前回の直後にHigh-AとLow-Aは閉幕となったので今回はAAAとAAのみ。
アリゾナ・フォールリーグの総括を行う予定の第11回で今年は終了となります。
アリゾナ・フォールリーグ
約1週間ほど前に毎年恒例のアリゾナ・フォールリーグが開幕。
ヤンキース傘下から参加したプロスペクトは以下の7人。
ドミンゲスが参加しているとはいえ、例年と比べると全体的に薄っすいメンバー。
AAA
83勝57敗(勝率.553)の好成績を残し、AAAインターナショナルリーグ第2位でフィニッシュ。
アンソニー・ボルピ
AAA昇級6試合目で1試合2本塁打を記録するなどAA昇級時とは異なり幸先いいスタートダッシュを切ったものの、その後はOPS.505・wRC+35・三振率35.2%の低成績に喘ぎ、後味悪いシーズンとなりました。
ジョシュ・ブロー
アンソニー・ボルピと同様にAAA昇級直後はイケイケのパコパコでしたが、ラスト1ヶ月はOPS.477・wRC+24の大ブレーキ。
フレーミング以外は低レベルなキャッチャー守備においてもAAAでは盗塁阻止率7.9%(3/38)。
一時期はシーズン終了後のルール5ドラフトプロテクト当落線上を行き来していたかと思いますが、今となってはもう完全にそのラインから外れましたね。
マット・クルック
シーズン最終盤のMLB昇格を見据え9月2日の先発登板を最後にブルペンへ回されましたが、チチ・ゴンザレスやジェイコブ・バーンズ、アンソニー・バンダなどの捨て駒たちを横目に声はかからず。
これはルール5ドラフト直前フライングトレードの流れですね。
スティーブン・ライディングス
当方のお気に入りプロスペクトがとうとう復帰。
97~98マイルを連発するなど故障前から球威は衰えておらず、40人ロースターに残す価値はあるかと。
AA
2位に6.5ゲーム差(83勝53敗・勝率.610)を付けてAAイースタン・リーグ北東地区の地区優良を果たし、リーグチャンピオンシップでも最終戦にノーヒットノーラン・ゲームを達成するなど圧倒的な強さを見せ優勝。
ジェイソン・ドミンゲス
シーズン最終盤にAAへ昇格し、リーグチャンピオンシップのラスト2試合で5安打・3本塁打と大ハネ。特に最終戦の初速度110mphバックスクリーン弾は圧巻。
走塁ではいつも通りのやらかしをカマしていましたが、センター守備においても好プレーを連発。
来年の各媒体プロスペクト・ランキングではトップ100に返り咲くことでしょう。
JASSON DOMINGUEZ SENDS THIS ONE HOME TO MARS🚀
The @Yankees No. 2 prospect homers to make it a 6-2 game in the second. #RepBX pic.twitter.com/v9dZgEzmvE
— Somerset Patriots (@SOMPatriots) September 27, 2022
アンドレス・シャパーロ
AAにて8月に月間OPS.991、9月に1.145の強打を披露し、ジョシュ・ブローに成り代わりルール5ドラフトのプロテクト当落線上に浮上してきたシャパーロ。
サード守備が課題の選手ではありますが、昨シーズンと比べファーストでの起用割合が減少していることから、チームがサード守備に対し一定の評価を与えている可能性も。
𝐋𝐚𝐝𝐢𝐞𝐬 𝐚𝐧𝐝 𝐠𝐞𝐧𝐭𝐥𝐞𝐦𝐞𝐧, your 2022 Somerset Patriots Home Run 𝐊𝐢𝐧𝐠, with 19 home runs, Andres Chaparro.👑 pic.twitter.com/IX41RXN7yB
— Somerset Patriots (@SOMPatriots) September 19, 2022
ヨエンドリス・ゴメス
昨シーズン受けた肘手術からの復帰を果たした6月以降は球速低下(92~93マイル程度)に苦しんでいましたが、9月に入ると一転95マイル前後へ復活。
何時までもケガでちょこまかされると40人ロースター上で邪魔くさいので、これを機にさっさとMLBまで突き抜けて下さい。第2のクラーク・シュミットを囲い込む余裕など常勝球団にはありません。
Yoendrys Gomez, the @Yankees No. 12 prospect, struck out 7⃣ in his 4.1 innings of work today.👏👏👏 pic.twitter.com/1ocSNlV9wF
— Somerset Patriots (@SOMPatriots) September 18, 2022