ここまで各国映画祭やハリウッドで公開された作品のレヴューから2018年のオスカーの予想をまとめました。
とうとうディズニーのFOX買収が合意。買収が完全に確定するのは約1年後のようですが・・・。また、全米映画俳優組合賞のノミネートも決定し、個人的には意外な結果。
作品賞
1位、ダンケルク
2位、Lady Bird
3位、Call Me By Your Name
4位、The Post
5位、Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
6位、The Shape of Water
大穴、ゲット・アウト
各前哨戦の作品賞がバラバラで稀にみる混戦状態（悪く言えば、それほど圧倒的な傑作が無かったということかも）。ちなみに「The Post」、「Three Billboards Outside Ebbing, Missouri」、「The Shape of Water」はFOX作品。また、標準的なオスカー向け作品の中で異色の作品「ゲット・アウト」の評価が高く、オスカーの歴史を変えるかも。「マッドマックス」が今年の作品だったら面白かったかもしれませんね。
監督賞
1位、クリストファー・ノーラン（ダンケルク）
2位、スティーブン・スピルバーグ（The Post）
3位、ギレルモ・デル・トロ（The Shape of Water）
4位、ルカ・グァダニーノ（Call Me By Your Name）
5位、グレタ・ガーウィグ (Lady Bird)
大穴、ジョーダン・ピール（ゲット・アウト）
作品賞よりは混戦になっておらず、ノーランの受賞が有力視されています（各ブックメーカーのオッズも軒並み1点台）。しかし何時になったらポール・トーマス・アンダーソンはオスカーを獲れるのか・・・。
主演男優賞
ほぼ確定：ゲイリー・オールドマン（Darkest Hour）
（以下ノミネート候補）
2位：ティモシー・シャラメ（Call Me By Your Name）
3位：ダニエル・デイ・ルイス（Phantom Thread）
4位：ジェームズ・フランコ(The Disaster Artist)
5位：トム・ハンクス（The Post）
大穴：ダニエル・カルーヤ（ゲット・アウト）
全米俳優組合賞のノミネート5人はゲイリー・オールドマン、ティモシー・シャラメ、ジェームズ・フランコ、ダニエル・カルーヤ、デンゼル・ワシントンとバリエーション豊かなメンバー。
主演女優賞
1位、フランシス・マクドーマンド（Three Billboards Outside Ebbing,
Missouri）
2位、サリー・ホーキンス（The Shape of Water）
3位、サーシャ・ローナン（Lady Bird）
4位、メリル・ストリープ（The Post）
5位、マーゴット・ロビー（I,Tonya）
大穴、ダニエラ・ヴェガ（A Fantastic Woman）
全米俳優組合賞ではストリープがノミネートせず代わりにジュディ・デンチがノミネートされました。どっちみちストリープは、オスカーではノミネートされるでしょう。
助演男優賞
1位、ウィレム・デフォー（The Florida Project）
2位、サム・ロックウェル（Three Billboards Outside Ebbing, Missouri）
3位、アーミー・ハマー（Call Me By Your Name）
4位、リチャード・ジェンキンス（The Shape of Water）
5位、ジェイソン・ミッチェル（Mudbound）
大穴、ウディ・ハレルソン（Three Billboards Outside Ebbing, Missouri）
ゴールデングローブ賞ではケヴィン・スペイシーの代役クリストファー・プラマー(All the Money in the World)がノミネートされ話題になりましたが・・・。また、全米俳優組合賞でアーミー・ハマーがノミネートされなかったのも意外でした。現状では、デフォーとロックウェルの一騎打ちか。
助演女優賞
1位、ローリー・メトカーフ（Lady Bird）
2位、アリソン・ジャニー（I, Tonya）
4位、メアリー・ｊ・ブライジ（Mudbound）
5位、オクタヴィオ・スペンサー（The Shape of Water）
大穴、ホン・チャウ（Downsizing）
前哨戦の結果からはメトカーフが一歩リードしている印象。
どの部門も例年以上に混戦状態で非常に予想が難しい。アカデミーは最近の人種・性別問題で会員構成が大きく変わっているようで、これまでの常識はもう通用しないのかも。ただよくよく考えてみれば、どの部門も本命・対抗はみな白人です。
