1位~10位:MLB史上最高のシーズン成績Top40(MLB.com選出)

31位~40位

21位~30位

11位~20位

参照元(英語)


10位:ランディ・ジョンソン:2001年(37歳)

ARI:先発:rWAR=9.4、fWAR=9.9

サイヤング賞、MVP投票11位/リーグ1位:ERA+、FIP、奪三振、WHIP、奪三振率

打者有利のチェイスフィールドをホーム球場としながら、MLBシーズン記録となる奪三振率13.4(249.2回372奪三振)を記録し3年連続の奪三振王に輝きました。5月の1試合20奪三振を含め二ケタ奪三振23試合は1973年のノーラン・ライアンと並ぶMLBタイ記録。

PSでも6試合41.1回で防御率1.52と好成績を残し、シーズンを通してまさしく大車輪の活躍。WS第7戦では前日に先発していたにもかかわらずリリーフとして登板し無失点。ルイス・ゴンザレスのサヨナラ打を演出しました。

投手としてだけならrWAR&fWARは10を超えていましたが、苦手なバッティングで80打数8安打長打無しの醜い成績を残し最終的にWARの合計は10を超えていません。


9位:スティーブ・カールトン:1972年(27歳)

PHI:先発:rWAR=12.5、fWAR=11.6

サイヤング賞、MVP投票5位/リーグ1位:rWAR、fWAR、ERA+、FIP、奪三振、K/BB、イニング、先発試合、完投

カールトンが所属していたフィリーズはこのシーズン59勝97敗(勝率.378)でしたが、カールトンの先発試合は29勝12敗(勝率.707)、非先発試合は30勝85敗(勝率.261)でした。もしカールトンがいなければ単純計算で41勝115敗だったことになります。

18試合で9イニング以上・1失点以下を記録。さらに7月~8月には5試合連続で完投&自責点0を達成。後半戦は17先発で防御率1.32でした。

この大活躍の最大の理由はスライダー。元々1968年の日米野球で王貞治にホームランを打たれたことにより、王を抑えるためにスライダーを習得しました。しかし、1970年にカージナルスがカーブの邪魔になるという理由でカールトンのスライダーに反対。結果としてほとんどスライダーを投げなくなってしまいます。すると、1971年シーズン後にカージナルスはトレードでカールトンをフィリーズに放出。これをきっかけにまたスライダーを投げ始め1972年の成功が生まれたのです。その後は順調なキャリアを進み殿堂入り。今では史上最高のスライダーの使い手の1人として多くのファンに記憶されています。


8位:テッド・ウィリアムズ:1941年(23歳)

BOS:レフト:rWAR=10.6、fWAR=11.0

MVP/リーグ1位:rWAR、fWAR、wRC+、打率、出塁率、長打率、本塁打、四球、得点

MLB最後のシーズン打率4割として有名。全ての月で打率.372以上を記録しており、シーズンを通しての安定感も含め非の打ちどころのない打撃成績。強いて言うなら、開幕して2週間はほとんど代打起用だったことぐらいがマイナスポイントでしょうか。(春季キャンプでスライディングをした際に踵の骨にヒビが入ったため。)

ただ、MVPは56試合連続安打を記録したジョー・ディマジオが受賞。

ちなみに、この年のRC+221は歴代9位の記録ですが、彼のRC+キャリアベストは1957年(38歳)の223(歴代7位)です。そして、この年にAL・MVPを受賞したのはディマジオと同じヤンキース所属&センターだったミッキー・マントルでした。

⇑ オールスターゲームではサヨナラホームランも放っています。


7位:オーレル・ハーシハイザー:1988年(29歳)

LAD:先発:rWAR=7.1、fWAR=4.0

サイヤング賞、MVP投票6位/リーグ1位:rWAR、イニング、完投、完封

シーズン全体での投球内容は大したことはありませんが、シーズン終盤に59イニング連続無失点のMLB記録を樹立したためにこの順位でランクインしています。

前MLB記録は同じドジャースのドン・ドライスデールの58.2イニングでしたが、9月28日の159試合目前で49イニング連続無失点。そして最終先発試合となったこの日の試合が奇跡的に延長戦となり10イニングを無失点に抑えて新記録達成となりました。

