2018年興行収入ランキングTop10予想

 

 先日は2017年北米映画興行収入ランキングTop10について書きましたが、今回は2018年の全世界興行収入ランキングTop10についての予想を行いたいと思います。
 2010~17年の8年間でディズニー作品が6回年間No.1となっていますが、今年もディズニーが強さを発揮するでしょう。

記した公開日はアメリカでの公開日)


1位:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(ディズニー)

 

北米興行収入予想:7億ドル
全世界興行収入予想:18億5000万ドル
5月4日公開

 

 1作目(北米興収6億2000万ドル、北米外興収9億ドル)から2作目(北米興収4億6000万ドル、北米外興収9億5000万ドル)にかけて北米興収は大幅減、北米外興収は増加しましたが、映画シリーズは2作目が一番興行成績が悪くなりやすいですし、ここ2・3年のMCUの世界的な好調ぶり、各国経済のインフレ、さらにネット上での圧倒的な話題性・取り上げられ方も考慮すると、北米興収は「最後のジェダイ」越え、北米外興収が11億ドルまで届くと予想しても大袈裟ではないかと思います。懸念があるとすると、2016年の「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」が半分アベンジャーズ状態だったことですかね。

2位:ジュラシック・ワールド/炎の王国(ユニバーサル)

 

北米興行収入予想:4億6000万ドル
全世界興行収入予想:12億4000万ドル
6月22日公開

 

 前作は2001年の「ジュラシック・パーク3」の14年ぶりの新作だったこともあり歴代4位(16億7000万ドル)の興行成績を残しましたが、その続編では流石に興行成績は落ちるでしょう。それでも10億ドル越えは確実で、「インフィニティ・ウォー」に次ぐ2018年No.2のヒット作になるでしょう。

3位:インクレディブル・ファミリー(ディズニー)

 

北米興行収入予想:3億9000万ドル
全世界興行収入予想:9億5000万ドル
6月15日公開

 

 大正義ピクサーの傑作「Mr.インクレディブル」13年ぶりの続編。同じような境遇だった「ファインディング・ドリー」の興行成績には届かないでしょうが、どっちみち大成功に終わるはずです。ただ、年々ピクサー・ブランドの力が衰えている感もありますし、続編頼りになってきているのも気になります。また、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」と公開日が1週違いのため、喰われてしまう可能性も。

4位:デッドプール2(FOX)

 

北米興行収入予想:3億7000万ドル
全世界興行収入予想:8億2000万ドル
6月1日公開

 

 前作はR指定ながら高い評価を受け予想以上の興行成績(北米興収3億6000万ドル、全世界興収7億8000万ドル)を残しましが、この作品は2作目で興行成績が伸びると予想。ちなみにR指定作品は(北米興行収入÷世界興行収入)=45%になることが多く、北米外興収は「インクレディブル・ファミリー」に大差をつけられるでしょう。一応配給はFOXになるんですが、6月までにはディズニーのFOX買収が完了する確率も・・・。

5位:ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(ディズニー)

北米興行収入予想:3億8000万ドル
全世界興行収入予想:7億6000万ドル
5月25日公開

 

 北米外興収において2015~2017年に3連覇を果たした「スター・ウォーズ」シリーズですが、今作は「最後のジェダイ」からたった半年しか経っておらず、撮影・制作過程での監督降板&再撮影などのゴタゴタ続きから作品内容も駄作になると私は予想しており、同じスピンオフ作品「ローグ・ワン」の興行収入には到底届かないでしょう。また、12月公開だった他3作と違い激戦区の5月最終週公開ですから、今作の北米興行収入は4億ドルに届かないと思います。さらに、今シリーズは北米外での人気がそれほどで無く、全世界興行収入は「ローグ・ワン」の(北米興行収入÷世界興行収入)=50%と同じようになると考えられるので、全世界興行収入は北米外興収の2倍ぐらいの数字(7億6000万ドル)になると予想しました。

6位:ブラック・パンサー(ディズニー)
北米興行収入予想:2億7000万ドル
全世界興行収入予想:7億2000万ドル
2月16日公開

 

 北米興行収入予想に関してはすでにboxofficeproが予想をすでに発表しているので、それを参考にしました。「ドクター・ストレンジ」が北米興収2億3000万ドル、全世界興収6億8000万ドルを記録しましたが、それを超えてきそうですね。

 

