ヤンキースがスタントンを獲得か?

ここまでのスタントンのトレード交渉の流れ、
「マーリンズの新オーナーグループがチーム総年俸削減を理由にジャンカルロ・スタントンのトレードを画策。」
「それに対しカージナルスとジャイアンツが積極的に動き、ジャイアンツもトレード合意寸前(合意まで進んでいたという話も)、カージナルスに至ってはトレード合意まで行きましたが、スタントンがトレード拒否権を実行し成立せず。」
「スタントンがトレード先としてアストロズ、カブス、ドジャース、ヤンキースの4チームのみ容認するとの報道」
「これによりヤンキースとマーリンズのトレード交渉が進展」
 カージナルスとジャイアンツが候補から消えたので、ヤンキースがマーリンズとある程度の交渉を行うのは当然のことなのですが、その交渉が予想以上に深いところまで進んでいるようです。ここ10時間以内のアメリカのトップ野球記者のツイートをまとめてみると、
ジョエル・シャーマン(ニューヨーク・ポスト)/3時間前
「トレード交渉は事実上完了しており、ゴールは近い。決定すればマーリンズはヤンキースからスターリン・カストロとトッププロスペクトではないが良い有望株を獲得すると聞いている。また身体検査もまだ残っている。」
ケン・ローゼンサル(アスレチック)/8時間前
「交渉中だが、決定に近いわけではない」
ジョン・ヘイマン(ファンラグ・スポーツ)/8時間前
「少なくとも数日前からヤンキースは本腰を入れている」
マーク・ファインサンド(MLB.comなど)/8時間前
「ソースはヤンキースが交渉中であることを認めたが、まだトレード決定までは近くないと強調。また他チームもマーリンズと交渉中だが、ヤンキース以外は本腰を入れていない。」
ジェフ・パッサン(ヤフー)/8時間前
「ソースによると交渉中だが、まだ何も決まっていない。」

 他の記者とは違ってヤンキースの番記者シャーマンのみが3時間ほど前にトレードが決まったかのように報じているのが気になります。明日朝起きたら「身体検査以外はトレード決定」まで行っちゃってるかもしれませんね。
 ただスタントンを獲ってどのポジションで使うのかは謎。ヤンキースにはガードナー、ヒックス、ジャッジと守備の上手い外野手がそろっておりスタントンも守備は良い方ですから、この中の誰かをDHに使うのは勿体ない。まず若手のフレイジャーもいるので、どう考えたって外野手は要らないですよね。ガードナーがちょうど残り一年だけ契約が残っているので、18年→19年でレフトをガードナーからフレイジャーにすんなりタイミングよく入れ替えれそうでしたし、エルズベリーの存在以外は理想的なチーム状況。ケイブとかマッキニーのような控え外野手としては使えそうな有望株もいます。

 さらに総年俸を制限以下にしなくてはならないのに、来シーズン年俸2500万ドルの選手を獲るのはどうかと。「カストロの年俸が浮く」+「スタントンの年俸をマーリンズが一部負担」でどうにかなるかもしれませんが・・・。もしスタントンを獲っちゃえば来シーズンオフのハーパー獲得の確率もほぼ0になりますね。
 まず、スタントンは今年こそ良かったものの、毎年のように怪我をしていて、残り契約10年2億9500万ドルも残っており、2020年シーズン後オプアウトの権利さえ持っています。ということは「活躍してもあと3年でまたFA」or「怪我をして活躍できなければオプアウトせずに不良債権化」と長期的に見ればチームが損をする契約内容です。
 私にはスタントン獲得は地雷に見えますが、マーリンズはトレード拒否権のせいで苦しい立場にいますし、同じように苦しい立場のチームからアレックス・ロドリゲスやアロルディス・チャップマン獲得した時のように、キャッシュマンが買い叩いてくれることを願います。
 
 まず、DHなんてアンドゥハーでいいんだよ!