2019年アカデミー賞有力作品 その1

もう8月にもなり今月末にはヴェネチア国際映画祭も控えていますし、ボチボチ来年のアカデミー賞有力作品を取り上げていこうと思います。


If Beale Street Could Talk
(イフ・ビール・ストリート・クッド・トーク)

公開日:9月(トロント国際映画祭)、11月30日(一般公開)
配給:アンナプルナ・ピクチャーズ
監督:バリー・ジェンキンス
出演:キキ・レイン

前作の「ムーンライト」でアカデミー賞作品賞&脚本賞を受賞した黒人監督バリー・ジェンキンスの新作。1974年の同名小説の脚色作品でニューヨークに住む黒人カップルを描いた人種差別ものとのことで、人種差別が元のレイプ冤罪により刑務所に投獄された青年と彼氏の投獄後妊娠が発覚した彼女と家族が青年の無実を証明するために奔走する話のようです。

ちなみに、主演女優のキキ・レインは今作が長編作品デビュー作。


A Star is Born
(アリー/スター誕生)

公開日:8月31日(ヴェネチア国際映画祭)、10月5日(一般公開)
配給:ワーナー・ブラザーズ
監督:ブラッドリー・クーパー
出演:ブラッドリー・クーパー、レディー・ガガ

「世界に一つのプレイブック」、「アメリカン・ハッスル」、「アメリカン・スナイパー」で3年連続アカデミー賞主演男優賞ノミネートを果たしオスカー俳優まであと一歩まで近づいているブラッドリー・クーパーですが、もしかすれば初監督作となる今作で主演男優賞よりも先に作品賞&監督賞を受賞してしまうかもしれません。さらに、脚本は「フォレストガンプ」でアカデミー賞脚本賞を受賞したエリック・ロス。

同名ミュージカル作品3回目のリメイク作でジュディ・ガーランドバーブラ・ストライサンドなどの伝説的ミュージカル女優が務めてきた主演女優にはあのレディー・ガガが起用されており、レディー・ガガ作の曲が使用されているようです。

ただ、公開日が10月とオスカーレースにはちょっと早いのが気になるところ。

また、ミュージック作品+日本でも人気のレディー・ガガが主演ということで日本でも公開日が早いのが👍👍👍

国民的人気を誇るミュージシャン=ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と出会い、スターへの階段を駆け上っていくアリー(レディー・ガガ)。ショービジネスの華やかな世界を舞台に、スターになることを夢見たアリーの栄光と迷い。そして人生を変える特別な恋を描く。ガガ自らが書き下ろし、ストーリーと共に生まれる数々の名曲と、その圧巻の歌声はスクリーンをエモーショナルに染め上げる。この冬No.1、観るものの心に響く感動を届ける、ドリーム・エンターテイメント!

↑ワーナー日本公式から引用


First Man
(ファースト・マン)

公開日:8月29日(ヴェネチア国際映画祭)、10月12日(一般公開)
配給:ユニバーサル
監督:ディミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、クレア・フォイ、カイル・チャンドラー

「セッション(Whiplash)」、「ラ・ラ・ランド」により一躍ハリウッドのトップに上り詰めたディミアン・チャゼル監督の新作。「スポットライト」でアカデミー賞脚本賞を受賞したジョシュ・シンガーが脚本を担当し、「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングと再びタッグを組みました。

上の予告編からも分かるように人類で初めて月面に降り立ったかの有名なニール・アームストロングをメインキャラクター据えてアポロ計画を描いた作品のようで、アームストロングを演じたゴズリングが主演男優賞にノミネートされる可能性は非常に高いのではないでしょうか。

また、アポロ計画といえばアポロ計画陰謀論なるおバカな説が大流行して多くの人がこの陰謀論を信じるという過ちを犯してしまったわけですが、実際にニール・アームストロングも陰謀論者や馬鹿な奴らから「嘘つき」などと非難されました。ですから、この映画が成功してニール・アームストロングを含めアポロ11号関係者の偉大さが再認識されればいいですね。