まだ未公開のアカデミー賞ノミネート候補作

アカデミー賞は11月・12月の年末に公開することが有利と言われており、各映画会社のエース級作品の一部はまだ公開されていません。そこでアカデミー賞ノミネートが有力視される公開前の作品を取り上げたいと思います。

 
 
The Paper
公開日:12月22日
配給:20センチュリー・フォックス
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス、マイケル・スタールバーグ
スピルバーグ&ストリープ&ハンクスの超強力トリオによるペンタゴン文書事件を描く超注目作。さすがスピルバーグ監督作だけに、スタッフも超豪華で、撮影監督はアカデミー賞2回受賞のヤヌス・カミンスキー、編集もアカデミー賞2回受賞のマイケル・カーン、そして作曲は史上最高の映画音楽家ジョン・ウィリアムズと錚々たるメンバーが参加しています。
 
 
タイトル未定
 
公開日:12月25日
配給:ユニバーサル
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ・ルイス、レスリー・マンヴィル
3大映画祭も含め世界中の映画賞を受賞してきたもののアカデミー賞ではノミネート止まりのアンダーソン監督作。この30年間で最高の俳優の一人である偉大なるダニエル・デイ・ルイスの引退作でもあります。現世界最高のロックバンド・レディオヘッドのギタリストであるジョニー・グリーンウッドが担当する音楽も注目です。内容は1950年代ロンドンのファッション業界を描く作品であるということですが、詳細はまだ不明です。まあルイスはよっぽど気に入ったときにしか出演しないので期待できます。
 
 
 

 
 
ワンダー・ウィール
 
公開日:12月1日
配給:アマゾン
監督:ウディ・アレン
出演:ケイト・ウィンスレット、ジャスティン・ティンバーレイク
4年前にブルー・ジャスミンでベテラン女優ケイト・ブランシェットに2個目のオスカー像をもたらしたアレンですが、その再現が期待できる作品です。メリーゴーランドの捜査員の妻が、ライフガードに恋をするアレンお得意のロマンス作品で、アレン作の中でもダークな雰囲気が強そうです。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(エピソード8)
公開日:12月15日
配給:ディズニー
監督:ライアン・ジョンソン
出演:デイジー・リドリー、マーク・ハミル、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライ    バー、キャリー・フィッシャー、アンディ・サーキス
興行収入は間違いなく今年最高を記録するであろう、2017年最大のブロックバスター作品。前作フォースの覚醒で高評価を受けましたが、今回は帝国の逆襲のようにダークな作風になることが予想されます。作曲がジョン・ウィリアムズなので作曲賞ノミネートの確率は高いですし、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞でもノミネート候補になるでしょう。個人的にはマーク・ハミルの演技が面白いんじゃないかと思い、スター・ウォーズシリーズでは新たなる希望のアレク・ギネス(オビ=ワン・ケノービ訳)以来の演技賞ノミネートも期待しています。