ヤンキース:プロスペクト・リポート:第2回(2019/5/1)


ヤンキースのプロスペクト紹介まとめ 順次更新


ヤンキース:プロスペクト・リポート:第1回(2019/4/14)




AAA

加藤豪将

前回記事でも取り上げましたがここまで好調をキープしており、wRC+168はAAA全体で見ると第12位の好成績。ヤンキースのAAAチームが所属するインターナショナル・リーグだけで見ると第4位の数字となっています。

三振率30.0%・BABIP.472などの大きな欠点も見受けられますが、同チームに所属するMLB経験者内野手クリフ・ぺニントン、ブラッド・ミラー(、ライアン・ラバーンウェイ)などの成績を考えると、もし次にヤンキースの内野手にケガ人が出た時には加藤がMLB昇格を果たすことになりそう。ただ、ブラッド・ミラーも482ft(147m)の特大ホームランを放つなどインパクトを残しています。

そもそも、もう少しでミゲル・アンドゥハーが復帰するんですけどね。

Register Batting
Year Age Lev G PA H HR RBI SB BB SO BA OBP SLG OPS
2013 18 Rk 50 215 57 6 25 4 27 44 .310 .402 .522 .924
2014 19 A 121 465 85 3 37 20 71 142 .222 .345 .326 .671
2015 20 Rk-A 98 403 78 6 31 17 67 111 .239 .367 .334 .701
2015 20 A 39 149 20 1 9 8 18 50 .161 .264 .202 .466
2015 20 Rk 59 254 58 5 22 9 49 61 .287 .426 .416 .842
2016 21 A 65 253 50 1 25 6 26 66 .229 .320 .335 .655
2017 22 A+ 84 346 88 6 43 11 40 72 .293 .376 .440 .816
2018 23 AA 118 503 99 5 35 11 62 123 .229 .327 .335 .662
2019 24 AAA 18 70 22 5 12 2 7 21 .355 .429 .629 1.058
All All   553 2251 477 32 208 70 299 578 .251 .354 .377 .731
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Generated 5/1/2019.

ジェイク・バレット

同じリリーフ投手ならJ.P・ファイアレイゼンも好成績を残していますが、MLB昇格という点で見ればすでに40人ロースター入りを果たしているジェイク・バレットが有利な状況。

チャド・グリーンが大スランプでAAAに降格したうえにジョー・ハービーやスティーブ・タープリーのMLBにおけるパフォーマンスがイマイチなだけに、バレットのMLB昇格も近いかもしれません。


AA

ギャレット・ウィットロック

ベースボールアメリカのチーム内プロスペクトランキングで18位にランクインしていたウィットロック。開幕をAAで迎え3先発連続で6回&自責点2以下を記録するなど更なるランクアップが期待されるパフォーマンスを残していましたが、4試合目の先発で故障により1イニングだけを投げ降板。

当初は肩やひじの怪我も懸念されましたが良かったことにただの爪の怪我だったようです。しかしながら一応故障者リストには入っています。

クリス・ギッテンズ

ヤンキース傘下一筋6年のポッチャリ一塁手。

昨シーズンは57試合で打率.193・OPS.639・6本塁打を低成績に終わりましたが、今シーズンは開幕17試合ですでに昨シーズンと並ぶ6本塁打を記録。wRC+260はマイナリーグ全体で第2位(1位はA+に所属していた超有望株ルイス・ロバートの290)と超が付くほどの好成績を残しており、BABIPなどはもちろん高いものの三振率や四球率が大きく改善されているのは好印象。また、今シーズンの6本塁打は全て逆方向への一発。

今シーズンはグレッグ・バードの故障⇒マイク・フォードの昇格やタイロ・エストラーダの昇格によりAAAの内野手が手薄になっているだけに、ギッテンズには好調をキープしてAAAの選手層を手厚くしてほしいところ。意外とファーストにおける守備成績も良い。

