ヤンキースの2018~19年オフ補強&放出予想
1年1000万ドルの契約が切れてFAとなっていたCC・サバシアがヤンキースと1年800万ドルで合意しました。(契約締結は身体検査終了後)
これが今オフにおけるヤンキースの最初のFA契約であり、長年ヤンキースでプレーしてきたガードナー&サバシアという二人のベテランが共に残留するという結果に。
登板数 | 投球回 | 防御率 | K/9 | BB/9 |
29 | 153.0 | 3.65 | 8.2 | 3.0 |
WHIP | wOBA | xwOBA | FIP | cFIP |
1.31 | .313 | .288 | 4.16 | 99 |
DRA | SIERA | rWAR | fWAR | WARP |
4.40 | 4.24 | 2.3 | 2.5 | 1.6 |
2018年シーズンのサバシアの成績は評価が難しく、防御率とxwOBAに空振り率は良かったのですが他の指標は軒並み平均レベル。もし2019年も今シーズンのパフォーマンスをキープできれば800万ドルという金額はおトク。
しかし、今年の6月で38歳となった大投手ですが4月に臀部、8月に右足首の故障で故障者リスト入りしただけでなくシーズン終了後には膝の手術も受けており健康面は非常に不安。いつ限界が来てもおかしくない状態で、数日前のインタビューでは2019年シーズン限りでの引退を考えていると語っています。
とは言っても、若手選手が多い投手陣のリーダー的存在となっており成績だけでチームへの貢献度を図ることが出来ない選手。(ガードナーも野手にとっては同じような存在)上の予想記事でも書きましたが、恐らく先発5番手としての扱いでしょうし怪我をしてもジャスタス・シェフィールド、ジョナサン・ロアイシガ、マイケル・キングら先発投手プロスペクトを起用することで穴は埋められるでしょう。
ただ一つ気になるのは、もしシェフィールド、ロアイシガ、キングらが好成績を残したときやサバシアの成績が大きく低下したときに、ローテーション編成においてサバシアの扱いに困りそうだということ。ランス・リンのようにリリーフでも起用できる選手が先発5番手なら良いですが、(経験、健康状態、選手としての格を考えると)サバシアのリリーフ起用は難しいでしょう。そうなると若手投手のリーダーであるはずのサバシアが先発プロスペクトの成長を邪魔する存在になってしまいます。
そこらへんはブーン陣営の手腕次第ですけど。
↑GMキャッシュマンはJA・ハップの残留に尽力すると発言
上の予想記事でサバシアは1年600万ドルで残留すると予想していたのでちょっと外してしまいました。
この契約によりヤンキースの贅沢税対象となる推定来季総年俸は約1億6900万ドルに。来季の年俸制限が2億600万ドルに設定されているので、贅沢税課税対象外にはあと約3700万ドルの余裕があることになります。あと先発投手が二人、リリーフが二人、グレゴリウスの後釜が必要なので年俸制限を超えるのはほぼ間違いないでしょう。