アーロン・ジャッジがホームランダービー優勝!

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ルールの変更で盛り上がりを燃せた2015年、そしてスタントンが圧倒的な強さを見せ優勝した2016年のホームランダービー、もはやNBAのスラムダンクコンテストのようにオールスターのメインイベントになった感すらあります。今年はスタントンに加えジャッジが参加し、開催前の盛り上がりはダービー史上最高のモノだったのではないでしょうか。そして期待に答えるかのようにジャッジがホームランダービー史に残るパフォーマンスを見せてくれました。

まず1回戦では、ホーム開催でヤル気満々だったスタントンが我らNYYの新星ゲリー・サンチェスに敗れるいう波乱。サンチェスは出場決定時にTBのローガン・モリソンに文句を言われるなど一騒動がありましたがキャッチャーとは思えない打棒を披露しました。ただ負けたスタントンも120マイル前後の打球を連発しており、内容ではサンチェスに勝っていたともいえるでしょう。
そのスタントンの対抗馬ジャッジは、相手の地元のジャスティン・ボーアが22本塁打という素晴らしいパフォーマンスを見せたものの、ボーナスタイム残り20秒で23本塁打を記録し無事に2回戦に進出を決めました。この23本中2本が500フィート越えでしたが、さマーリンズパークの天井に当たった打球がルールでカウントされないという不運もありました。
結局、地元のスタントンとボーア二人ともが嫌われもののNYYの選手に敗れる結果となってしまいました。
 
 
 
 
2回戦ではベリンジャーとの新人王対決となりましたが、今大会最長の513フィート弾に加え勝利を決めた1発は507フィート弾、約1分も残した余裕の勝利でした。またサンチェスがバテバテでミゲル・サノーにあっさりと敗退してしています。
 
 
 

 

 
決勝の相手のサノーはもうバテバテで10本しか打てず、ジャッジも相当スタミナは消費していたでしょうが簡単にホームランを量産し約2分を残して圧倒的な勝利を収めました。ヤンキースの選手ではティノ・マルティネス、ジェイソン・シアンビ、ロビンソン・カノーに次ぐ4人目の優勝となります。
 
 
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以下小ネタ
 
・Statcast導入後のホームランダービーとしては今回が3回目、2015年の最長はジョク・ピーダーソンの487フィート、2016年はスタントンの497フィートであり、500フィートを超えたのはジャッジのみとなっています。
 
・ダービー前の打撃練習中にジャッジはすでに天井に当てており、マーリンズのコーチ曰くスタントンですら天井に当てたことはないらしい。
 
・明らかに2回戦、決勝は休憩時間が短いためスタミナ的に非常にキツく、もしルール変更がなければ多くの選手が出場を辞退するようになるでしょう。
 
・ジャッジはTOR戦前のロジャースセンターでのバッティング練習で510フィート(ESPN調べ)を放っており、個人的には520~530フィートぐらいも期待していたので、最長が513フィートは少し残念な結果でした。
 
・ボーアは1回戦の22発に加え、タイムアウト中にドーナツを頬張るなど、様々なパフォーマンスで会場を大いに盛り上げた影のMVP。
 
・上位4人は皆25歳以下、来年には新たな大砲がホームランダービーに出場しているかもしれません。

 

・逆方向にホームランを放ったのはジャッジのみで、76スウィング中47本がホームランでした。