2017年MLBドラフト・有望株ランキング 14~16位

今年のヤンキースの指名順位は全体16位なんで、ここら辺がヤンキースの指名候補となります。

14位:ニック・プラット  ファースト  高校生(カリフォルニア州)

左投左打・185㎝・18.7歳

バッティングの完成度は高校No.1と言われる生粋のピュアヒッターです。優れたバッティング・スピードから速球・変化球関係なく広角に打ち分け、コンタクトは80スケールで60以上の評価を受け、選球眼も高校離れしています。将来のこの選手の成功の可否を分けるのがパワーで、バッティング・スピードを考えれば80スケールで60程度のポテンシャルを秘めますが、体格はファーストとしては大きくいため少し不安は残ります。
投手としても最速93マイルを計測するほどの強肩で、守備範囲やグラブさばきも高く評価されており、ファースト守備は平均以上の選手になるでしょう。ただ足は遅くファースト以外でのプレーは厳しいと見られています。
春先に少しスランプになっていましたが、好守好打のファーストとしてエリック・ホズマーと比較されており、高校生のわりにリスクの小さな選手です。早い段階からヤンキースが狙っていると言われており、ヤンキースファンなら一番注目すべき選手でしょう。

15位:D.L・ホール  左先発  高校生(ジョージア州)

左投・182㎝・18.7歳

去年のショーケースで96マイルを計測、今シーズン前までは高校No.1左腕と目されていた有望株です。
最速96マイル・平均90~93マイルの速球は間違いなくプラスピッチですが、彼のベストツールは高校生No.1の変化球といわれる70マイルのカーブでスピンレイトはすでにMLBクラスの値を計測しています。
この2球種だけならもっと上の選手のように思えますが、チェンジアップは去年の夏に投げ始めたばかりで平均以下と言われており、先発投手としてはバラエティが物足りない様に感じます。またコマンドの評価も悪く、投球フォームの安定感に欠けリリースポイントが不安定のようです。体格の小ささも弱点で線が細いわけでもなく将来の伸びしろに疑問符が残ります。実際に今年は去年から球速がほとんど上昇していません。
速球とカーブは間違いなく1級品でスコット・カズミアーと比較される素材だけに、チェンジアップとコマンドがプロ入り後に向上すれば先発2番手クラスも狙えるでしょう。

16位:サム・カールソン  右先発  高校(ミネソタ州)

右投・193㎝・18.7歳
ミネソタの高校生ではマウアー以来の逸材と言われ、ドラフト1巡目指名を受ければミネソタの高校生投手では史上初の快挙となります。
この1年間で身長が1インチ・体重が11キロ増え、去年の夏は最速92マイルだった速球が、今年は最速96~97マイルまで急激に上昇しました。また球速だけでなく変化にも富み、コマンドも高く評価されています。スライダーとチェンジアップの2種類の変化球を投げますがどちらも平均以上のポテンシャルを秘め、とりわけチェンジアップが決め球として使われています。スムーズなフォームも魅力的で安定したコマンドの元となっています。ただ肘への負担が大きなフォームだとも思えますが。
3球種で平均以上の可能性を秘め、この1年間での急成長を考えればさらにもう1段階上のポテンシャルも秘めているといえます。ただフロリダ大学に進学する確率も高く、スロット以上の契約金が必要と予想されており、指名するチームは限られてくるでしょう。またバッターとしても活躍しており、もし大学に進学すれば二刀流としてプレーするでしょう。