2019年アカデミー賞予想：11月上旬編

ここまで各国映画祭やハリウッドの劇場で公開された作品のレビューから来年2019年の2月に行われるアカデミー賞（オスカー）の予想をまとめました。

まだ映画祭や劇場で公開されていない作品は省いています

作品賞

1位：アリー/ スター誕生（A Star Is Born）

2位：Roma（ローマ)

3位：女王陛下のお気に入り（The Favourite）

4位：Green Book（グリーン・ブック）

5位：If Beale Street Could Talk（イフ・ビール・ストリート・クッド・トーク）

大穴：ファースト・マン（First Man）

劇場公開されるや否や好調な興行成績を残している「アリー/ スター誕生」が評価や話題性を考えると現在の最有力候補。ちなみに、配給のワーナーブラザーズが最後に作品賞を獲ったのは2013年の「アルゴ」。

「ムーンライト」監督のバリー・ジェンキンスの新作「If Beale Street Could Talk」も高い評価を受けていますが同作配給のアンナプルナには「Vice」も控えており、どちらをメインでプッシュするかはまだ分かりません。

また、クリント・イーストウッドの監督＆主演作である「The Mule」が12月公開と発表されており注目。

監督賞

1位：アルフォンソ・キュアロン（Roma）
2位：ブラッドリー・クーパー（アリー/ スター誕生）
3位：ヨルゴス・ランティモス（女王陛下のお気に入り）
4位：スパイク・リー（BlacKkKlansman）
5位：バリー・ジェンキンス（If Beale Street Could Talk）
大穴：デミアン・チャゼル（ファースト・マン）

先月と大きな違いは無し。

数々のおバカコメディ映画を撮ってきた「Green Book」のピーター・ファレリーがノミネートされたら面白いんですけど．．．

http://https://youtu.be/hCF5Y8dQpR4

https

主演男優賞

1位：ブラッドリー・クーパー（アリー/ スター誕生）
2位：ヴィゴ・モーテンセン（Green Book）
3位：ラミ・マレック（ボヘミアン・ラプソディ）
4位：ライアン・ゴズリング（ファースト・マン）

5位：ウィレム・デフォー（At Eternity’s Gate）
大穴：イーサン・ホーク（First Reformed ）

作品自体の評価は悪い「ボヘミアン・ラプソディ」ですが、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックの演技は賞賛されています。

また、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことがないイーサン・ホークの新作における演技も評価が高く面白い存在に。

「The Mule」で6年ぶりに映画出演を果たしたクリント・イーストウッドも楽しみな存在ですが、元々そこまで演技力のある人じゃないんで期待しすぎるのは×××

主演女優賞

1位：グレン・ローズ（The Wife）
2位：レディー・ガガ（アリー/ スター誕生）
3位：オリビア・コールマン（女王陛下のお気に入り）
4位：メリサ・マッカーシー（Can You Ever Forgive Me?）
5位：ヴィオラ・デイビス（Widows）
大穴：Yalitza Aparicio（Roma）

「女王陛下のお気に入り」の配給であるFOXはオリビア・コールマンを同作の主演としてオスカー・レースでプッシュすることに決めたようで、同時にエマ・ストーンとレイチェル・ワイズは助演に扱いになりそうです。

まあ、上位4人の誰かでほぼ決まりでしょう。

http://https://youtu.be/9ZS5d9l8XL0

https

助演男優賞

1位：マハーシャラ・アリ（Green Book）
2位：ティモシー・シャラメ（Beautiful Boy）
3位：リチャード・E・グラント（Can You Ever Forgive Me?）
4位：サム・エリオット（アリー/ スター誕生）
5位：ダニエル・カルーヤ（Widows）
大穴：マイケル・B・ジョーダン（ブラックパンサー）

先月は本命不在の混戦と書きましたが、今ではマハーシャラ・アリの1強状態。

助演男優賞ではクリストフ・ヴァルツが4年間で2回受賞したことがありまたが、3年間で2回受賞という快挙を達成したのは1930年代後半のウォルター・ブレナンただ一人です。