ヤンキース:プロスペクト・ランキング:トップ100:2024年開幕版


2023年シーズン前半戦終了時点におけるニューヨーク・ヤンキースのプロスペクト(有望株)ランキングTOP50を作成

2022年のミッドシーズン・アップデート以来1年半ぶりにNYYのプロスペクト・ランキングをTop 100まで作成。

30~35 FVティアの順位をもう少し精査したかったのですが、AAAも開幕してしまったので諦めて暫定版として投稿。ただ、4月中に手直しする可能性もあります。



100位 ➡ 86位 85位 ➡ 71位
70位 ➡ 61位 60位 ➡ 51位
50位 ➡ 41位 40位 ➡ 31位
30位 ➡ 21位 20位 ➡ 11位
10位 ➡ 1位

100位Cole Gabrielson

コール・ガブリエルソン:30 FV
2000年11月生(23歳4か月):183cm:CF
High-A:2023年ドラフト外
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 45 50 50 50

無名高校から進学した短期大学での活躍、名門南カリフォルニア大学への転向を経て、ドラフト外にてNYYと契約。

特段目を見張るようなツールがあるわけではありませんが、CFをそつなくこなしバリュー確保。

NCAAにて450 ft超のHRを放つなど思った以上のパワーを秘めており、Brandon Lockridgeの劣化版といった印象。

99位Josue Gonzalez

ホーズエ・ゴンザレス:30 FV
2003年10月生(20歳5か月):175cm:C
DSL:ベネズエラ:2021年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 45 ? ? ?

2022年シーズン全休を経て、昨シーズンはDSLにて最上級の打撃成績を記録。

独特なスイングから体格離れしたバットスピードを繰り出し、対戦相手の2/3は年下のプレーヤーだったと言え、(によると)NYY傘下最高のトラッキング・スタッツを残していた模様。

また、守備成績に関しても優れた数字が並んでおり、今シーズンは育成遅延の巻き返しを期待。

98位Andry Javier

アンディ・ハビアー:30 FV
2004年2月生(20歳1か月):178cm:UT
DSL:ドミニカ:2021年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 40 45 45 ?

キャッチャー以外全てのポジションを守り、2022年シーズンには二刀流としてマウンドにも立った異色の存在。

DSLの平均年齢を1歳以上上回っていたとは言え、-11.9 K-BB%と優れたアプローチを見せているようで、特にLHBでは驚異の-18.9 K-BB%を記録。

守備成績も良好な数字です。

ただ、身体能力に恵まれておらず、体型もある程度完成されているので、将来性は他のDSLプロスペクトと比べ宜しくありません。

97位Beau Brewer

ボー・ブリュワー:30 FV
2001年10月生(22歳5か月):185cm:3B
Low-A:2022年ドラフト19巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 30 45 45 40

Savannah Bananas出身の異色なプロスペクトあり、Low-Aにて195 PAに立ち12 K・35 BBと訳が分からないスタッツを記録。

20%未満のChase%と92%のZ-Con%を残すアプローチは確かにお見事ですが、Max EV 103.1 mph・17.3 HH%・0 Barrel%とあまりにもパワーレス。

IF守備も平均に達しているとは考えられず、現時点では出塁能力以外に褒めるべき所がありません。

96位Justin Capellan

ジャスティン・カペラン:30 FV
2006年7月生(17歳8か月):178cm:C
DSL:ドミニカ:2023年国際FA(契約金$450K)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
30 45 ? 50 ?

Billy McKinneyの対価として獲得したInt FAボーナスプール$500Kのうち9割を叩いて獲得したキャッチャー。

契約時は身長6-0とのことでしたが、気付けば公称身長5-10にサイズダウン。

ただ、右のパワフルなスイングは確かに大金を叩く価値を感じる代物であり、スローイングもここ数年間で大きな成長を見せている模様。

95位:Allen Facundo

アレン・ファクンド:30 FV
2002年9月生(21歳6か月):183cm:RP/LHP
FCL:ベネズエラ:2021年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CH CT Cmd
40 55 40
FB/be FB/vel SL/vel CH/vel CT/vel
95 92 ?

故障による2022年シーズン全休を経て、FCLにてロングリリーバーとして高いK%を記録。

ディセプションに優れた左の3/4スロットから投げ込まれる平均超のSLは55~60 Whiff%を記録し、GB%なども良好な数字。

そのディセプションとSLを武器にLHBを.083/.313/.083・31 K%・16 BB%に抑えています。

94位:Josue Panacual

ホーズエ・パナクアル:30 FV
2002年1月生(22歳2か月):178cm:SP/RHP
High-A:ベネズエラ:2018年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
55 40 35 35 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
96 93 82 79 87

70グレード級の変化量を誇るSIを武器に、2022年シーズンに印象的なピッチングを披露するも、故障によって2023年シーズンは全休。その後オフシーズン中にベネズエラWLで実戦復帰を果たしました。

