ヤンキースがAmazonらと共にYESネットワークを買収!

YESネットワークはニューヨーク・ヤンキースがゴールドマンサックスらと共に2002年に設立したスポーツ専門地方テレビ局。現在では地方テレビながらもヤンキースとNBAのブルックリン・ネッツの放映権を保持しESPN、スカイスポーツに次ぐ世界3位の規模を誇るスポーツ専門テレビ局へと成長しています。ホームラン時の「See you later ! 」コールで有名なマイケル・ケイが所属しており、前回の監督選考では今ネットワークの解説陣も候補に挙がりました。

ヤンキースは2011年時点でYESネットワークの株34%を保有しており、2010年前後にヤンキースがYESネットワークから得ていた収益は1億ドル以上。しかし、2012年~2014年にFOXが買収を進め最終的に株式の80%を保有する形に(それ以降のヤンキースの株式保有率は20%)。また、FOXの買収と同時にYESネットワークとヤンキースは2042年までの超大型放映権契約を結びました。(実質的には放映権契約も含めての買収)

そして、かの有名なディズニーのFOX買収によりYESネットワークを含め22の地方スポーツテレ局がディズニー傘下になるはずでしたが、買収の際に独占禁止法に抵触するという理由で司法省に売却命令が発行。加えてFOXへのYESネットワーク買収時にヤンキースはネットワークを買い戻せる権利を保有しており、その結果としてこの数か月間ディズニーとヤンキースの間で売買交渉が行われてきました。

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まだ正式な決定ではありませんが、ディズニーはヤンキースを代表とするグループに約34億7000万ドル(約3850億円)でYESネットワークを売却することに合意。このグループにはヤンキース以外にAmazon、シンクレア・ブロードキャスト・グループ(アメリカ最大のテレビ放送企業)、ブラックストーン・グループ(アメリカ最大級の投資ファンド会社)らが含まれており、ヤンキースがYESネットワークの株式を30%近く保有する筆頭株主となるとのこと。また、Amazonの出資率はシンクレアやブラックストーンよりも低いようです。

先程述べた2012年~2014年におけるFOXの買収時のYESネットワーク評価額が約40億ドルだったので約34億7000万ドルという数字はYESネットワークの価値が減少したことを意味していますが、これは近年のNetflixらのネットストリーミングサービスの台頭によるアメリカにおけるテレビ離れが影響しているとのこと。報道の限りではYESネットワークの経営状態などが悪化しているわけではないようで一安心。

この買収によりヤンキースとの間の放映権契約・システムにどのような変更が行われるかは不明。現在ではネットストリーミングサービスの台頭によりアメリカ人のスポーツ視聴方法が大きく変化しており、テレビ局(とりわけYESネットワークのようなケーブルテレビ局)は従来の運営からの脱却が必要不可欠になっていますが、今回の買収によりYESネットワークとシンクレアが提携しシンクレアが全米各地に所有するテレビ局を通してヤンキース戦の全国放送が行われるかもしれませんし、Amazonと提携してネットストリーミングサービス(Amazon Prime Videoなど)でヤンキース戦のネット配信が行われる可能性すらあります。

とにかく、この買収は今後のヤンキースのチーム運営において大きな意味を持つものであり、ヤンキースファンとしては正しい判断であったことを願うばかりです。(まだ正式決定ではないことを再度強調しておきます)

以下各メディアの報道

FOX

フォーブス

デッドライン

ニューヨーク・タイムズ

ニューヨーク・ポスト