ここまでで取り上げたプロスペクト
2019年MLBドラフト注目選手:その1(ラッチマン、ヴォーン、ウィット Jr.)
2019年MLBドラフト注目選手:その2(エイブラムス、グリーン、キャロル)
2019年MLBドラフト注目選手:その3(ビショップ、ブレデイ、ロドロ)
2019年MLBドラフト注目選手:その4(ストット、マノア、マローン)
2019年MLBドラフト注目選手:その5(アラン、ユング、トンンプソン)
2019年MLBドラフト注目選手:その6(ラトリッジ、ラングリアーズ、マイズナー)
2019年MLBドラフト注目選手:その7(ベイティ、エスピーノ、プリースター)
2019年MLBドラフト注目選手:その8(カービー、デビッドソン、ウィルソン)
2019年MLBドラフト注目選手:その9(ヘンダーソン、ゴス、ブッシュ)
その1
アドリー・ラッチマン
アンドリュー・ヴォーン
ボビー・ウィットJr.
その2
C.J・エイブラムス
ライリー・グリーン
コービン・キャロル
その3
ハンター・ビショップ
JJ・ブレデイ
ニック・ロドロ
その4
ブライソン・ストット
アレック・マノア
ブレナン・マローン
その5
マシュー・アラン
ジョシュ・ユング
ザック・トンプソン
その6
ジャクソン・ラトリッジ
シェイ・ラングリアーズ
カメロン・マイズナー
その7
ブレット・ベイティ
ダニエル・エスピーノ
クイン・プリースター
その8
ジョージ・カービー
ローガン・デビッドソン
ウィリー・ウィルソン
その8
ガンナー・ヘンダーソン
JJ・ゴス
マイケル・ブッシュ
各サイトの2019年MLBドラフト・プロスペクトランキング
ジャック・ライター
Jack Leiter
19歳:185㎝・88㎏:右投右打:RHP:デルバートン高
予想指名順位:???
各ランキング | 順位 |
ベースボールアメリカ | 21 |
MLB.com | 33 |
Fangraphs | 39 |
19年間(1987~2005年)に渡りMLBでプレーし通算rWAR40.0、fWAR34.2を記録した名投手アル・ライターの息子のため大きな注目を集めている高校生投手。
昨年から評価されていた選手ですが今年は更なるパフォーマンスの向上を見せ全体30位クラスに。今年のドラフト市場は投手が不作なだけにライターのクオリティは非常に貴重なものですが、全米トップクラスの強豪校ヴァンダービルド大学進学の意思が強固。全体8位~14位程度の当たる契約金400万~500万ドルを要求しているとの噂もあり、上位で指名されない可能性も十分。
今年の4月~5月の成績は9試合・43.2回(580球)で防御率0.64・74奪三振・16四球・被安打20。打者としても活躍。
Jack Leiter spun a one-hit shutout and racked up eight strikeouts in a 💪 #NHSI19 performance. @GoldenSombrero with more on all the day’s action: https://t.co/fd8ErEFjQ5 pic.twitter.com/2i0YBC5dIH
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) 2019年4月5日
父親のアル・ライターはスリークォーターの左投投手でしたが息子のジャックはオーバースローの右投。
キャリア初期は90マイル台中盤を計測した父親と同じように剛速球の持ち主で、昨年に最速96マイルを計測していましたが今年の5月には最速98マイルまでアップ。平均では90マイル台前半ですがフォーシームとツーシームを投げ分けるようです。
70マイル台中盤を計測する決め球のカーブは大きな変化と高いスピンレイトを誇り高校生No1とも言われるプラスピッチ。他にも80マイル台中盤~後半のカットボールと80マイル台前半のチェンジアップを投げ、その中でもチェンジアップは評価が分かれており、ベースボールアメリカからは今ドラフトクラス最高レベルと評価されているものの他メディアからの評価は平均レベル。
チェンジアップと同じようにコマンドの評価もバラバラ。昨年は評価が高かったものの今年に入って下落している印象で、投球フォームの再現性は悪く決め球のカーブのコマンドに苦しんでいる印象があり実際に四球は多め。
それでもベースボールアメリカには高校生のベスト・コントロールに選ばれています。
コディ・ホージー
Kody Hoese
21歳:193㎝・91㎏:右投右打:3B:テュレーン大学
予想指名順位:25位~30位
各ランキング | 順位 |
ベースボールアメリカ | 29 |
MLB.com | 25 |
Fangraphs | 24 |
サマーリーグなどではそこそこの成績を残していたもののNCAAのアメリカン・アスレチック・カンファレンス(NCAA全体で5番目程度のレベルのカンファレンス)では1年目のOPSが.566(0本塁打)、2年目が.803とイマイチな成績で1巡目指名からは程遠い存在でしたが、今シーズンに入って一気に成績が向上しここまで56試合で打率.392・OPS1.276・23本塁打を記録。
今では全体30位以内での指名が予想されています。
#MLBDraft Video: Kody Hoese (3B, @GreenWaveBSB). Has been shooting up draft boards with strong spring.
