グレン・オット:ヤンキース・プロスペクト

グレン・オット


21歳/196㎝・109㎏/右投リリーフ/Aー
2015年ドラフト5巡目(全体152位・契約金32万ドル)
https://www.youtube.com/results?search_query=glenn+otto


速球      :  50/60 (平均93~95マイル・最速97マイル)
カーブ     :  40/55 (平均77~78マイル)
チェンジアップ :  25/30
コマンド    :  30/40
総合      :  25/35




 ライス大学では、3年間の82試合中78試合をリリーフとして登板、1年目~3年目にかけて成績が降下し続けるという珍しいタイプの選手でした。2017年のドラフト時にはドラフト対象選手ランキングで96位(MLB.com)、181位(Baseball America)にランクインしていました。
 プロ入り後はROKとA-で8試合登板、そのうち3試合は先発として投げました。リリーフとしては5試合・13イニング・1失点・21奪三振・2四球を記録、先発としては3試合・6イニング・2失点・7奪三振・3四球を記録していますが、先発として40球以上投げたのは1度だけなので、先発適正はまだまだ分かりません。



速球 : 50/60 (平均93~95マイル・最速97マイル)

 がっしりとした体格+長身+オーバースローから投げ込まれる速球はコンスタントに90マイル台中盤を計測、ただ先発の時は少し球速が落ちます。大学時代は毎年順調に球速が上昇していたので、これからもさらなる球速上昇が期待できるかもしれません。


カーブ     : 40/55 (平均77~78マイル)
チェンジアップ : 25/30

 ナックルカーブはキレがあり変化も大きく、プラスピッチのポテンシャルも秘める決め球。この他にチェンジアップも持ち球にありますが、球の質は低く私が見た限りではほとんど投げていませんでした。実質、変化球はナックルカーブ一種類であり、ナックルカーブ頼りのピッチングになることが多いのは気になります。
 
コマンド : 30/40
 コントロールは悪く、速球とナックルカーブのコマンドはともにイマイチ。ただ、大学時代は通算与四球率は4.55でしたが、プロ入り後は2.37と良化しています。加えて、自分は彼のピッチングを4試合(その4試合以外は中継無し)見たのですが、その4試合は特に彼のストライク率が低かった試合なので、実際には私の印象よりもっとマシなのかも。
 



 2018年シーズンはどれほど先発として起用されるかは分かりませんが、変化球のバリエーション、コマンドが改善されない限りリリーフ一択の投手です。ドラフト時の評価・選手タイプ・経歴などからチャンス・アダムスと比較する声もありますが、当然アダムスとは比べ物にならないレベルの選手ですし所詮ドラフト5巡目なので、MLBデビューできれば御の字ですね。