2017年MLBドラフト・有望株ランキング 19・20位

19位:ネイト・ピアソン  右投先発  セントラルフロリダ短期大学

198㎝・109㎏・20.9歳

高校時代は速球は90マイル程度で肘の故障もあり弱小短期大学に進学しましたが、進学後急成長を見せこの1~2か月間で全体20位前後まで評価を上げています。

短期大学2年生でありほかの大学生より約1歳近く若いですが、198㎝・109㎏の巨体を誇り踏み込みも良くリリースポイントも打者に近いため体感速度も良さそうです。去年は高校時代と一転90マイル後半を計測し、今年に入ると先月には投球練習で101マイルを計測しています。(一部のスカウトのスピードガンでは102マイルを計測したという話も)。平均でも90マイル中盤~後半を計測しており球速だけなら大学生投手トップです。
変化球も基本の3種類(スライダー・チェンジアップ・カーブ)を抑えており、アームスピードを考えればスライダーは平均以上のポテンシャルを秘め、チェンジアップとカーブの成長次第では先発として大いに期待が持てます。
コマンドが改善されなければリリーフ向きかもしれませんが、投球フォームも良くここ2年間での成長ぶりを考えれば先発ローテ上位クラスのポテンシャルを秘めているように思えます。ただ高校時代の肘の故障歴が大きな足かせになっていることは確かです。

20位:エヴァン・ホワイト  ファースト  ケンタッキー大学

191㎝・91㎏・21.1歳

決して洗練されたフォームではないもののリストの強さを生かし理想的な角度の打球を放ちます。ただ細身のためかホームランバッターというよりは中距離打者に近いタイプのバッターです。実際にプロレベルでも力強い打球を放てるかは疑問があるかもしれません。ただ細身のことを考えると体重を増やせば、パワーのポテンシャルもファーストとして十分に秘めていると考えています。パワーのほかに選球眼も心配点で、ほかのトップクラスの大学生打者と比べると四球は少なめとなっています。
ファースト守備は今ドラフト最高の評価を受けており、将来のゴールドグラブ賞候補とも言われています(上の2つ目の動画に守備でのプレーが収録されています)。肩の強さも足の速さも平均以上と言われており、外野守備でも平均以上のポテンシャルを秘めていますから、タイプ的にはLADのコディー・ベリンジャーに近いと言われているようです。
19位のピアソンと同じでようにドラフト直前に評価を上げている選手ですが、今ドラフトはマッケイ、スミス、プラット、バーガー、ヒウラなどファーストが豊富ですから、ドラフトでは指名順位はもっと下がるかもしれません。