(2006年12月生)
6-3:180 lb:R/R:Don Bosco Prep HS(NJ):SS

Draft Prospect Rankings
メディア 順位 更新日
Baseball America 111位 3/26
MLB.com 41位 5/5
ESPN 45位 5/14
The Athletic 4/15
Prep Baseball Report 35位 5/15
Azad Earl 82位 4/11

元マイナーリーガーを父に持ち、ヤンキー・スタジアムから北へ30マイルの距離にあるニューヨーク州シールズの出身。

昨年に急成長を遂げ、上位ラウンド指名が期待される存在となりましたが、今シーズンは少しパフォーマンスが低調な模様。

兄のEric Becker(ヴァージニア大)は2026年ドラフト1巡目指名が有力視されるトッププロスペクトであり、その兄と同様に彼も同大学にコミットしているため、契約にはスロットバリュー(全体39位は$2.5M)を超えるようなボーナスが必要となる可能性も高く、2巡目指名権を持たないNYYには高いハードル。

Hit Power Run Arm Field
40 45 55 55 50

夏のショーケースなどで活躍を収めたことで打撃センスを評価されていますが、メカニクスは完成度が低くローエフォート。(昨シーズンから今シーズンにかけて一定の改良が見受けられますが…)

現状として強打を発揮しているとは言えないものの、メカニクス改善やフィジカル面の成長に従い、今後はパワー面の成長が期待されます。

フィールディングにおいてはスムーズかつアスレチックな動きを見せ、肩の強さもSSの及第点をクリア。

個人的にはプロ入り後も同ポジションに留まることができるかと思います。