これはちょっとサプライズ。ロッキーズからFAとなっていたセカンドのDJ・ラメイヒューとヤンキースが2年2400万ドルで契約合意に達しました(正式契約は身体検査待ち)。マチャドに全然力を入れないなと思っていたらこっちと交渉してたんですね。
ラメイヒューは身長191㎝と大型ながらGG賞3回、DRS+67を記録しているセカンド守備の名手。ただ、バッティングはイマイチでこの3年間ホーム(超打者有利のクアーズフィールド)ではOPS.889を記録していますがアウェイではたったの.735。首位打者を獲得した2016年ですらアウェイではOPS.747(ホームでは1.064)しか打っておらず、2018年に限ってはアウェイではOPS.698(ホームでは.793)。着実に打撃力は劣化してきており、右打者がとりわけ有利なわけではないヤンキースタジアムではOPS.600台になるかもしれません。
ただ、この3年間のアウェイでのxwOBAは.351→.347→.330とOPSほど悪い値ではなかったことは救いになるかも。あとベースボールプロスぺクタスの最新打撃指標DRC+でも好数字を残しています。
Year | Age | Tm | G | PA | H | 2B | 3B | HR | RBI | SB | CS | BB | SO | BA | OBP | SLG | OPS | OPS+ | Awards |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | 22 | CHC | 37 | 62 | 15 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 12 | .250 | .262 | .283 | .546 | 50 | |
2012 | 23 | COL | 81 | 247 | 68 | 12 | 4 | 2 | 22 | 1 | 2 | 13 | 42 | .297 | .332 | .410 | .742 | 88 | |
2013 | 24 | COL | 109 | 434 | 113 | 21 | 3 | 2 | 28 | 18 | 7 | 19 | 67 | .280 | .311 | .361 | .673 | 74 | |
2014 | 25 | COL | 149 | 538 | 132 | 15 | 5 | 5 | 42 | 10 | 10 | 33 | 97 | .267 | .315 | .348 | .663 | 75 | GG |
2015 | 26 | COL | 150 | 620 | 170 | 21 | 5 | 6 | 61 | 23 | 3 | 50 | 107 | .301 | .358 | .388 | .746 | 92 | AS |
2016 | 27 | COL | 146 | 635 | 192 | 32 | 8 | 11 | 66 | 11 | 7 | 66 | 80 | .348 | .416 | .495 | .911 | 128 | MVP-15 |
2017 | 28 | COL | 155 | 682 | 189 | 28 | 4 | 8 | 64 | 6 | 5 | 59 | 90 | .310 | .374 | .409 | .783 | 93 | AS,GG |
2018 | 29 | COL | 128 | 581 | 147 | 32 | 2 | 15 | 62 | 6 | 5 | 37 | 82 | .276 | .321 | .428 | .749 | 88 | GG |
8 Yr | 8 Yr | 8 Yr | 955 | 3799 | 1026 | 163 | 31 | 49 | 349 | 75 | 39 | 278 | 577 | .298 | .350 | .406 | .756 | 92 | |
162 | 162 | 162 | 162 | 644 | 174 | 28 | 5 | 8 | 59 | 13 | 7 | 47 | 98 | .298 | .350 | .406 | .756 | 92 | |
COL | COL | COL | 918 | 3737 | 1011 | 161 | 31 | 49 | 345 | 75 | 39 | 277 | 565 | .299 | .352 | .408 | .760 | 93 | |
CHC | CHC | CHC | 37 | 62 | 15 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | 12 | .250 | .262 | .283 | .546 | 50 |
守備に関してはマイナー時代にショートやサードでの出場機会も多く、内野守備に不安を抱えているヤンキースでは内野のユーティリティ的かつフレキシブルな起用法が予想されていますが、とりあえずアンドゥハーのサード守備が相変わらずダメダメだった時やボイトとバードがダメだった時にはアンドゥハーをファーストやDHにコンバートしやすくなりますね。
私は上の記事でヤンキースの内野手補強としてニック・アーメッドを挙げていたのですが、アーメッドと同じような長身、好守、右打者、平均以下の打撃成績の内野手を獲っちゃいましたね。
これでヤンキースはマチャド争奪戦から完全に撤退したと考えていいでしょう。というかグレゴリウスが来オフにFAになりますが、ラメイヒューは2年契約なんでどうするんでかね?よく分からなくなりました。
ラメイヒューの年1200万ドルによりヤンキースの贅沢税対象総年俸は2億2200万ドルに。当初の予想通りの総年俸となっています。これで大方の補強は終わったんじゃないでしょうか?グレイの放出に成功すれば更なるリリーフ補強の可能性もありますけど。
ただ、今オフの補強を振り返ってみるとトレードで獲得したパクストン以外はFA補強が中心でハップ(1700万ドル)、ラメイヒュー(年1200万ドル)、ブリットン(年1300万ドル)、サバシア(800万ドル)、ガードナー(750万ドル)と高齢か下り坂を迎えた選手ばかり。チームの核とはなりえない中途半端な年俸の選手をかき集めて無駄にロスターの層を厚くしただけで先発メンバーは投資額ほど強化されていないという印象。
ここ数年絶好調だったキャッシュマンにしては中途半端で微妙なオフシーズンですが、ラメイヒューをはじめFA契約期間が1年~2年の選手が多いですし、来オフやエルズベリーや田中の大型契約が終了する2020年オフに勝負を掛けるつもりなのかもしれませんね。
現ヤンキースの25人ロースター
野手
C :ゲーリー・サンチェス
1B:ルーク・ボイト
2B:DJ・ラメイヒュー
3B:ミゲル・アンドゥハー
SS:グレイバー・トレース
LF:ブレット・ガードナー
CF:アーロン・ヒックス
RF:アーロン・ジャッジ
DH:ジャンカルロ・スタントン
ベンチ
C :オースティン・ロマイン
1B:グレッグ・バード
SS:トロイ・トゥロウィツキ
OF:クリント・フレイジャー
投手
先発
1:ルイス・セベリーノ
2:ジェームズ・パクストン
3:J.A・ハップ
4:田中将大
5:CC・サバシア
リリーフ
1:アロルディス・チャップマン
2:デリン・ベタンセス
3:ザック・ブリットン
4:チャド・グリーン
5:ジョナサン・ホルダー
6:ソニー・グレイ
7:スティーブン・タープリー
コメント
個人的にソックスを上げるオールドスタイルの選手が増えたのは嬉しいです(≧∀≦)
ヤンキースのスタメンはオールドスタイルの選手が多いのは何か理由などがあるですかね。
流石にたまたまじゃないですか?
体の大きな篠塚、新井宏昌