(追記:2月5日)

 boxofficeproは同作の最終興行収入予想を北米4億ドルまで上方修正しており、この新しい予想通りになれば全世界興行収入は9億ドルを超えそうです。いや~、ミスったね。
 



7位:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(ワーナー)

 

北米興行収入予想:2億1000万ドル
全世界興行収入予想:6億9000万ドル
11月16日公開

 

 5年ぶりのハリポタ新作であった前作は北米興収2億3000万ドル、全世界興収8億1000万ドルを記録(個人的に北米興収はイマイチ)しており、世間では続編になる今作の興行成績は前作を超えるという予想が多いですが、私は前作から大きく興行成績を落とすと予想します。このシリーズは5作品製作される予定ですが、2作品目は1作目ほどの新鮮味もないですし、ジェニー・デップ出演も波紋を起こしていますし、さらに1作目は2作目以降がワクワクするような内容でもなかったですから・・・。

8位:ミッション・インポッシブル6(パラマウント)

 

北米興行収入予想:1億9000万ドル
全世界興行収入予想:6億6000万ドル
7月27日公開

 

 もう1・2作目ほどの人気は無いものの、4・5作目は年間7・8位程度の興行成績を残したので、新作もこれぐらいになるんじゃないですかね。

 
 

↓ここから下は自信無し

 

9位:レディー・プレーヤー・ワン(ワーナー)

 

北米興行収入予想:1億8000万ドル
全世界興行収入予想:6億5000万ドル
3月30日公開

 

 ハリウッド史上最高のヒットメーカーであるスティーブン・スピルバーグ監督の大作。興行成績予想が難しい作品ですが、こういうしっちゃかめっちゃかな作品は中国で客が入りやすいので、全世界興行収入は意外と伸びるんじゃないかと勝手に想像。

10位:メリー・ポピンズ・リターンズ(ディズニー)

 

北米興行収入予想:1億9500万ドル
全世界興行収入予想:5億6000万ドル
12月25日公開

 

 1964年に年間3位の興行成績を残したジュリー・アンドリュース主演の有名同名作を54年後にエミリー・ブラント主演でリメイク。なんだかんだ言ってもディズニーのファミリー向け作品は人気がありますし、ホリデー・シーズン公開ということもありファミリーをガッツリ集客できるのではないでしょうか。今年の12月は例年と違って「スター・ウォーズ」もないですし。ただ、前週に「アクアマン」と「バンブルビー」が公開予定(客層は被ってないかな)。
 

 

その他注目作

 

・X-MEN: ダーク・フェニックス(FOX)
 前作アポカリプスは少しコケ気味でしたが果たして。
 
・シュガーラッシュ2(ディズニー)
 前作は評判が良く、2作目は大きく興行成績が伸びるという予想も。ただ、Top10に入るまで伸びるかどうか?
 
 
・アクアマン(ワーナー)
 「ジャスティス・リーグ」のコケっぷりを見ると・・・。
 
・アントマン&ワスプ(ディズニー)
 MCUのスタンドアローン作品は1作目から2作目にかけて興行成績が少し上がることが多いので、今作もTop10に入る確率も十分にあります。
 
 
・バンブルビー(パラマウント)
 アメリカではオワコン化が進む「トランスフォーマー」シリーズですが、初のスピンオフ作品は果たしてどうなるか?
 
・ムーラン(ディズニー)
 1998年の同名アニメ作品の実写版。中国が舞台なので主要キャストはほとんど中国人ですから、中国での興行収入が見込めます。
 
・リンクル・イン・タイム(ディズニー)
 児童小説が原作のようですが、正直よくわかりません。個人的には大コケのにおいがプンプンします。
 
・ベノム(ソニー)
 「スパイダーマン」シリーズでは、今年はこのスピンオフ作品だけでなく、アニメ版作品も公開予定。

 
 
・パシフィック・リム:アップライジング(ワーナー)
 前作はおそらく赤字(製作費1億9000万ドル、全世界興行収入4億1100万ドル)だったんですが、続編なんか作って大丈夫なんでしょうか。
 
・グリンチ(ユニバーサル)
 2000年公開「グリンチ」の3Dアニメ版作品。リメイク元(実写版)はなぜか2000年の北米興行収入1位になりました。
 
・モータル・エンジン(ユニバーサル)
 ピーター・ジャクソン製作&脚本の大作。