また、この年のPSの初登板試合でも9回1アウトまで無失点に抑えたので、実質は67.1イニング連続無失点となります。


6位:サンディ・コーファックス:1965年(26歳)

LAD:先発:rWAR=8.6、fWAR=10.5

サイヤング賞、MVP投票2位/リーグ1位:FIP、奪三振、K/BB、イニング、完投

当時のMLB記録となる382奪三振を記録&4年連続の最優秀防御率でサイヤング賞に満票で選ばれました。21試合で二桁奪三振を記録しその内の1試合はMLB史上6回目の完全試合。8試合で完封&被安打5本以下を記録しています。(ただ、ERA+ではリーグ3位です。)(苦手なバッティングでも好成績を残しています。)

WSでは3試合に先発し圧倒的な投球内容で文句なしのMVPに輝きました。3試合の投球内容は以下の通りです。

Postseason Pitching Game Log
Rk
Year Series Date Tm Opp Rslt Dec DR IP H R ER BB SO ERA
5 1965 WS g2 Oct 7 LAD @ MIN L,1-5 L(0-1) 99 6.0 6 2 1 1 9 1.50
6 1965 WS g5 Oct 11 LAD MIN W,7-0 W(1-1) 3 9.0 4 0 0 1 10 0.60
7 1965 WS g7 Oct 14 LAD @ MIN W,2-0 W(2-1) 2 9.0 3 0 0 3 10 0.38
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5位:ジョー・ディマジオ:1941年(26歳)

NYY:センター:rWAR=9.1、fWAR=9.8

MVP/リーグ1位:打点、RF(センター)

リーグトップの成績を残したのは8位のテッド・ウィリアムズでしたが、不滅の大記録56試合連続安打を達成していることによりこの順位にランクイン。

右打者に不利な旧ヤンキースタジアムでプレーしたにもかかわらずこの打撃成績。盗塁数も少ないですがこれはチーム方針のためで、走ろうと思えば50盗塁以上出来ていたと言われています。またセンター守備の評価も高く、走攻守を合わせれば本当にウィリアムズよりも上のパフォーマンスを残していたのかも。

