アルバート・アブレイユ:ヤンキース・プロスペクト

アルバート・アブレイユ
22歳/188㎝・79㎏/右投先発/A+
2013年ドラフト外(アストロズ契約金18万5000ドル)
MLB.comプロスペクトランキングチーム内・7位
速球      :  60/65 (92~96マイル・最速100マイル)
スライダー   :  35/45 (83~86マイル)
カーブ     :  50/60 (70マイル後半)
チャンジアップ :  40/50 (80マイル中盤)
コマンド    :  30/40
総合      :  35/50

 ブライアン・マキャンとのトレードでホルヘ・グズマンと共に入団した速球派投手、NYYチーム内では10位前後の有望株と見なされています。
 現在はアリゾナフォールリーグに参加しており(怪我したディロン・テイトの代わりに参加)、1回目の先発で5回1失点&2回目の先発で5回無失点と大活躍を見せています。
 年々順調に球速が上昇している速球は、素晴らしいアームスピードのおかげで最速100マイル・平均92~96マイルを計測、良くも悪くもシュート気味に変化します。
 変化球では、カーブが最大の武器であり、球速はありませんが大きく変化しプラスピッチ、左打者相手だけでなく右打者相手にもたびたび投げるサークル・チェンジも評価が高く、将来平均以上になると見ている有識者も何人かいます。スライダーがアームスピードのわりに大したことないのが勿体ない。
 最大の弱点はコマンドの悪さ。投球フォームに問題があり、体が完成されておらず投球時にバランスが崩れリリースポイントが安定しないためだと言われています(見た感じは体重のわりに下半身がどっしりしているんですけどね)。実際に、被打率は良いものの与四球率は4台で長いイニングを投げるのを妨げています。
 またスタミナも先発としては物足りのではないかと不安視されています(プロ入り後100球以上投げた経験なし)。
 ただ公表体重が本当に正しいかどうか分かりませんが、たった79㎏しかないので肉体改造などをすれば、コマンド&スタミナ向上の余地はあるのかもしれません。
さらに今年は肩の怪我で2ヶ月故障者リストに入ったことも気がかりです。
(あとクイックは早い

 プラスピッチの速球、3種類の変化球、コマンドの悪さと先発かリリーフどちらが向いているのかはこれからの成長次第、ただ私はリリーフ向きの選手だと思います。理由はリリーフ登板時の圧倒的な好成績、まるでホイト・ウィルヘルムのGame Logsを見ているかのようです。

リリーフ登板時の全投球内容

2014年
リリーフ登板無し
2015年
4.0回無失点(被安打1)
3.1回無失点(被安打2)
4.0回無失点(被安打3奪三振7)
4.0回無失点
2.0回3失点
4.0回無失点
2016年
2.2回2失点(自責点は0、奪三振7)
2.0回2失点
4.0回無失点(被安打2、奪三振7)
4.0回無失点(被安打1、奪三振6)
4.0回無失点(被安打1、奪三振5)
4.0回無失点(被安打2)
4.0回無失点
3.0回無失点(被安打1)
2017年
4.0回1失点(奪三振6)

 なぜ彼がリリーフ登板時にこれほど成績が良いのかは分かりませんが、今年のPSを観ていてもこれからロングリリーフは重要な存在になるはず。今年のチャド・グリーンのようにロングリリーフとして大きな戦力になれれば👍