ここまでは今年のMLBドラフトにおいてヤンキースが1巡目(全体30位)で指名したアンソニー・ボルペと戦力均衡ラウンド(全体38位)で指名した大学生左腕TJ・シッケマを取り上げてきましたが、今回の記事では2巡目(全体67位)で指名した大学生内野手ジョシュ・スミスについて書きたいと思います。
アンソニー・ボルペ:ヤンキース・1巡目(2019年MLBドラフト)
TJ・シッケマ:ヤンキース・戦力均衡ラウンド(2019年MLBドラフト)
ジョシュ・スミス
Josh Smith
21歳:178㎝・78㎏:右投左打:ショート:ルイジアナ州立大学
契約金:まだ未契約
各ランキング | 順位 |
ベースボールアメリカ | 68 |
MLB.com | 76 |
Fangraphs | 53 |
高校生時代はそれほど評価の高い選手ではなかったものの強豪のルイジアナ州立大学に進学すると、1年目からOPS.816、四球>三振を記録しカレッジワールドシリーズ進出に貢献。ケープコッド・リーグでも素晴らしい成績(OPS.991)を残しました。
しかし、2年目はシーズン序盤で背中を故障し(ストレス反応によるもの)残りシーズンを全休。ただ、故障にも関わらずドラフト候補生としては依然高い評価を受けており、今シーズンは大きなケガもなく期待通りの好成績を残しています。
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— OutoftheYardBSB (@outoftheyardbsb) 2019年4月25日
小柄な体格の持ち主で飛び抜けたツールは無し。反対に全体的なバランスの良さを評価されているプロスペクト。
スイングは非常に大振りでアッパー気味なため体格以上のパワーを発揮。多くのメディアから平均レベルの評価を受けています。また、大振りにもかかわらず大学通算133試合で67四球&75三振を記録するなどアプローチも悪くなく木製バットでも実績があるだけに、マイナーのロークラスでもバッティングで大きくつまづく可能性は低そう。
加えて平均超のスピードの持ち主でショート守備の評価も平均以上。一部では将来ショートからセカンドにコンバートされることになるとも予想されていますが、どちらにしろバリューアブルなポジションで長期間プレーすることになるはず。
LSU goes up 2-1 in the 8th courtesy of a Josh Smith bomb! pic.twitter.com/lKGHRVP1Z3
— SEC Baseball (@SECbaseball) 2019年4月6日
ハイフロアー&ローシーリンングの堅実な指名。完成度が高くハズレ物件でなければマイナリーグの各クラス昇級もスムーズに行くはずで、ハイクラスに内野手が枯渇しているヤンキース傘下に厚みをもたらしてくれれば👍(ヤンキースでこういうタイプの指名なら2016年のニック・ソラックがパッと思いつきますが)
ただ、一部では全体38位で指名したシッケマよりも高い評価を受ける選手ですが、未だに未契約なのは少し心配・・・。