56試合連続安打記録の詳細は以下の通りです。

1941 Batting Game Log
Gtm Date Tm Opp PA AB R H 2B 3B HR RBI BB BA OBP SLG OPS
Gtm Date Tm Opp PA AB R H 2B 3B HR RBI BB BA OBP SLG OPS
28 May 14 NYY CLE 4 3 0 0 0 0 0 0 1 .306 .427 .537 .965
29 May 15 NYY CHW 4 4 0 1 0 0 0 1 0 .304 .422 .527 .949
30 May 16 NYY CHW 4 4 2 2 0 1 1 1 0 .310 .424 .569 .993
31 May 17 NYY CHW 4 3 1 1 0 0 0 0 1 .311 .427 .563 .990
32 May 18 NYY SLB 5 3 3 3 1 0 0 1 1 .328 .442 .582 1.024
33 May 19 NYY SLB 4 3 0 1 1 0 0 0 1 .328 .444 .584 1.028
34 May 20 NYY SLB 5 5 1 1 0 0 0 1 0 .323 .436 .569 1.005
35 May 21 NYY DET 5 5 0 2 0 0 0 1 0 .326 .435 .563 .998
36 May 22 NYY DET 4 4 0 1 0 0 0 1 0 .324 .430 .554 .984
37 May 23 NYY BOS 5 5 0 1 0 0 0 2 0 .319 .424 .542 .965
38 May 24 NYY BOS 4 4 2 1 0 0 0 2 0 .318 .420 .534 .953
39 May 25 NYY BOS 4 4 0 1 0 0 0 0 0 .316 .416 .526 .942
40 May 27 NYY WSH 5 5 3 4 0 0 1 3 0 .331 .426 .554 .980
41 May 28 NYY WSH 5 4 1 1 0 1 0 0 1 .329 .426 .559 .985
42 May 29 NYY WSH 3 3 1 1 0 0 0 0 0 .329 .424 .555 .979
43 May 30 (1) NYY BOS 4 2 1 1 0 0 0 0 2 .331 .431 .554 .985
44 May 30 (2) NYY BOS 3 3 0 1 1 0 0 0 0 .331 .429 .556 .986
Gtm Date Tm Opp PA AB R H 2B 3B HR RBI BB BA OBP SLG OPS
45 Jun 1 (1) NYY CLE 4 4 1 1 0 0 0 0 0 .329 .426 .549 .975
46 Jun 1 (2) NYY CLE 4 4 0 1 0 0 0 0 0 .328 .422 .542 .965
47 Jun 2 NYY CLE 4 4 2 2 1 0 0 0 0 .331 .424 .547 .971
48 Jun 3 NYY DET 4 4 1 1 0 0 1 1 0 .330 .421 .557 .977
49 Jun 5 NYY DET 5 5 1 1 0 1 0 1 0 .326 .416 .558 .973
50 Jun 7 NYY SLB 5 5 2 3 0 0 0 1 0 .333 .420 .559 .979
51 Jun 8 (1) NYY SLB 5 4 3 2 0 0 2 4 1 .337 .424 .588 1.012
52 Jun 8 (2) NYY SLB 4 4 1 2 1 0 1 3 0 .340 .425 .606 1.031
53 Jun 10 NYY CHW 5 5 1 1 0 0 0 0 0 .337 .420 .596 1.016
54 Jun 12 NYY CHW 5 4 1 2 0 0 1 1 1 .340 .424 .608 1.032
55 Jun 14 NYY CLE 4 2 0 1 1 0 0 1 2 .341 .429 .612 1.041
56 Jun 15 NYY CLE 4 3 1 1 0 0 1 1 1 .341 .430 .622 1.052
57 Jun 16 NYY CLE 5 5 0 1 1 0 0 0 0 .338 .426 .617 1.043
58 Jun 17 NYY CHW 4 4 1 1 0 0 0 0 0 .336 .423 .611 1.034
59 Jun 18 NYY CHW 4 3 0 1 0 0 0 0 1 .336 .424 .607 1.031
60 Jun 19 NYY CHW 4 3 2 3 0 0 1 2 1 .345 .433 .625 1.058
61 Jun 20 NYY DET 5 5 3 4 1 0 0 1 0 .354 .440 .633 1.072
62 Jun 21 NYY DET 4 4 0 1 0 0 0 1 0 .353 .437 .627 1.063
63 Jun 22 NYY DET 5 5 1 2 1 0 1 2 0 .354 .436 .638 1.074
64 Jun 24 NYY SLB 4 4 1 1 0 0 0 0 0 .352 .434 .632 1.066
65 Jun 25 NYY SLB 4 4 1 1 0 0 1 3 0 .350 .431 .638 1.069
66 Jun 26 NYY SLB 4 4 0 1 1 0 0 1 0 .349 .429 .636 1.064
67 Jun 27 NYY PHA 5 3 1 2 0 0 1 2 2 .352 .435 .648 1.082
68 Jun 28 NYY PHA 5 5 1 2 1 0 0 0 0 .353 .434 .647 1.081
69 Jun 29 (1) NYY WSH 5 4 1 1 1 0 0 0 0 .352 .434 .644 1.078
70 Jun 29 (2) NYY WSH 5 5 1 1 0 0 0 1 0 .349 .430 .636 1.066
Gtm Date Tm Opp PA AB R H 2B 3B HR RBI BB BA OBP SLG OPS
71 Jul 1 (1) NYY BOS 5 4 0 2 0 0 0 1 1 .351 .433 .634 1.067
72 Jul 1 (2) NYY BOS 3 3 1 1 0 0 0 1 0 .351 .432 .631 1.063
73 Jul 2 NYY BOS 5 5 1 1 0 0 1 3 0 .348 .428 .634 1.062
74 Jul 5 NYY PHA 5 4 2 1 0 0 1 2 1 .347 .428 .639 1.067
75 Jul 6 (1) NYY PHA 5 5 2 4 1 0 0 2 0 .355 .433 .645 1.079
76 Jul 6 (2) NYY PHA 4 4 0 2 0 1 0 2 0 .357 .434 .650 1.084
77 Jul 10 NYY SLB 2 2 0 1 0 0 0 0 0 .358 .434 .649 1.083
78 Jul 11 NYY SLB 5 5 1 4 0 0 1 2 0 .365 .440 .661 1.101
79 Jul 12 NYY SLB 5 5 1 2 1 0 0 1 0 .365 .439 .660 1.099
80 Jul 13 (1) NYY CHW 5 4 2 3 0 0 0 0 0 .370 .444 .661 1.106
81 Jul 13 (2) NYY CHW 5 4 0 1 0 0 0 0 1 .369 .444 .656 1.100
82 Jul 14 NYY CHW 4 3 0 1 0 0 0 0 1 .368 .444 .653 1.097
83 Jul 15 NYY CHW 5 4 1 2 1 0 0 2 1 .370 .446 .654 1.101
84 Jul 16 NYY CLE 5 4 3 3 1 0 0 0 1 .375 .451 .659 1.110
85 Jul 17 NYY CLE 4 3 0 0 0 0 0 0 1 .371 .449 .653 1.102
622 541 122 193 43 11 30 125 76 .357 .440 .643 1.083
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Generated 7/17/2018.


