ヤンキース:プロスペクト・リポート:第4回(2024/5/25)

2024年「ヤンキース:プロスペクト・リポート」の第3弾


AAA

Yoendrys Gomez

Nick BurdiのIL入りによって、昨シーズン最終盤以来のMLB登板を果たし、SDPの控え選手3人を三者三振に斬って取りました。

ただ、STから続く球速ダウンスイングの終わりは未だ見えず。

今月途中からFFとSL/FCを改造するなど試行錯誤を続けているようですが、Ian Hamiltonの復帰に合わせて降格となり、そのままTDLで放出されるような流れかなと。(MiLBオプションは残り1つ)

できるものなら、そんな事するよりVictor Gonzalezを切ってほしいけど。

Jasson Dominguez

とうとうUCL手術から実戦復帰。

Low-AとAAでリハビリ出場(野手は20日が上限)を行っており、26人ロースターへ組み込むか、それともMiLBオプションを消化してAAAへ降格せるか6月上旬に決断する必要がありますが、MLB最高級のOF陣に故障者でも発生しない限り後者となることは確実。

既に昨シーズンのMax EVを上回る111.0 mphを叩き出しているので、パワー面に関しては問題なさげ。


AA

Agustin Ramirez

勢いが衰える様子がないバッティングはひとまず置いといて、今回着目したいのは走塁。

ここまで一度CSを記録することなく、Spencer Jonesと並ぶチームトップ(リーグ2位)の11 SBを記録しており、今月に限れば既に7 SB。

当然ながらスピードが優れているわけではなく、単にバッテリーの油断の隙を付いているだけで、MLBでは通用しないでしょうけど…。

Bailey Dees

ペンシルベニア州立大学以来の先発復帰を果たすと、期待以上のパフォーマンスを披露。

特にCHの向上には身を見張るものがあります。

また、体が大きいめか不器用なイメージがあって、最初の先発試合で4 SBを喰らった時はどうなることかと思いましたが、守備も意外と安定しています。

Spencer Jones

スランプ脱出の兆しは見えず、最近はContact%が50~60%を前後する有様。

何れお得意の固め打ちが始まるでしょうけど、少なくともGrant Richardsonは超えないとマズいでしょう。

それと比べてCF守備は好調。


High-A

Kyle Carr

ヤンキース:プロスペクト・リポート:第2回(2024/4/24)」で取り上げた時より状態は悪化しています。

改めて見え返してみると昨シーズンからメカニクスが大きく変わっていて、改悪が施されてしまっていると捉えるべきかな。

2024 Player Pitching Game Log
Rk Date IP H R ER BB SO HR SB Pit
1 2024-04-06 2.0 1 2 1 3 1 0 0 56
2 2024-04-14 3.2 3 2 0 5 2 0 2 76
3 2024-04-20 4.0 4 3 3 3 2 1 2 69
4 2024-04-27 4.2 5 3 2 3 5 0 0 79
5 2024-05-03 4.0 9 9 6 2 2 0 1 86
6 2024-05-11 4.0 4 2 2 4 7 0 5 79
7 2024-05-18 4.0 6 6 5 3 3 1 0 85
8 2024-05-24 4.1 9 6 6 2 4 1 0 85

Josh Grosz

SLがボトムゾーンに決まればWhiff、アッパー/ミドルゾーンに浮けばBarrelの危険と隣り合わせなピッチングを続け、33.8 K%・2.45 HRと極端な数字を残したままHigh-Aへ昇級。

前回登板で披露した新CHが果たしてどのように機能するか?


Low-A

George Lombard Jr.

とうとうMLB PipelineにてTop 100入りを果たし、アプローチがボロボロのRoderick Ariasを追い上げていますが、いくら何でも外角を打てなさすぎ。(特にRHP相手)

外角ゾーン外に対する選球眼は優秀で、別にベースから離れて立っているわけでもないので、そう簡単に改善できると思えませんけど。

Cade Smith

開幕から崩れていたメカニクスを4月中にはしっかりと修正し、現時点でチームNo.1の登板成績を記録中。

まあ、大学時代に猛威を奮った一発病が再発してからが勝負でしょうけど。


FCL

Brando Mayea

昨シーズンと比べ下半身が大きくなって、メカニクスも大幅に手が加えられていますね。

Fidel Montero

右肘の故障による2023年シーズン全休を経て2年ぶりの実戦復帰、そして初の国内リーグでのプレーとなるわけですが、残念ながら打撃成績はチームワースト。

相変わらずCFを守りながらSBを稼いでいるので、守備走塁は良さげ。