Register Batting
Year Age Lev G PA H HR SB BB SO BA OBP SLG OPS TB
2014 20 Rk 11 45 10 0 0 7 10 .286 .400 .400 .800 14
2015 21 Rk-A+ 46 161 47 8 2 18 36 .341 .429 .594 1.023 82
2015 21 A+ 5 15 2 0 0 1 3 .143 .200 .143 .343 2
2015 21 Rk 41 146 45 8 2 17 33 .363 .452 .645 1.097 80
2016 22 A 107 451 97 21 4 56 126 .253 .359 .478 .837 183
2017 23 A+ 73 290 66 13 1 37 79 .266 .372 .472 .844 117
2018 24 AA-A- 57 228 38 6 0 28 70 .193 .294 .330 .624 65
2018 24 AA 53 213 36 6 0 27 65 .197 .300 .339 .639 62
2018 24 A- 4 15 2 0 0 1 5 .143 .200 .214 .414 3
2019 25 AA 17 73 19 6 0 16 16 .339 .493 .768 1.261 43
All All   311 1248 277 54 7 162 337 .262 .369 .477 .845 504
                             
AA ( AA ( Minors 70 286 55 12 0 43 81 .230 .350 .439 .789 105
A+ ( A+ ( Minors 78 305 68 13 1 38 82 .260 .364 .454 .818 119
Rk ( Rk ( Minors 52 191 55 8 2 24 43 .346 .440 .591 1.031 94
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Generated 5/1/2019.

ベン・ルタ

クリス・ギッテンズには及ばないもののマイナーリーグ全体で第8位、AAでは第3位となるwRC+206を記録しているのがこのルタです。

本塁打は1本もなくBABIPも.443と非常に高いですが(ルタは元々そこそこBABIPが高い)、16四球&10三振と素晴らしいアプローチを見せており、8盗塁(盗塁死2)という数字も印象的。

守備が下手なだけに打撃では好調をキープしてもらわないと。

Register Batting
Year Age Lev Aff G PA H 2B 3B HR SB BB SO BA OBP SLG OPS
2016 22 A–Rk NYY 38 145 26 2 1 2 2 11 27 .202 .266 .279 .545
2016 22 A- NYY 25 92 13 1 0 1 0 5 18 .157 .209 .205 .414
2016 22 Rk NYY 13 53 13 1 1 1 2 6 9 .283 .365 .413 .778
2017 23 A NYY 53 187 47 3 1 0 11 13 24 .273 .323 .302 .625
2018 24 A+-AA NYY 119 488 134 25 7 8 37 35 78 .300 .350 .441 .791
2018 24 AA NYY 36 134 38 8 1 0 12 11 25 .314 .366 .397 .762
2018 24 A+ NYY 83 354 96 17 6 8 25 24 53 .294 .344 .457 .801
2019 25 AA NYY 20 87 27 10 1 0 8 16 10 .386 .494 .557 1.051
All All     230 907 234 40 10 10 58 75 139 .286 .345 .396 .741
                                 
AA ( AA ( Minors   56 221 65 18 2 0 20 27 35 .340 .416 .455 .872
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Generated 5/1/2019.


A+

デイビー・ガルシア

(失点率こそイマイチなものの)4先発&17.2イニングで33奪三振を奪うKマシーンっぷりを披露。19歳ながらAA昇格を果たしました。

今シーズンはここまでAAでプレーしている10代の投手が一人もいないので、ガルシアがAAの最年少投手ということになるはず。

ここまでの印象的なパフォーマンスにより各メディアのブレイク候補にも度々挙げられており、AAでの活躍次第ではジョナサン・ロアイシガやエステバン・フロリアルを追い抜きヤンキースのベストプロスペクトとなる可能性も。


A

ルイス・ジル

今シーズンはここまで4先発のうち3試合で無失点に抑える素晴らしいパフォーマンスを見せています。四球は多く制球難が解消されたとは言えませんが、とりあえずAクラスではアンヒッタブルな存在に。

最近のヤンキースは剛速球投手の育成失敗が続いていますが・・・。