4位:ペドロ・マルティネス:1999年(32歳)

BOS:先発:rWAR=11.7、fWAR=11.6

サイヤング賞、MVP投票2位/リーグ1位:rWAR、fWAR、ERA+、FIP、奪三振、奪三振率、四球率、K/BB

イニング数以外は文句なしの成績。奪三振率13.2は歴代2位(リーグ2位はデビッド・コーンの3.44)、FIP1.39(リーグ2位はマイク・ムッシーナの3.25)は歴代3位の数字。1試合15奪三振を6試合で記録し、9月10日には当時MLB最強チームだったヤンキースから17奪三振を奪っています。

オールスターゲームでは先発として2イニングで5奪三振。奪三振以外の1アウトもマット・ウィリアムズの盗塁失敗でした。(三振を奪った相手はバリー・ラーキン、ラリー・ウォーカー、サミー・ソーサ、マーク・マグワイア、ジェフ・バグウェル)PSでも17回を無失点に抑えています。

しかし、翌年の2000年にはMLBシーズン記録のERA+297、WHIP0.74を記録しており、本当にこのシーズンが彼のベストだったのかは更なる考慮が必要です。


3位:ジャッキー・ロビンソン:1947年(26歳)

LAD:セカンド:rWAR=3.1、fWAR=3.5

新人王/リーグ1位:盗塁

MLB史上初の黒人選手としてプレーした伝説的なシーズン。飛び抜けた成績でもないものの初代新人王に輝きました。

ちなみに、高校&大学時代は各種スポーツで全米トップクラスのパフォーマンスを見せ、1945年のニグロリーグではジョシュ・ギブソン、バック・レナード、ロイ・キャンパネラらを抑えOPSでリーグトップに(100打席以上、記録が残っている限り)。MLBデビュー前年の1946年にはインターナショナル・リーグ(マイナーリーグ、AAA)で首位打者になっており、野球史に残るトッププロスペクトだったと言えます。性格も含めて史上初の黒人MLBプレーヤーとしてこの上ない人物だったの一人ではないでしょうか。


2位:ボブ・ギブソン:1968年(20歳)

STL:先発:rWAR=11.2、fWAR=9.2

MVP、サイヤング賞/リーグ1位:rWAR、fWAR、ERA+、FIP、奪三振、WHIP、完封/GG賞

歴代2位のシーズン防御率1.12を記録。MLB平均防御率が2.98にも関わらずERA+は258でした。完封13試合は1917年以降でトップ、34先発中23試合で8ニング以上&1失点以下を記録しています。また、得意の守備でも4年連続となるGG賞を受賞。

👆 WS第1戦ではWS記録の1試合17奪三振を記録。


1位:バリー・ボンズ:2004年(22歳)

WSH:ライト:rWAR=10.6、fWAR=11.9

MVP/リーグ1位:rWAR、fWAR、wRC+、打率、出塁率、長打率、四球

このシーズン成績は非常に有名なんで詳しい説明は要りませんね。



コメント

  1. ろん より:

    ジャッキー・ロビンソンが3位は意外でした。
    それと、コーファックスの年度が間違っていますよ。