ヤンキース:プロスペクト・リポート:第9回(2021/6/24)


 2017から当ブログで書いているヤンキースのプロスペクト紹介・レポートのまとめページになります。名前がその選手の記事へのリンクとなっていま...
2021年シーズン開幕前時点におけるニューヨーク・ヤンキースのプロスペクトランキングTOP50を簡易的に作成。
2021年「ヤンキース:プロスペクト・リポート」の第7弾



AAA

ホイジュン・パク

韓国時代から長年に渡りショートを中心として内野起用を受けてきたパクが、22日の試合ではプロ入り後も経験皆無であるはずのセンターでスタメン起用。

かつて同じように内野手専門であったタイラー・ウェイドがMLBデビューを目前として突然AAAにて外野起用を度々受けるようになった事例があり、パクのセンター起用も内外野の控えUTとしてのMLB昇格を見据えたことによる事前準備かと。

外野ではまだマイナーオプションが残るミゲル・アンドゥハーやクリント・フレイジャーがリプレイスメントレベル未満の低成績に終わり、内野では対右打者への活躍を期待されるオドーアがその右打者を苦にするなどデプス状況はボロボロ。

パクが外野守備もモノにするようなことがあれば、ヤンキースのロースターに入り込む余地は大きく広がります。

ヤンキース傘下AAAの韓国人内野手ホイジュン・パク(Hoy Jun Park:박효준)について。

クリス・ギッテンズ

今月の5日に待望のMLBデビューを果たしましたが、持ち前の規格外のパワーとAAAにて大きな向上を見せていたアプローチは鳴りを潜め、空振り三振と軽打を連発し21打数・2安打と散々な結果。21日にはルーク・ボイトのMLB復帰を前にAAA降格となりました。

ただ、MLBでのプレー中にライバルであったマイク・フォードがDFAを受けレイズに移籍。


AA

ドニー・サンズ

2019年まで通算274試合で通算8本塁打と貧打に喘ぎA+クラス以下でくすぶり続けてきたフリンジレベルのプロスペクトですが、今年はAAで開幕を迎えると6月15~17日には3試合で4本塁打の固め打ちを見せ早くもシーズン7本塁打に到達。

さらに、2018~19年シーズンは20%を超えていた三振率が12.2%(AAで第9位の好数字)まで大幅に改善するなど、コロナ休止前から別人のようなバッティングを披露中。

デルミス・ガルシア

8日・29試合目の第11号HRを最後に沈黙。その後の8試合で31打席・3安打・2四球・19三振・OPS.299と開幕直後同様のスランプに。

2018年シーズン以来3シーズンぶりにサードで度々起用されていますが、サードはおろかファーストですら守備力は平均を大きく下回っています。


A+

ジョニー・ブリトー

マイナー通算与四球率1.4を誇るヤンキース傘下屈指の精密機械が8試合・36.2回を投げ防御率2.70、被OPS.548、被本塁打0と活躍。

以前からフォーシームとツーシームを制球良く投げ分け決め球のチェンジアップは平均以上ですが、23歳となりコロナ休止前から球威がアップしたように感じます。(正直なところコロナ休止前の球速を覚えてないけど。)

アイザイア・パストゥーア

高い身体能力を誇りヤンキース傘下でも上位のスピード持つ素材先行型プロスペクトですが、ここまで打率.150、OPS.488、三振率44%と散々な結果に。守備でも身体能力を活かせず稚拙なプレーを連発。

25歳という年齢を考えると今シーズンでおさらばでしょうね。


A

トレバー・ハウバー

開幕5試合で6本塁打を放って以降は1本も出ず、その開幕5試合を除けばOPS.691と物足りない数字。

ただ、今日の試合では36試合ぶりに猛打賞を記録するなど復調の兆しを見せました。

パット・デマルコ

2019年ドラフト17巡目指名・身長175㎝の無名の小兵ですが、コンスタントに110マイル前後の打球を放ちOPS.870、wRC+137を記録するなど予想外の強打を披露。

上記のパストゥーアなど外野陣が低迷しているA+クラスへの昇級は時間の問題。


その他階級

A~AAAクラスに属せず拡張春季キャンプなどでルーキーリーグ開幕を控えているプロスペクトたちのここ1週間のプレー映像をここにまとめます。