今回も個人的にあまり興味がないプロスペクトを取り上げます。
Ryan Sloan
ライアン・スローン:18歳5ヶ月(2006年1月生)
195cm:ヨーク高校(イリノイ州):SP/RHP
Draft Prospect Rankings |
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メディア | 順位 | 更新日 |
Baseball America | 91位 | 4/24 |
MLB.com | 18位 | 4/24 |
Joe Doyle | 32位 | 5/14 |
ESPN | 30位 | 5/8 |
The Athletic | 31位 | 5/22 |
Perfect Game | 24位 | 4/4 |
Prep Baseball Report | 15位 | 5/3 |
Azad Earl | 28位 | 4/29 |
2021年(高校1年生)頃に身長が急激に伸び、2024年クラス屈指の剛速球ピッチャーに。
さらに、2023年夏のショーケース等イベントで圧倒的なパフォーマンスを見せ、高校生No.1ピッチャーの座を争う存在となりました。
今シーズンは100 mphを計測するなど更なる成長を遂げており、登板試合において30~50人のMLBスカウト&フロントスタッフが終結。
1巡目指名や2巡目でのオーバースロット契約が見込まれています。
FB | SL | CB | CH | Cmd |
60 | 55 | ー | 40 | 45 |
FB/be | FB/vel | SL/vel | CB/vel | CH/vel |
100 | 93~95 | 82~84 | ー | 87~89 |
ストライドが大きな3/4スロット・デリバリーはリリースポイントが低く、そのメカニクスから投げ込まれる最速100 mphのハイスピンFFはVB/HBこそ特段優れていないもののVAAがフラット。
2500+ rpmのジャイロSLは平均超~プラス級のプットアウェイ・ピッチですが、一貫性に欠けるCHは平均を下回っているかと。
Low-90s mphのCTをレパートリーに加えているとの情報もありますが、ピッチクオリティなど詳細は不明です。
ショーケースや地元リーグでコントロールに難を示している様子はありませんが、SLのコマンドに些か苦労している印象。
フィジカルの完成度が高い点もマイナスポイント。
Starting to piece my board together, first guy to highlight is Caleb Bonemer, a prep SS from Michigan (Okemos). Bulky, but athletic, will be more than fine handling the left side of the infield. Simple swing that generates easy juice. May be my top prep prospect this year. pic.twitter.com/UOqIVhR0d5
— Alex (@alexsbbanalysis) April 27, 2024
Caleb Bonemer
ケイレブ・ボーナマー:18歳9ヶ月(2005年10月生)
185cm:R/R:オケモスHS(ミシガン州):SS
Draft Prospect Rankings |
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メディア | 順位 | 更新日 |
Baseball America | 32位 | 4/24 |
MLB.com | 61位 | 4/24 |
Joe Doyle | 38位 | 5/14 |
ESPN | 50位 | 5/8 |
The Athletic | 51位 | 5/22 |
Perfect Game | 27位 | 4/4 |
Prep Baseball Report | 67位 | 5/3 |
Azad Earl | 15位 | 4/29 |
13U~14Uの頃から評価されてきたプレップですが、昨年のPGショーケースやACGにてド派手な活躍を見せ、Konnor GriffinやPJ Morlandoと並ぶ高校球界最高級クラスのトッププロスペクトに。
しかし、今シーズンに入ると大きくパフォーマンスを落とし、その高い評価も右肩下がりとなる形に。
今では1巡目指名を疑問符する声が多く、コミット先の強豪ヴァージニア大学で立て直す可能性も十分。
Hit | Power | Run | Arm | Field |
40 | 55 | 60 | 55 | 50 |
シンプルな3テンポのスイングは柔軟性に欠け、今後改善の必要がありそうですが、高校球界トップクラスのバットスピードとEVを誇り、昨年夏の時点でEV 105 mph超の打球を連発。
AAが高角度なおかげでプルサイドにパワーを発揮している模様。
ただ、メカニクスと打撃パフォーマンスの波が大きく、先述したように今年のパフォーマンスは✖。
他のプレップと比べ、フィジカルと年齢についてプロジェクションの余地が小さい点もマイナス材料。
60ヤード走おいて16歳で7.00秒の壁を破り、昨年夏に6.35秒を計測したスピードはプラスツール。
60ヤード走タイムと比べ、インゲームでの走塁タイムがイマイチとの話もあるのですが、私が手計測した限りではプラス級の数字でした。
また、SS守備の将来性について意見が分かれているものの、捕球から送球までの動作のクイックネスについては、これまで見てきた高校生SSの中でも上位に入る非凡なスキル。
SSからコンバートするとしても、よくあるようにトップスピードを活かすためOFへ移すのではなく、送球スキルが無駄にならないよう2B/3Bを選択してほしいところ。
Kash Mayfield
キャッシュ・メイフィールド:19歳5ヶ月(2005年2月生)
193cm:エルクシティ高校(オクラホマ州):SP/LHP
Draft Prospect Rankings |
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メディア | 順位 | 更新日 |
Baseball America | 63位 | 4/24 |
MLB.com | 27位 | 4/24 |
Joe Doyle | 14位 | 5/14 |
ESPN | 23位 | 5/8 |
The Athletic | 32位 | 5/22 |
Perfect Game | 64位 | 4/4 |
Prep Baseball Report | 25位 | 5/3 |
Azad Earl | 23位 | 4/29 |
Mickey Mantleを始めとして数々の殿堂入り野手を輩出するも投手に関してパッとしないオクラホマ州出身で、中学生の頃からショーケース等で活躍し、昨年には州の最優秀プレーヤーに。
何故か昨年夏・秋のショーケースへほとんど参加しなかったものの、今年の2月のショーケースにおいて急成長を見せ評価上昇。
今では1巡目だけでなく高校生投手最上位指名を期待する声も。
FB | SL | CB | CH | Cmd |
55 | 45 | ー | 50 | 60 |
FB/be | FB/vel | SL/vel | CB/vel | CH/vel |
98 | 92~94 | High-70s | ー | Low-80s |
スムーズかつリピート性に長けるメカニクスから投げ込まれるFFは、ハイスピンとローアングル・リリースが相まってVAAがフラット。
昨年夏に90 mph前後に留まっていましたが、今年に入りコンスタントに95+ mphを計測しています。また、試合後半でも球速を維持するスタミナも持ち合わせている模様。
変化球はそれぞれ80 mph前後のSLとCHの2種類ですが、個人的にはCHの方が印象的。
コマンド/コントロールの完成度については高校球界No.1との呼び声も高く、特にFFのコマンドが優秀です。
当然ながら年齢(ドラフト時点で19歳5ヶ月)は大きな大きな懸念材料。