フィジカル的に完成されているとはいえ、この2月に22歳の誕生日を迎えたばかりの若輩。

球速バンプは見込めないとしても、変化球のクオリティ向上なら…。

93位Jared Wegner

ジャレッド・ウェグナー:30 FV
1999年7月生(24歳8か月):183cm:LF
High-A:2023年ドラフト9巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 60 35 40 45

弱小大学で4年プレーした後に、大学院生として5年目(2022-23年度)から強豪アーカンソー大学でプレー。

90th EVが110 mphを超えるなど年長生として理不尽なパワーを見せつけ、24歳を目前にして1桁ラウンド指名を獲得。

プロ入り後はFCL~High-Aにて持ち前のパワーは発揮する傍ら、ファストボールヒッターらしく変化球への対応に苦労し三振量産。

年齢的にも体格的にもプロジェクションの余地は少なく、守備走塁のバリューも限られており、即戦力として早期の打撃パフォーマンス発揮は最低条件ですが…。

92位Nelson Medina

ネルソン・メディーナ:30 FV
2000年9月生(23歳6か月):188cm:CF
DSL:ドミニカ:2017年国際FA(契約金$60K)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
30 50 50 50 45

恵まれた体格と身体能力を武器に稚拙なスイングからハードヒッティングを見せ、意外にも選球眼も優秀。

ただ、コンタクトスキルが改善される兆しはなく、AFLでも悲惨な成績に終わりました。

CF守備はフリンジレベル。

91位Gabriel Lara

ガブリエル・ララ:30 FV
2005年11月生(18歳4か月):175cm:CF
DSL:ドミニカ:2023年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
35 30 65 50 50

60ヤード走6.1秒のダブルプラスのスピードを武器に守備走塁の期待値が高い俊足小兵。

鈍足が多いNYY傘下にて異彩を放っていますが、ハイエフォートなメカニクスによってバッティングにおいても期待以上の好成績を記録。

ほぼ同じプロファイルを持つMadison Santosの育成には失敗しましたが果たして。

90位:Matt Keating

マット・キーティング:30 FV
2000年12月生(23歳3か月):185cm:RP/RHP
Low-A:2022年ドラフト9巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CH CT Cmd
45 50 35 40 45
FB/be FB/vel SL/vel CH/vel CT/vel
95 92 82 87 90

ディセプションに優れたショートアームのオーバースローからIVBの優れたFFと平均以上のSLを投げ込み三振を量産。

12.5 BB%・63 Str%を残すなど現状としてコントロールは平均を下回っていますが、コマンドについてはそこまで酷いと感じません。

また、今回STでは新たに高速CTを披露しています。

89位Grant Richardson

グラント・リチャードソン:30 FV
1999年7月生(24歳8か月):183cm:RF
AA:2021年ドラフト17巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
30 60 55 55 45

プラス級のローパワーと高い身体能力を誇る”ミニ Spencer Jones“。

2022年から2023年にかけてのHigh-Aにおける成績上昇幅は小さかったのの、苦手なLHP相手のパフォーマンスが向上しないままAAへ昇級すると何故か大爆発。

STを見る限り今年もアプローチ向上は期待できなさそう。

88位Edinson Duran

エディソン・デュラン:30 FV
2002年7月生(21歳8か月):168cm:C
FCL:ベネズエラ:2021年国際FA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

Hit Power Run Arm Field
40 35 45 60 ?

フィジカルはNYY傘下でワーストを争うレベルですが、プロ入りから3年連続で好成績を残しているインゲーム・パフォーマー。

キャッチャー守備について情報は限られているものの、NYY傘下最上級のCS%を残しており、走塁時にもある程度の俊敏性を感じさせる動きを見せていました。

87位:Alex Mauricio

アレックス・マウリシオ:30 FV
1996年9月生(27歳6か月):183cm:RP/RHP
AA:2017年ドラフト27巡目
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CB CT Cmd
50 40 45 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CT/vel
100 94~95 85 88

高いスピンレイトとIVBを誇るFFはクオリティピッチですが、SL/CTコンボとコマンドは中途半端なツール。

2023年シーズンはERAこそ良かったものの、思うように空振りを奪うことができず、全体的な成績はイマイチ。

年齢や体格的を考えると伸びしろは非常に限られており、STでのピッチングもパッとしませんでした。

86位:Osiel Rodriguez

オシエル・ロドリゲス:30 FV
2001年11月生(22歳4か月):188cm:RP/RHP

High-A:キューバ:2018年国際FA(契約金$600K)
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2023年Mid版ランキング:ランク外

FB SL CB CH Cmd
45 40 45 40
FB/be FB/vel SL/vel CB/vel CH/vel
97 92~93 83 85

かつてInt FA市場最上級の投手プロスペクトとして97 mphを計測した剛腕は鳴りを潜め、独特かつ大胆なメカニクスから拍子抜けするような球威のSI・SL・CHを左右に振って抑える変則派に。

まだまだ粗削りな部分が多いだけに、適切なトレーニングを授ければもうひと伸びありそうですけど…。