クラーク・シュミット:ヤンキース・プロスペクト

クラーク・シュミット
21歳/185㎝・95㎏/右投先発
2017年ドラフト1巡目・全体16位
MLB.comプロスペクトランキングチーム内・12位
速球      :  55/60 (92~94マイル・最速97マイル)
スライダー   :  50/60 (80マイル台中盤)
カーブ     :  45/55
チャンジアップ :  30/45 (80マイル台中盤)
コマンド    :  40/50
総合      :  30/50
 ドラフトでは、今年の2月~4月に素晴らしい成績(防御率1.34、奪三振率10.44)を記録し、当時は10~15位程度の評価を受けていました。しかし4月20日のフロリダ大学戦で肘を痛め、トミージョン手術を受けることになり評価も下落していましたが、ヤンキースは全体16位という上位でサプライズ指名を行いました。(ドラフト前の評価は30~40位ぐらにランクされてしました)まあ、2巡目以降のために契約金を抑えた意味合いが強いんでしょうけど。
 大学進学後に急成長した選手で大学在学中に体重を約13㎏増やし、速球が1年生では88~90マイル、2年生で90~93マイル、そして今年3年生になり最速96~97マイル、平均92~94マイルを計測しており、順調に球速が上昇しています。またスリークォーターから投げ込まれるこの速球は、球速だけでなく沈む変化も素晴らしく球速と動きを合わせれば60の評価を受けています。
 決め球は80マイル台中盤のスライダー、怪我をする前は2017年ドラフト・トップクラスの評価を受けており右打者から簡単に空振りを奪える球です。平均以下レベルのチャンジアップは変化量は安定しないものの、将来的には左打者に使えるまで成長するポテンシャルを秘めており、スライダーの次に優れたカーブも平均~平均より上レベルまで成長を期待できて対左打者に有効的なものになるです。
 またスタミナも優れており試合後半でも球速を維持できようで、コマンドも悪くありません。速球・変化球・スタミナ・コマンドのレベルはプロでも先発として活躍を期待できるものでしょう。
 彼の最大の弱点は、故障しやすい投球フォームです。というかもう怪我しちゃってるんですが・・・。動画でも分かるように、左足を大きく1塁側に踏み出し肘に大きなストレスがかかっており、2017年ドラフトの1巡目指名を受けた投手の中では最悪のフォームの1つだと思います。
選手タイプとしてはソニー・グレイと比較できます。
(プレー以外では、性格面も高い評価を受けています)

9月中にすでに軽いスローウィングを始めており、復帰は来シーズンAS前後。