ヤンキース:プロスペクト・リポート:第3回(2022/5/31)


2022年「ヤンキース:プロスペクト・リポート」の第2弾

ジーターがTwitterを始めました。尊敬していたのに残念です。



AAA

ケン・ワルディチャク

AAA昇格から2試合連続で5回以上1失点の支配的なピッチングを披露。

さらに、MLB.comのプロスペクト・ランキングTop100にいおいても新たに第91位にランクインしていて、ヤンキース傘下No.1投手プロスペクトの地位を築き上げたわけですが、同AAAのヘイデン・ウェズネスキも好投を続けているだけに、どちらかはTDLで売り飛ばされそう。

デイビー・ガルシア

2020年以前の制球力が復活する気配はなく、7登板中5登板で炎上する有様。防御点は驚異の10点オーバー。

先発投手としてはもう終わりですね。


AA

ボ○ピのことを考えると心臓が苦しくなるのでスルーします。

ヘスス・バスティダス

4月にOPS.565を残したものの、5月はOPS.847と無事復調。

これまでゴロ過多に苦しんできた弾道×のバッターですが、今シーズン大幅にフライ打球が増加しているのは好印象。小柄な割に打球初速度も悪くないので、ここからホームランを量産しても驚きではありません。

カーソン・コールマン

2020年のドラフト外契約選手ですが、これまで最低クラスだった制球力が今シーズン突如向上。さらに、1マイル程度の球速アップも見せており、ここまでHigh-AとAAのバッターを圧倒しています。

.196と極端に低いBABIPの収束に伴う成績悪化は避けられそうにありませんが、スティーブン・ライディングスロン・マリナチオに続く新たなリリーフの秘密兵器となりそうな予感。

ルール5ドラフト対象となるのは2023年シーズン終了後とまだまだ先のため、更なるデペロップメントの時間的余裕は上記の2人と異なり十分にあります。


High-A

アンソニー・シーグラー

昨シーズンはHigh-Aにて結果を残せず、今シーズンはLow-Aから再出発となりましたが、打撃フォーム改造が功を奏したのか別人のような強打を披露。たった1ヶ月半弱でHigh-Aに再昇格を受け、同クラス昇格後も全試合でヒットを記録。

ただ、フェン直打球をサヨナラHRと勘違いして全米の笑い者となっていますね。

トレイ・スウィーニー

走攻守の全てでダメ。同じ2021年ドラフト組でも明らかにクーパー・ボウマンの方が野球選手として優れています。

取り敢えずショートにはステイできないでしょうな。

エリック・ワガマン

2017年のプロデビューから昨シーズンまで全てのシーズンで低成績に終わり、個人的には「さっさとリリースすればいいのに」とフリンジレベルに捉えていたプロスペクトですが、何故かバッティングが開花。

OPSが1.000をオーバーしているだけでなくK%=13.5%、BB%=21.6%も◎。

マジで何が要因なのか全く分からん。

ホスエ・パヌクアル

若干20歳ながらもHigh-A昇格を果たし、同クラス初登板でも4.1回を無失点に抑えました。

平均93マイルのシンカーはMLBでも珍しいほどの変化量を誇り、スライダーも平均超のポテンシャルを秘める一品。

チェンジアップやカッター、コマンドは向上の必要があるでしょうが、ブレイクプレーヤーの1人として各媒体のミッドシーズン・アップデートにてランクインすることでしょう。


Low-A

ヨーリン・カルデロン

今季初登板となった25日のダブルヘッダーにて7回ノーヒッターを達成(7奪三振・2与四球)。

昨シーズンはDSL→FCL→Low-Aにて防御率9.49の低成績に終わり、Statcastデータもパッとしなかったためノーマークだったのですが、下記ツイートの通りオフシーズンに各球種を大きく改良していた模様。

ジェイソン・ドミンゲス

(幸運にもバビったことが最大の要因かもしれませんが)OPS.571に終わった4月から一転5月はOPS.982を記録。また、開幕約1ヶ月間で6エラーを喫したものの、それ以降は1つもエラーは無し。

打球初速度も昨シーズンの平均85.8マイルから平均89.5マイルまでアップしており、着実なステップアップを見せています。

まあそれでもアホほど多い三振とゴロが減らない限り楽観視できません。