ハリウッド史に残る大コケ!:「ハン・ソロ」興行収入

 

 
 
 
さようなら、超人気映画シリーズ「スター・ウォーズ」。
こんにちは、オワコン映画シリーズ「スター・ウォーズ」。
 
 
 「最後のジェダイ」も興行が失敗気味でしたが、「ハン・ソロ」はそれと比べものにならないほどのクソ、カス、ゴミみたいな興行成績。まさか「フォースの覚醒」、「ローグ・ワン」の大成功からここまでのハイスピードで超大人気映画シリーズ「スター・ウォーズ」のオワコン化が進むとは。「スター・ウォーズ」の終わりの始まりをこのようにリアルタイムで見ることになり非常に残念です。
 記事の題名に「ハリウッド史に残る大コケ」と書きましたが、もちろん「ハン・ソロ」よりも興行収入が悪い大規模作品は山ほどあります。しかし、私が「ハリウッド史に残る大コケ」と書いたのは「スター・ウォーズ」ほどの超大人気映画シリーズがここまで興行に失敗するのがハリウッドの歴史上でも稀なことだからです。
 
 とにかく、ディズニーとルーカスフィルムの悪口を言いたいところですが、先にこのクソみたいな興行収入を詳しく見てさらにネガティブな気持ちになりましょう。

 

 

北米興行収入(アメリカ時間)



初週週末合計:8400万ドル

公開4日目合計:1億300万ドル(4日目の月曜日は祝日でした)


1週目合計:1億2000万ドル

 
2週目週末合計:2900万ドル
 
公開10日合計:1億4900万ドル
 

 
 
 酷い、酷すぎる。信じられないような数字が並んでいます。
 公開4日間(初週週末+祝日の月曜日)の数字ですらムチャクチャ微妙ですが、作品の評価が悪く2週目週末も全く伸びませんでした。このペースなら最終興行収入は2億~2億2200万ドルぐらいになると予想されます。これは「最後のジェダイ」の公開3.5日での興行収入と全く同じ数字で、間違いなく大大大大大失敗といえるでしょう。
 
 次に北米外興行収入です。
 
 

北米外興行収入
公開10日合計:1億1500万ドル
 
全世界興行収入
公開10日合計:2億6400万ドル
 

(注意:ここから少し作品内容のネタバレがあります)
 
 うわぁぁぁぁぁぁぁ、ヤバイ!
 まだ日本では公開していませんが(日本以外の全主要国では公開済み)、北米外÷全世界がたった43.7%しかありません。このペースでいけば日本での興行収入も含めて全世界興行収入は4億1000万ドル~4億3000万ドルになるとも思われます。
 約4億ドルですよ、4億ドル!「フォースの覚醒」のたった5分の1ですよ!恐らくその約4億ドルのうちディズニーに入る金額が2億5000万ドル。この作品は再撮影により製作費が膨れ上がって2億5000万ドルにも達していると報道されていて、宣伝費が約1億5000万ドルぐらいでしょうから、単純計算で約1億5000万ドル(165億円)の赤字になります。ただ、当然のことですがリスク分散とかよく分からない保険とかのおかげで流石にここまでの金額にはならないようです。まあ、それでも約1億ドルぐらいの赤字にはなるんじゃないでしょうか。
 加えて、グッズ、DVD/BD、テレビ放映、ネット配信などの2次収益もあることを忘れていはいけません。
 
 ちなみに、海外でのネタバレを見る限りこの作品は続編ありきの内容のようです。しかし、ここまでの興行的大失敗。残念ながら続編が作られることはないでしょう。
 

 
 さあ、ここからは見事に「スター・ウォーズ」を潰してくれたディズニーとルーカスフィルム叩きに移りましょう。
 
 まず、「最後のジェダイ」からたった6か月後に新作を公開したら、そりゃ客なんか入らないでしょ。「フォースの覚醒」から「ローグ・ワン」、そして「最後のジェダイ」までの12か月おきの新作公開ですら公開間隔が短すぎるとか言われていたのに。マーケティングがバカすぎる。
 
 作品の内容にしても、「最後のジェダイ」で勝負に出た内容の作品を作っておいて失敗、次に「ハン・ソロ」で思いっきり置きに行ってまた失敗っていろいろ矛盾してて、ルーカスフィルムが映画シリーズ全体の正しいヴィジョンを全く持ってないことがよく分かります。監督を途中で首にしたのも「面白くない作品を作ってますよ!」ってアピールしてるよもんでしょ。
 
 まず、ルーカスフィルムの社長キャスリーン・ケネディはクビで。その代わりにマーベルのケビン・ファイギみたいな有能にシリーズの統括を任せないと終わり、もう復活出来なくなるよ。ケネディも普通の映画プロデューサーとしては実績抜群ので有能な人んだろうけど、「スター・ウォーズ」シリーズ全体の統括の仕事はプロデューサー業とはまた別ですよね。というか「ハン・ソロ」の大大大失敗の責任は誰かがとらんといけないでしょうね。
 
 ちなみに、来年以降に計画されているスター・ウォーズ作品は以下の通りです。
1.エピソード9(2019年)
2.ライアン・ジョンソン監督の新新3部作
3.オビ=ワン・ケノービのスピンオフ
4.ボバ・フェットのスピンオフ
5.デビッド・ベニオフ&D.B.ワイズによる新映画シリーズ(これも3部作?)
6.ドラマシリーズ
7.アニメシリーズ
 
 これほどスター・ウォーズ・ユニバースの拡張を目論んでいるディズニー&ルーカスフィルムですが、「ハン・ソロ」の失敗を受けて軌道修正を余儀なくされるでしょう。個人的な予想ですが、上のプロジェクトの内いくつかは白紙又は中止となるでしょう。
 さらに、これまた個人的な予想ですがトップクラスの興行成績を残せるのはエピソード9が最後で、2020年以降はトランスフォーマーやパイレーツ・オブ・カリビアン、アメージング・スパイダーマンのようにオワコン作品としてクソみたいな興行成績を連発すると思います。ダークナイトのクリストファー・ノーランやアベンジャーズのルッソ兄弟クラスの大天才がスター・ウォーズにも現れない限り本当に終わりです。
 

 

 私はスター・ウォーズファンといっても旧3部作信者なのでそれほど精神的なダメージはありませんが(怒りは収まりそうにないけど)、スター・ウォーズファンは今後何年かの間でスター・ウォーズの終わりを目にすることになるんですね。ファンの皆様、心中お察しします。まあ、人生他にもいいことあるんでしょうから気を落とさず頑張ってください。