ヤンキースのドラフトを振り返る・2014年編



今回は3年前・2014年のヤンキースのドラフトを振り返ってみたい。


2014年・2巡目・全体55位・大学

ジェイコブ・リングレン
この年はエルズベリー、マキャン、ベルトランの獲得で1巡目指名権は無く、これが最上位指名だった。
大学では上位指名選手としては珍しくリリーフとしてプレーしており、契約後すぐにリリーフとしてマイナーで圧倒的な成績を残した。2015年に早期昇格を果たしたものの、MLBでは全く通用せずマイナーに降格後も怪我で活躍できず解雇。
3巡目・全体91位・高校
オースティ・ディッカー
ドラフト当時は指名順位以上の評価を受けており、契約金も高かったが2015年シーズンはトミー・ジョン手術で全休、復帰後も完成度が低くシングルA止まりで期待はできない。
4巡目・122位・大学
ジョーダン・モンゴメリー
この年でヤンキース最大の当たり選手。大学で好成績を残し技巧派として期待されていたが、プロデビュー直後からどの階級でも躓くことのなく好成績を残し続け、今年はMLBでも大活躍。ジャッジがいなければ新人王の有力候補だったはず。
6巡目・182位・大学
ジョナサン・ホルダー
2015年までは先発でそこそこの成績だったが、2016年にリリーフに転向しWHIP・0.658という圧倒的な成績を残し、今年は開幕からMLBで好成績を残した。ただ6月に入り成績を落としマイナーに降格したことと伸びしろを考えると負けパターンのリリーフが上限だろう。
7巡目・212位・大学
マーク・ペイトン
ドラフト当時は身長がたった173㎝しかなかったが、守備走塁よりも打撃を評価されていた選手。プロ入り後は
期待通り高い出塁率を残し今年はAAAのレギュラーに定着した。MLBにはジャッジ、ガードナー、ヘルズベリー、ヒックス、フレイジャー、AAAにはファウラー、マッキニー、ケイブなど優秀な外野手が揃うヤンキースでは昇格は厳しいが、個人的にはお気に入りの選手なので、ほかのチームでの活躍を期待したい。
1巡目指名権がなかったため何とも言えない結果。ただモンゴメリーはこの10年間でNYYからドラフト指名を受けた生え抜き先発で唯一まともにローテで投げてい選手なので、ある意味では成功だったのかもしれない