5位:クリス・セール
レッドソックス:30歳:2018年=4位(全体13位)
rWAR | fWAR | WARP |
6.8 | 6.1 | 5.7 |
万年サイ・ヤング賞のAL最有力候補に挙げられながらも怪我や大炎上、後半戦の息切れなどの理由により毎年受賞を逃し続けてきた現役最強左腕ですが、2018年はキャリアベストの圧倒的なパフォーマンスを見せながらも2度のDL入りにより先発転向後初めて規定投球回には届かず、肝心のサイ・ヤング賞投票でも4位に終わっています。
今シーズン後にFA予定の目玉選手でしたが5年1億4500万ドル(2020~2024年)で契約延長。そろそろ下り坂を迎える年齢ですが...。ちなみに、昨シーズン途中から奪三振率とK/BBのMLB歴代記録保持者(1000イニング以上)となっています。
4位:コーリー・クルーバー
インディアンズ:32歳:2018年=3位(全体8位)
rWAR | fWAR | WARP |
5.8 | 5.4 | 5.8 |
2度目のサイ・ヤング賞を受賞した2017年からは成績を落とし、奪三振率や空振り率は2014年後のワースト。2017年にはALDS敗退の戦犯となりましたが、2018年のALDSもアストロズ相手に炎上。
今オフには高給のためヤンキースなどを含む金満チームへのトレード放出の可能性もありましたが結局残留。これまで相性の良かったヤン・ゴームズが放出され代わりに守備の下手なケビン・プラウェッキーが入団しているのは心配。
3位:ジャスティン・バーランダー
アストロズ:36歳:2018年=5位(全体21位)
rWAR | fWAR | WARP |
6.2 | 6.7 | 7.2 |
アストロズ移籍後のピッチングスタイル改善により2017年後半戦と引き続き2018年も活躍。サイ・ヤング賞こそ逃したものの投球成績はALトップ。35歳ながらもFIP、SIERA、cFIP、DRA、WHIP、K/9、K/BBで自己ベストを更新しています。
前契約で2019年の年俸は2800万ドル。2020年にも1年2200万ドルの条件(2019年にサイ・ヤング賞投票5位位内)付きオプションがありましたが、これらを破棄して新たに2年6600万ドルの大型契約を締結。
2位:ジェイコブ・デグロム
メッツ:30歳:2018年=9位(全体35位)
rWAR | fWAR | WARP |
10.1 | 9.4 | 8.3 |
(長髪を切り落とした影響か)投球フォームの安定感が増し球速&コマンド&チェンジアップが大幅に向上。MLB史に残るパフォーマンスを見せMVP級の成績を残しました。
2020年オフにFA予定でしたが先日5年1億3750万ドルで契約延長。デグロムは2010年ドラフト9巡目指名でメッツに入団しましたが、今回の契約はドラフト3巡目以降で指名されプロ入りした選手の中では史上最高額。
1位:マックス・シャーザー
ナショナルズ:34歳:2018年=2位(全体5位)
rWAR | fWAR | WARP |
9.5 | 8.1 | 7.6 |
開幕時点で33歳ながらも全く衰えを見せず、デグロムの存在によりキャリア4度目となるサイ・ヤング賞受賞こそ惜しくも逃しましたが投手成績&打撃成績は自己ベスト。
クルーバーとは対照的にナショナルズでは守備の下手なマット・ウィーターズが放出され守備の上手いヤン・ゴームズが入団していることはプラス要素。ただ、同じく守備の下手なカート・スズキも入団しています。
明日の開幕戦ではメッツが相手のためデグロムと対決予定。
1~6位が全員30歳代とベテランが大きな存在感を発揮するポジション。将来の殿堂入りがほぼ確定している選手も多く、そういう意味合いでも楽しみがいのあるポジション。
そろそろかつてのカーショウのように25歳程度で頂点を極める若手スターが出てほしいところですが。