ここまで各国映画祭やハリウッドで公開された作品のレヴューから2018年のオスカーの予想をまとめました。ほとんどのノミネート候補作が映画祭か劇場ですでに公開されており、候補作が出揃ってきた印象。ハリウッドで噴出しているセクハラ問題とディズニーのFOX買収騒動がどのような影響を及ぼすか注目。
作品賞
1位、Dunkirk(ダンケルク)
2位、The Post
3位、Call Me By Your Name
4位、The Shape of Water
5位、Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
大穴、Lady Bird
スピルバーグ監督最新作の「The Post」が予想通りの高評価を受け一気に有力候補の1本に。Metascoreは82点と少し物足りない感じもしますが、スピルバーグブランドがありますし、今の社会世相にマッチした内容も追い風となるか?まだダンケルクが首位を守っている印象がありますが、絶賛を受けている「Lady Bird」が面白い存在で同作スタジオのA24は去年「ムーンライト」で作品賞を獲っています。
監督賞
1位、クリストファー・ノーラン(ダンケルク)
2位、スティーブン・スピルバーグ(The Post)
3位、ギレルモ・デル・トロ(The Shape of Water)
4位、ルカ・グァダニーノ(Call Me By Your Name)
5位、グレタ・ガーウィグ (Lady Bird)
大穴、マーティン・マクナドー(Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)
主演男優賞
ほぼ確定:ゲイリー・オールドマン(Darkest Hour)
(以下ノミネート候補)
2位:ティモシー・シャラメ(Call Me By Your Name)
3位:トム・ハンクス(Phantom Thread)
4位:ジェームズ・フランコ(The Disaster Artist)
5位:ジェイク・ジレンホール(Stronger)
大穴:ジェームズ・マカボイ(スプリット)
オールドマンの受賞でほぼ決まりですが、21歳のシャラメ、久々のハンクス、伝説の映画人トム・ウィッソーを演じたフランコなど、去年よりは話題性のあるメンバーになりそう。一応、ダニエル・デイ・ルイスが引退作として主演した「Phantom Thread」の試写会が行われましたが、ルイスのノミネートもほぼ間違いなさそうです(正式なレビュー解禁日は明後日ぐらいなので、今記事の対象外となっています。12月下旬編で対象となり
ます。)。
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主演女優賞
1位、フランシス・マクドーマンド(Three Billboards Outside Ebbing,
Missouri)
2位、サリー・ホーキンス(The Shape of Water)
3位、サーシャ・ローナン(Lady Bird)
4位、メリル・ストリープ(The Post)
5位、マーゴット・ロビー(I,Tonya)
大穴、ダニエラ・ヴェガ(A Fantastic Woman)
もともと混戦でしたが、21回目のノミネートが有力となったストリープのせいで更にカオスな状況に。一部ではストリープが最有力との声もありますが、レビューでは最有力と言われるほどの評価ではない印象。とにかくサーシャ・ローナンはスゴイ!
助演男優賞
1位、ウィレム・デフォー(The Florida Project)
2位、サム・ロックウェル(Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)
3位、マイケル・スタールバーグ(Call Me By Your Name)
4位、アーミー・ハマー(Call Me By Your Name)
5位、ジェイソン・ミッチェル(Mudbound)
大穴、ボブ・オーデンカーク(The Post)
特に大きな変動なし。
助演女優賞
1位、ローリー・メトカーフ(Lady Bird)
2位、アリソン・ジャニー(I, Tonya)
3位、ホリー・ハンター(The Big Sick)
4位、オクタヴィオ・スペンサー(The Shape of Water)
5位、メアリー・j・ブライジ(Mudbound)
大穴、ブルックリン・プリンス(The Florida Project)
ベテラン揃いの激戦区でしたが、メトカーフに少しリードが生まれた印象。これからのランクイン候補は「Phantom Thread」のレスリー・マンヴィルが挙げられます。
まだ未公開のアカデミー賞ノミネート候補作 その2
ちなみに、「スター・ウォーズ/エピソード8・最後のジェダイ」は日本時間で12月13日午前3時にレビューが解禁されます。