ヤンキースは1巡目でアンソニー・シーグラーを指名!:MLBドラフト1巡目

 
 今日、2018年MLBドラフトの1巡目指名が行われ、ヤンキースは1巡目全体23位で一部のアメリカメディアの予想通りに高校生捕手のアンソニー・シーグラーを指名しました。
 まあヤンキースの指名番の時点で「えっ、この人が残ってるの!」みたいな選手がいなかったとはいえ、ここまで下馬評通りの指名だとなんかサプライズに欠けて面白みがないと感じちゃいましたね。
 

 
アンソニー・シーグラー (1巡目全体23位)
 
18歳11ヶ月、キャッチャー、183cm・86㎏、両投両打
カータースビル高校(ジョージア)
 
 
 
 今年ヤンキースが熱心にスカウティングを行っていた選手で、高校ではキャッチャーの他にピッチャー、内野手としてもプレー。打者としては両打、守備では右投ですが、なんとピッチャーとしては両投げ!さらに母親がインディアンのナバホ族出身であり、今ドラフトの上位指名候補の中で1番ユニークな選手です。
 ちなみに、2017年のU-18ワールドカップでは歴代最強クラスだったアメリカ代表の正捕手を務めましたが、打撃成績はイマイチでした。
 
 足の速さは平均レベルで内野を守ることもでき、キャッチャーのわりに身体能力を高く評価されています。プロ入り後は投手としてプレーすることはないでしょうが、両投げとして右投げでは最速93~94マイル、左投げでは最速80マイル台中盤の速球を投げていたようです。
 
 

 
 この順位で指名されるんですからもちろんバットスピードは平均より上、コンタクトは高く評価されていて四球も選べるバッターです。また、本来のパワーはイマイチですが、アッパースイングのおかげである程度本塁打を含め長打を打てるバッターになるのではないかと予想されています。また、スイッチヒッターはどちらかの打席が苦手なことが多いですが、両投げをしていたおかげか両打席ともバランスよく打てるようです。
 
 キャッチャーとしては優れた身体能力を武器にフレーミング&キャッチングを中心として守備も高く評価されていて、投手として93~94マイルで投げるので高校生としては強肩といえるでしょう。ただ、捕ってから投げるまでが遅いので二塁送球タイムは微妙。
 ちなみに、U-18ワールドカップでは7試合で盗塁阻止率50%(2分の4)、PB1回、エラー1つでした。
 
 非常に練習熱心な選手であることも好印象!
 
 大きな欠点は早生まれで今月中に19歳となること。また歴史的に見て高校生キャッチャーは失敗に終わることが多く、この順位での高校生キャッチャー指名はリスクの大きなものといえます。
 

 
 各メディアの2018年MLBドラフト有望株ランキングでのシーグラーの順位を下にまとめておきます。
 
ベースボールアメリカ:41位
MLB.com:46位
ESPN:43位
Fangraphs:24位
 
 なんかヤンキースの過大評価感が否めませんね。