2019年アカデミー賞予想:12月上旬編

2019年アカデミー賞予想:11月上旬編

ここまでの映画祭やハリウッドの劇場で公開された作品のレビューから来年2019年の2月に行われるアカデミー賞(オスカー)の主要部門における予想をまとめました。

まだ映画祭や劇場で公開されていない作品は省いています。

「Vice」はすでに一部の映画賞で対象になっていますが、一般レビューが公開されてないので除きました。


作品賞

1位:アリー/ スター誕生(A Star Is Born)
2位:Roma(ローマ)
3位:Green Book(グリーン・ブック)
4位:女王陛下のお気に入り(The Favourite)
5位:If Beale Street Could Talk(イフ・ビール・ストリート・クッド・トーク)
大穴:First Reformed(ファースト・リフォームド)

日本を含む一部地域でまだ未公開のものの世界興収3億5000万ドルを突破している「アリー/ スター誕生」ですが、ここまでの前哨戦の作品賞では全敗。

反対にMetascoreやTomato Materの点数は大したことない「Green Book」ですが、各前哨戦の作品賞では絶好調(ナショナル・ボード・オブ・レビューやトロント国際映画祭、ボストン映画祭など)。ただ、ここ10年間のアカデミー賞作品賞受賞作のMetascore平均得点は90.5、最低得点は「アルゴ」の86点ですが、「Green Book」はたった70点しかありません。


監督賞

1位:アルフォンソ・キュアロン(Roma)
2位:ブラッドリー・クーパー(アリー/ スター誕生)
3位:ヨルゴス・ランティモス(女王陛下のお気に入り)
4位:バリー・ジェンキンス(If Beale Street Could Talk)
5位:スパイク・リー(BlacKkKlansman)
大穴:デミアン・チャゼル(ファースト・マン)

ここまではキュアロンの受賞が有力。というかほぼ決まりじゃないでしょうか。


主演男優賞

1位:ブラッドリー・クーパー(アリー/ スター誕生)
2位:ヴィゴ・モーテンセン(Green Book)
3位:イーサン・ホーク(First Reformed )
4位:ラミ・マレック(ボヘミアン・ラプソディ
5位:ライアン・ゴズリング(ファースト・マン)
大穴:ウィレム・デフォー(At Eternity’s Gate)

先月、大穴に挙げていたイーサン・ホークですが批評家・映画祭・映画賞では非常に高く評価されておりノミネートの有力候補に。

1~4位までが頭一つ飛び抜けており、これに「Vice」のクリスチャン・ベイルが加わってその5人でのノミネートでほぼ決まりでしょう。まあ去年はアカデミー賞数か月前からゲイリー・オールドマンの受賞でほぼ確定的でしたが、今回は相当な混戦になっており全米俳優組合賞までは本命不在のまま進みそう。


主演女優賞

1位:レディー・ガガ(アリー/ スター誕生)
2位:オリビア・コールマン(女王陛下のお気に入り)
3位:グレン・ローズ(天才作家の妻 40年目の真実
4位:エミリー・ブラント(メリー・ポピンズ リターンズ
5位:メリサ・マッカーシー(Can You Ever Forgive Me?)
大穴:トニ・コレット(ヘレディタリー/継承

前哨戦ではレディー・ガガとオリビア・コールマンが好調。反対にグレン・ローズは作品の評価&知名度が足を引っ張っている印象。

「Can You Ever Forgive Me?」は「女王陛下のお気に入り」と同じFOX・サーチライトですが会社はコールマンの方を推しそう。

「メリー・ポピンズ リターンズ」のブラントの演技も大絶賛されており、久々にディズニー作品からの演技賞ノミネートを見れそうですね。


助演男優賞

1位:マハーシャラ・アリ(Green Book)
2位:サム・エリオット(アリー/ スター誕生)
3位:リチャード・E・グラント(Can You Ever Forgive Me?)
4位:ティモシー・シャラメ(Beautiful Boy)
5位:アダム・ドライバー(ブラック・クランズマン)
大穴:マイケル・B・ジョーダン(ブラックパンサー)

前哨戦ではアリ、エリオット、グラントの3人が好調。

「Vice」でジョージ・W・ブッシュを演じるサム・ロックウェルにも期待したいところ。


助演女優賞

1位:レジーナ・キング(If Beale Street Could Talk)
2位:エマ・ストーン(女王陛下のお気に入り)
3位:レイチェル・ワイズ(女王陛下のお気に入り)
4位:ニコール・キッドマン(Boy Erased)
5位:クレア・フォイ(ファースト・マン)
大穴:ミシェル・ヨー(クレイジー・リッチ・アジアンズ)

レジーナ・キングが頭一つ飛び抜けており、「Vice」のエイミー・アダムスがよっぽどでもない限り受賞は確実。


上に名前が出てこなかった高評価&ノミネート候補作品
・Widows
・Annihilation
・Eighth Grade
・Leave No Trace
・The Hate U Give
・クワイエット・プレイス
・22 July
・The Old Man and the Gun
・Ballad of Buster Scruggs
・Mary Queen of Scots
・On the Basis of Sex
・The Rider
・Wildlife
・Vox Lux

期待の未公開作品
・Vice
・The Mule
・All Is True

次はノミネート候補作が劇場にすべて出そろうクリスマスごろに更新しようかと思います。