ヤンキース:プロスペクト・リポート:第2回(2024/4/24)

2024年「ヤンキース:プロスペクト・リポート」の第1弾

センターフェンス間近のフライアウトを放っただけで騒がれるJudgeを見て悲しくなりました。



AAA

Everson Pereira

STでは余りにも酷いパフォーマンスに終わったPereira

AAAでは昨シーズンから引き続き優れたコンタクト・クオリティを維持する一方で、勝負を受ける頻度が増え打者有利カウントの割合は減少。それに従いK%も高止まりしています。

お得意の固め打ちで成績をアップスイングさせて、TDLにおけるトレードバリューを高めてほしいところですが…。

指標 2023 2024
wRC+ 132 138
Avg EV 92.8 90.6
90th EV 107.2 108.1
Hard Hit% 45.8 46.2
Barrel% 11.5 25.6
Zone% 43.4 47.4
Z-Con% 76.1 63.2
Chase% 28.1 29.0

T.J. Rumfield

Kevin SmithのDFAに合わせてAAAへ昇級。

低めのCH/FSをに手を出しGBを連発していますが、94.9 Z-Con%・81.2 O-Con%とコンタクトスキルはお見事。

課題のvs LHPが改善されることはないでしょうけど、AAAAプレーヤー/プラトーン要員としての未来の姿が形となってきました。

AA

Blane Abeyta

STで速球系の球速・ムーブメント・コマンド全てが宜しくなかったAbeytaですが、開幕から14回・18失点の大乱調。

そもそも昨シーズン後半からパフォーマンスは酷い有様だったので、単なる一時的なスランプ(ダウンスイング)が原因ではないかも。

Spencer Jones

先々週末から戦列に復帰。

復帰戦はDH起用だったものの、その後の出場試合全てにおいてCFを守っており、塁に出れば積極な盗塁企画を見せるなど、フィジカル面についてネガティブな要素は見当たりません。

STでは余りにも慎重なアプローチを心掛けたがうえにアーリーカウントのゾーンピッチを逃す機会も少なくありませんでしたが、ここまではアーリーカウントで放ったヒットが多い印象。

このまま順調にxDmageとK/BBのバランスの最適解へアプローチしてほしいところ。

High-A

Kyle Carr

控えめに言って酷いです。

球速はLow-90s mphに留まり、コマンドも乱調気味。9.2 IPを投げて5 K・11 BBは擁護しようがありません。

ランナーに目を向ける余裕がないのか、LHPにもかかわらず簡単にSBを許しており、比較的好調なCHを武器にGBを量産している点が唯一のポジ要素かと。

取り敢えず肉体改造をかまさないと、このままではどうにもならんよ。

Low-A

Kris Bow

14巡目指名ながらも魅力的なロースペックを残り、スリーパー・プロスペクトとして期待されていた存在だったものの、今シーズンも肝心のコマンドは改善されず、単にBBを連発するだけでなく8 IPを投げて5 HBPと藤浪化。

Statcastデータを見る限りSLに改良(改悪?)が加えられている模様ですが、ほとんどのSLピッチが理想的なコースを外れています。