ニック・ネルソン
22歳/185㎝・88㎏/右投先発/A+
2016年ドラフト4巡目(全体128位・契約金35万ドル)
2016年ドラフト4巡目(全体128位・契約金35万ドル)
MLB.com・2018年・チーム内:24位
速球 : 60/65 (平均95~97マイル・最速98マイル)
スラーブ : 40/55 (平均80~82マイル)
チェンジアップ : 30/40 (平均88~90マイル)
コマンド : 30/40
総合 : 30/35
昨日は2016年ドラフト3巡目のノーラン・マルティネスを紹介しましたが、今日紹介するのは同年ドラフト4巡目のニック・ネルソンです。
2014年ドラフト31巡目(全体928位)でジャイアンツに指名されましたが契約には至らずガルフ・コースト州立大学(短期大学)に進学。レベルの低い短期大学リーグに所属したものの成績はイマイチ。しかし、最速90マイル台中盤の速球とスラーブが評価されBaseball Americaの2016年ドラフト有望株ランキングでは325位にランクインしました。最終的には、契約金を抑えるためにヤンキースが前評価を大きく上回る全体128位で指名しました。
2016年のプロデビュー後はルーキーリーグで21回22四球と制球に苦しみ、2017年もAクラスで防御率4.56、四球率4.5とイマイチな成績で2度DL入りしました。ただ、今シーズンは相変わらず不安定ながらも好成績を残しA+クラスに昇格しています。そのA+でも好投しており、今シーズンはAAまで昇格できるかもしれません。
ガッチリとした体格から投げ込まれる速球は平均で95~97マイルを計測しておりノビのあるプラスピッチ。ただ、引っかかって一塁側に制球ミスをする場面が多々見受けらます。また、高めに浮くことが多いですが、何故かゴロになることも多い。
大きな変化を見せる決め球のスラーブもコマンドに苦しむことが多いですが、調子が良いときにはプラスピッチとして多くの空振りを奪います。
第3の球種チェンジアップは速球とスラーブの中間の球速。評価は低いですが、個人的には去年より向上しているように見えました。
速球のところでも書いたようにゴロが多いことも大きな魅力。今シーズンはたった1本しかホームランを打たれておらず、その1本も今季初登板試合で打たれたものでこの3か月間は全く打たれていません。
マイナスポイントは何度も述べているようにコマンド&コントロールが悪いこと。そして、左打者が苦手なことです。
コマンドの悪さと球種を考えれば先発よりもリリーフ向き。先発で95~97マイルを連発できるんですから、リリーフなら平均97~98マイル程度で投げられるんじゃないでしょうか。ただ、短期大学出身ということもありまだ22歳なので、将来的にマイナスポイントを改善できるかもしれませんね、