2017年MLBドラフト・有望株ランキング 17・18位

17位:トレバー・ロジャース  左先発  高校生(ニューメキシコ州)

左投・198㎝・19.5歳
身長198㎝・細身・長い手足・速球とスライダーの組み合わせからアンドリュー・ミラーと比較されており、素質だけなら今ドラフトでトップクラスだと言われています。
去年の夏に最速95~97マイルを計測し全体Top10クラスの評価もありましたが、今年は最速98マイルを計測したという話もあるものの、平均89~92マイル程度にとどまり評価を下げてしまいました。投球フォームはスムーズで長身から大きく踏み込み長い腕を鞭のように使いスリークォーター気味から投げるため、角度があり体感速度・回転数も優れています。またコマンドも高校生としては平均レベル以上です。
スライダーも高く評価されておりスラーブ気味に大きく変化し、時にはカーブとも評されています。チェンジアップは平均以下ですが、試合でははあまり投げないようなので仕方がないかもしれません。
今年のスランプが評価を下げている1番の要因ですが、もう1つの理由は高校生ながらすでに19に達している年齢。ほかの高校生がほとんど18歳のことを考えれば、他高校生と単純に比べるのはフェアではないでしょう。
個人的には長身細身の選手は体格的な伸びしろがあって好みなので、2つの大きな不安要素を差し引いても20位内にランクインする選手だと思いました。。ただアンドリュー・ミラーのように先発よりはリリーフ向きかもしれません。

18位:デヴィッド・ピーターソン  左先発  オレゴン大学

左投・198㎝・21.8歳

全米No.1の強豪オレゴン大学で高いK-BBを残し、4月のアリゾナ大学戦では1試合20奪三振を達成しました。
身長198㎝・体重109㎏の巨体にもかかわらず、スリークォーターで投げる投球フォームは安定しており、大学トップクラスのコマンド・コントロールを生み出しています。速球は90~94マイルで縦横に変化し、80マイル前半のスライダーは平均以上で空振りを奪えるボール、70マイル後半のカーブは平均レベルです。チャンジアップも平均以上ですがあまり投げることがなく、20奪三振の試合でもほとんど投げていません。
今ドラフト・トップクラスの完成度を誇り、MLBデビューにかかる時間も非常に短いだけに即戦力候補として指名されるでしょう。ただ完成度が高いということは伸びしろが少ないということでもあり、評価が大きく分かれている選手でもあります。