.412/.502/.843, 23 HR, 34 BB, 22K. pic.twitter.com/pN03PRYWc5
— 2080 Baseball (@2080ball) 2019年5月14日
トップクラスのカンファレンスに所属する他の大学生プロスペクトと違って動画が少ないのでアレですけど、成績からも分かるように打撃力を評価されるプロスペクト。
体格のわりにスタンスは小さくスイングはコンパクト。ナチュラルなアッパースイングの持ち主で広角にフライを打ち上げることのできる生粋のホームランアーチスト。木製バットでもハイペースでホームランを量産していたことも好印象。
三振は昨シーズンの時点で少なくアプローチも一定の評価を受けています。
Kody Hoese….I see shades of Alec Bohm, Rhys Hoskins & Tim Wallach….In my eyes, his ability to pull his hands in & put the good part of the bat on balls inside separates him from say Andrew Vaughn….mid-major quietly shooting up boards, 9-16 range. Bishop sliding. #mlbdraft19 pic.twitter.com/o13ZKBDIR2
— Sam Monroy (@sammonroy) 2019年5月14日
走塁は平均レベルですがプロレベルでもサードに留まれるのではないかとのこと。
2019 Tyler Callahan going deep to centerfield last night in a big #MLBDraft matchup with Hunter Barco. Callahan was 3-3 last night. Huge power and it plays in games! #9 in 2019 class https://t.co/xpWlG6OXw9 pic.twitter.com/hbOj3pJ7ua
— Perfect Game USA (@PerfectGameUSA) 2019年4月19日
タイラー・キャリハン
Tyler Callihan
19歳:185㎝・91㎏:右投左打:3B:デルバートン高
予想指名順位:全体30位前後
各ランキング | 順位 |
ベースボールアメリカ | 37 |
MLB.com | 35 |
Fangraphs | 28 |
昨年の夏のショーケースから高レベルなパフォーマンスを見せ評価が上昇中の強打の高校生。
ヤンキースが熱心にスカウティングを行っており、ヤンキースが指名権を持つ全体30位か全体38位まで残っていれば・・・。
Well Tyler Callihan continues to punish mistakes. After Owens exits, he unloads on one to right-center for a 3 run #PBRBombSquad #MLBDraft @NathanRode @ShooterHunt pic.twitter.com/aRKCSmZ0b7
— Doug Freeman (@DougFreemanPBR) 2019年3月16日
打者有利のカウントではレッグキックが高く、投手有利のカウントではノーステップ打法を取り入れる高校生では珍しいタイプの打者。
優れたバットスピードの持ち主で打球速度は印象的。アッパースイングからコースに関係なく長打性の当たりを放ちます。
高いレベルの投手相手に好成績を残すなどアプローチも良いようで、ショーケースなどでは木製バットでもパワーを発揮。
ただ、左投手を苦にしているのは大きなマイナスポイント。
Tyler Callihan broke the game open for the Stripes with a bases-clearing triple in the top of the 10th in today’s @USABaseball18U team trials matchup. pic.twitter.com/8PApur0Zx4
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) 2018年6月26日
60ヤードダッシュは7秒台でスピードは平均未満。投手としても最速92マイルを計測するなど強肩の持ち主のためサードでの起用がベストだと言わていますが、現時点での守備力の評価は低く将来的にレフトかファーストにコンバートされる可能性も。
何故か度々キャッチャーとしても起用されています。流石にプロレベルでもキャッチャーとしてプレーすることは無理でしょうが・・・。