「インクレディブル・ファミリー」興行収入

日本以外のほとんどの国と地域で6月14日~27日に、日本では8月1日に公開したピクサーの新作であり「Mr.インクレディブル」の続編でもある「インクレディブル・ファミリー」の興行成績を取り上げます。

ということで、まずは北米での興行成績を見ていきましょう。


北米興行収入

初週週末:1億8200万ドル(1位)

公開1週合計:2億6900万ドル(1位)

2週目週末合計:8000万ドル(2位)

公開2週合計:3億9400万ドル

3週目週末合計:4600万ドル(2位)

公開3週合計:4億7500万ドル

4週目週末合計:2800万ドル(3位)

今日までの合計(8/6まで、合計7週+3日):5億8300万ドル(約649億円)


ピクサー作品の中でもトップクラスの評価を受けた前作ほどではありませんが、今作も一般客&評論家から高い評価を受けており興行成績は文句なしの大成功。このペースだと北米最終興行収入は6億ドルを少し上回る程度となるはずで、これは「ブラック・パンサー」の7億ドル、「インフィニティ・ウォー」の6億8000万ドルに次いで年間3位と数字となっており、インフレ調整なしだと歴代で9位、アニメ作品では史上最高の興行収入。アメリカでの公開日が「インフィニティ・ウォー」と「ジュラシック・ワールド/炎の王国」に挟まれていたことを考えると場合によってはもっと上の数字すら残せていたのかも。

また、インフレ調整有りでは歴代50位前後、「ファインディング・ニモ」や「トイ・ストーリー」を大きく上回ってピクサー作品最高の興行成績となっています。

さらに、興行成績とは関係ありませんが来年のアカデミー賞で最優秀アニメーション部門受賞可能性が高く、もしそうなればピクサーが同賞を受賞するのはちょうど10回目となります。ウェス・アンダーソン監督作の「犬ヶ島」も有力候補ですけど。

次に北米外での興行成績です。


北米外興行収入
合計:4億6300万ドル(約515億円)

全世界興行収入
合計:10億4700万ドル(約1160億円)


北米での興行成績と比べると物足りない数字。一番の要因は中国で5000万ドルしか稼ぎ出すことが出来なかったことと考えられます。これは1作目の「Mr.インクレディブル」がほとんど中国国内でヒットしなかったためで、他の国々と比べて人気と知名度が劣っていたためでしょう。また、世界第3の映画市場であるイギリスでも興行成績を前作から落としてしまっています。

個人的には「Mr.インクレディブル」はアメリカでの評価がダントツで高いイメージがあったんですけど、この興行成績をみるとこのイメージは当たっていたのかな?

このペースだと日本も含めて恐らく北米外最終興行収入は約5億ドル、全世界最終興行収入は約11億ドル(約1230億円)ほどになりそうです。これはピクサー作品最高の興行収入。ただ、インフレ調整有りだと「ファインディング・ニモ」や「トイ・ストーリー3」よりは劣る数字です。