ヤンキースの2022年ブレイク候補プロスペクト:その2


2022年中にブレイクし評価が上昇しそうなヤンキースのプロスペクトを独断と偏見でピックアップしました。

金玉の皮が痒くて辛いです。

女に生まれたかったです。



投手プロスペクト

マット・クルック

1994年10月:193cm・102㎏:左投先発:AA~AAA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏版ランキング:第57位

2020年オフのルール5ドラフトによりレイズから獲得した元上位プロスペクトですが、5年ぶりの先発復帰となった2021年シーズンはスライダーとコントロールが成長を見せ、プロ入り後初となる好成績を記録。特に兼ねてから大得意としている対左打者相手には163打席・63奪三振・被打率.136・被OPS.429と圧倒的な数字を残しました。

今オフにはロン・マリナチオやJP・シアーズとの競争に敗れルール5ドラフトのプロテクト漏れとなってしまいましたが、ロックアウトの影響によってルール5ドラフトのMLBフェーズは中止となるはずで、ヤンキース傘下残留の可能性が大。

成長を遂げたとは言え未だにコントロールとコマンドは平均を下回り、先発投手としてMLBで起用するには心許ないピッチャーですが、再びリリーフに専念させれば支配的なピッチングを見せプロスペクトとしての評価が急上昇してもおかしくはありません。

エドガー・バークレー

1998年5月生:178cm・90㎏:左投先発兼リリーフ:A~A+
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏版ランキング:ランク外

小柄な体からハイクオリティなスライダーとチェンジアップをコーナーに投げ分け空振りを量産するハイフロアーな左投手。

小柄な体型とピッチングスタイルだけでなく先発投手としての登板時に成績を大きく落としていることからもリリーフ向きなピッチャーであることは明らかですが、リリーフをメインに起用すれば今年中にAAAまで昇格する可能性は十分。

シェーン・ボイル

1996年10月生:185cm・92㎏:右投先発兼リリーフ:A~AAA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏版ランキング:ランク外

2018年ドラフト25巡目指名にてヤンキース傘下に加わった最下層のプロスペクトでしたが、2021年シーズンの開幕をAクラスで迎えると最終的にはAAAまで昇格。とりわけAAAのダブルヘッダー戦での登板では7回ノーヒッターを達成しています。

レパートリーのツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップの中で平均超と呼べるような球種はスライダーのみですが、球速(平均91.5マイル)はあと1段階アップするかと思いますね。何の根拠もない単なる勘だけど。

野手プロスペクト

チャド・ベル

1997年3月生:190cm・95㎏:ファースト:A+~AA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏版ランキング:第100位

ヤンキース傘下の左バッターではエステバン・フロリアルに次ぐパワーを誇る大砲。

左のパワーヒッターには珍しく変化球に脆いタイプでありませんが、速い(90マイル台中盤以上の)速球を苦手としており剛速球相手にウィークコンタクトが頻発。バッティングスタイルに反してゴロが多いのもここら辺が理由かなと。

守備においてはサード、セカンド、ファーストの3ポジションで起用されていますが、ファースト守備は平均超の印象。

現在のヤンキース傘下上位クラスはマイク・フォード、クリス・ギッテンズ、デルミス・ガルシア、ブランドン・ワグナーらファーストがごっそりと抜けて競争率が著しく低下しており、ベルにとってはまたとないチャンスが巡ってきています。

ミッキー・ギャスパー

1995年10月生:178cm・92㎏:キャッチャー:A+~AA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏版ランキング:ランク外

2018年ドラフト27巡目指名ながらも2018~2019年シーズンにおいて好成績を記録。2021年シーズンは開幕直後に60日故障者リスト入りしたため出場機会が限られたものの、短期間で印象的なパフォーマンスを残しています。

キャッチャー守備は低レベルなだけでなく年齢的に上がり目もなく、ファーストへの専念は既定路線と考えられますが、バッターとしてはコンタクトスキルと選球眼を兼ね備えた優秀なスイッチヒッター。

ただ、プルヒッターであり打球方向の偏りが非常に強いバッターなのですが、これまではシフトを敷かれる機会が少なく高いBABIPを記録。今後は被シフト割合の増加に連れて低BABIPに苦しむことになるでしょうね。

T.J・ラムフィールド

2000年5月生:196cm・102㎏:ファースト:A
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏版ランキング:未ランクイン

今オフにドニー・サンズニック・ネルソンとのトレードでジョエル・バルデスと共にフィリーズ傘下から加入した2021年ドラフト12巡目指名選手。

巨体のバッターには珍しくバットコントロールに長け、取り分け2ストライク後のアプローチは俊逸。ドラフト契約後のAクラスでのプレーでは打撃フォームの改造を行ったものの、27試合・101打席でたった1本しか長打を打てませんでしたが、インゲームでも高いパワー・ポテンシャルを発揮できるようになれば...。

ヘスス・バスティダス

1998年9月生:178cm・65㎏:ファースト:A~AA
選手ページ:MiLB公式Baseball ReferenceFanGraphs
2021年夏版ランキング:未ランクイン

プロ6年目にして長打力が突如開花したディエゴ・カスティーヨ2世。

2021年シーズンは開幕から尻上がりに調子を上げ、9月に固め打ちを見せたところでシーズン終了。2022年シーズンは本当にカスティーヨ級の数字を残しても驚きではありません。

ショートやサードとしては肩の強さが心許なく、ヤンキース傘下のデプスも考慮するとセカンドをメインに起用するのがベストでしょう。