ヤンキース傘下の20歳未満のプロスペクト(2021年版)


 2017から当ブログで書いているヤンキースのプロスペクト紹介・レポートのまとめページになります。名前がその選手の記事へのリンクとなっています。今後も順次更新予定。 ...

ルーキーリーグ開幕(現地時間28日)を2日後に控えジェイソン・ドミンゲスやケビン・アルカンタラ、アントニオ・ゴメス、アレクサンダー・バルガスなど20歳にも満たないヤンキース傘下のトッププロスペクトの真価が問われるわけですが、今回の記事では彼らのような組織内上位の評価を受けるプロスペクトではなく、まだ知名度が低いもののルーキーリーグでのブレイクが期待される20歳未満のプロスペクト達を取り上げておこうかと思います。



タイロン・ユーリエ(ジューリエ)

Tyrone Yulie/19歳10ヶ月/198cm・82㎏*
RHP/ドミニカ出身/2018年国際FA

2018-19年クラスのインターナショナルFAで獲得した際には全くの無名で、2019年DSL(ドミニカ・サマーリーグ)においてプロデビューを果たすも防御率6.46・WHIP1.73・被OPS.883と苦戦するなど期待薄のプロスペクトでした。

しかしながら、コロナ休止中に身長が193cm(6フィート4インチ)から198cm(6フィート6インチ)まで急激に伸びるに連れて球速も向上。私が彼のインスラグラムアカウントで確認した限りでは最速99マイルを計測しており(現地ソースによると100マイルを計測しているという話も)、球威面のポテンシャルの高さは間違いなし。

とは言え、ネット上にこれ以上の情報が転がっておらず、変化球やコマンドの完成度など不確かな要素も多いプロスペクトでもあります。「ユーリエ」か「ジューリエ」か名前の正しい発音も分からんし。


フアン・カレラ

Juan Carela/19歳6ヶ月/190cm・84㎏
RHP/ドミニカ出身/2018年国際FA(契約金33万5000ドル)

2018年7月のインターナショナルFA契約解禁前に86~88マイル、解禁直前に92マイル、そして同年の秋季リーグにて96マイルを計測するなどヤンキースとの契約前後に急成長。2019年のDSL及びGCL(ガルフ・コースト・リーグ)において32イニングを投げ29四球と制球難に苦しんだものの、若干17歳で最速98マイルを計測しています。

今年に入り拡張春季キャンプにてフォーシームは90マイル台中盤を計測し決め球のスライダーもナスティーな変化を見せていることを彼のインスラグラム・アカウントにて確認していますが、注目したいのは彼の投球フォーム。

上記動画(2019年)と下記ツイート動画(今年)を見比べると分かりますが、下半身に体重が乗らず手投げ気味だったフォームがルイス・セベリーノに似た一際ハイエフォートなものに改善。これならば最低レベルだったコマンドの大幅な向上も期待できるはず。


ダイロ・ペレス

Dayro Perez/19歳5ヶ月/188cm・81㎏
ショート/ドミニカ出身/2018年国際FA(契約金35万ドル)

高い身体能力に裏付けられたショート守備のポテンシャルは上々。

さらには、その身体能力とショートして大柄な体格のおかげでバッティングのポテンシャルも高く、拡張春季キャンプの打撃練習ではコンスタントに100~105マイル程度の打球を放っているようです。

2019年DSLにて47試合に出場しOPS.587・守備率.870(エラー25)・盗塁成功率70%(21/30)に終わるなど実戦で完成度の低さを露呈していますが、走攻守でポテンシャルを発揮すれば5ツールプレーヤーへと成長する可能性も秘めていますね。


オーガスティン・ラミレス

Agustin Ramirez/19歳9ヶ月/180cm・95㎏
キャッチャー/ドミニカ出身/2018年国際FA(契約金40万ドル)

ガッチリとした豆タンク型の体型から繰り出されるバットスピードは平均以上。今年度の春季キャンプでは打球初速度108マイルを計測しています。変化球へのアプローチに難があるとのことですがパワーだけでなく選球眼の評価も高く、2019年DSLでは三振率18.9%とまずまずの数字。

2018年3月(16歳)に60ヤード走で7.52秒を記録したことからも分かるように走塁は期待薄。さらに、肩の強さは平均以上ですがキャッチャー守備全体のクオリティは低くDSLでもエラーを連発。

キャッチャー守備が順調に向上しないようであれば、バッティングを活かすため早い段階でサードやファーストにコンバートされるでしょう。


マルコス・カブレラ

Marcos Cabrera/19歳8ヶ月/190cm・85㎏
サード/ドミニカ出身/2018年国際FA(契約金10万ドル)

2019年DSLにて低成績に終わった上位4人とは対照的にOPS.825・wRC+130・三振率19.9%・四球率14.4%・盗塁成功率91%(盗塁数10・盗塁死1)という好成績を残したオフェンス型のプロスペクト。

現時点でも優れたバットスピードとロフトスイングを見せていますが、まだまだ体の線が細くパワーは今後も成長を続けるはず。

ただ、バッティングで好成績を残した2019年DSLでは守備率.850(エラー27個)とサード守備では苦戦を強いられてようですね。