クリント・フレイジャーがヤンキースに昇格!

今日のCWS戦でダスティン・ファウラーがフェンス際でお粗末なプレーを見せ、ひざの故障で6ヶ月という長期離脱となってしまったため、AAAでRFを守っていた有望株のクリント・フレイジャーの昇格が決定しました。

クリント・フレイジャー   RF   22歳   右投右打   185㎝

 
 
 2013年ドラフトのでは高校生野手の目玉として全体5位に指名されプロ入り、そして去年のアンドリュー・ミラーとのトレードでNYYが獲得した選手です。プロスペクトランキングでは、ベースボールアメリカで33位、MLB.comでは18位にランクインしており、ほとんどの媒体でトーレズに次ぐチーム内でNo,2のプロスペクトと見なされています。
 
 体格は素晴らしく腕の太さはジャッジ並み、そして最大の武器はマイナーでも1位2位を争うほどのバッティングスピード、リストの強さも相まってMLBでも25本塁打以上を期待できるパワーのポテンシャルを秘めます。ただ変則的なバッティングフォームで、スウィングはコンパクトなものの腕が大きく泳いでしまうことが多く、選球眼・配球予想にも難があるため、大きく曲がる変化球や予想外のコースの速球にあっさり空振りしてしまうことも多々あります。また、今年の傾向としては、一昨年まではセンター方向・逆方向にそこそこホームランを打っていましたが、今年は12本中10本が引張方向のホームランになっています。
 
 打撃のポテンシャルは平均以上ですが、さすがにMLB昇格直後での活躍は期待できないでしょう。

 
 走力は至って平均レベルですが、高校生時代に投手として95~97マイルを計測した強肩はMLBでも十分に通用するでしょう。数年前まではCFとしてプレーしていましたが、今はCF、RF、LFで満遍なくプレーしており、MLBではCFでプレーするのは厳しいと思いますが、強肩を考えればRFで起用するのがベストでしょう。ただ肝心のRFはジャッジがいるので今のNYYでは起用法が難しい選手となってしまっています。
 
 もともと赤毛のロングヘアーでしたが、今年のキャンプ中にバカげたヤンキース伝統ルールのせいで髪を切らされる羽目になり、アメリカでは大きな物議となりました。その様なかわいそうなこともあった反面、NYYへのトレード決定後にニューヨークの女をSNS上で堂々とナンパしたり(半分冗談だったのでしょうが)、Twitterでもよくアホなことを書いているので、精神面に少し不安が残ります。ただヤンキース全体で1番のおしゃべりであり、ムード-メーカー気質もあります。
 
 

 

 
 これで、

昇格目前・次なるヤンキースのスター候補

に挙げた3人ともがたった5日間でデビューすることになりました。アクシデン・怪我による昇格ばかりで素直には喜べませんね。