ドミンゴ・ハーマンの出場停止と5月特有のタイトなスケジュールが重なり、AAA先発ローテの頭1番手を務めているランディ・バスケスのMLBデビュー&ローテーションスポット先発登板が決まりました。
期待を超えるパフォーマンスを残せなかったジョニー・ブリートに続き投手プロスペクトの今季MLBデビューは2人目。
大金叩いて先発ローテを整備したくせに開幕2ヶ月でMLB未経験のプロスペクトを2人も起用するハメになっているんですから、色んな意味で終わっています。
Year | Age | Lev | ERA | G | IP | HR | BB | SO | WHIP | H9 | HR9 | BB9 | SO9 | SO/W |
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2021 | 22 | A-A+-AA | 2.52 | 23 | 107.1 | 4 | 38 | 130 | 1.202 | 7.6 | 0.3 | 3.2 | 10.9 | 3.42 |
2022 | 23 | AA | 3.90 | 25 | 115.1 | 11 | 41 | 120 | 1.275 | 8.3 | 0.9 | 3.2 | 9.4 | 2.93 |
2023 | 24 | AAA | 4.85 | 9 | 42.2 | 5 | 23 | 50 | 1.570 | 9.3 | 1.1 | 4.9 | 10.5 | 2.17 |
ブレイクを果たした2021年と異なりこれといってハネなかった2022年はシーズンを丸々AAで終え、プレシーズン・ランキングで調子に乗って全体90位に彼を置いたBaseball Prospectusも軽く手のひら返す始末。
シーズン終了後はルール5ドラフトプロテクトのため40人ロースターへ追加されていました。
球種 | 球速 | スピン | IVB | HB |
FF | 94.5 | 2385 | 14.8 | -6.9 |
SI | 93.7 | 2348 | 10.5 | -15.1 |
CT | 87.1 | 2676 | 5.5 | 4.2 |
CB | 81.2 | 2997 | 0.7 | 13.4 |
CH | 87.4 | 1991 | 3.3 | -18.1 |
今シーズンは春季キャンプからシンカーとチェンジアップのコマンドに苦しみ、更に3000rpmを超えるはずの決め球カーブ(スイーパー?)は精彩を欠き2000rpm台に低迷。
持ち前の高いゴロ率を維持することができず一発病を発症し、4月中はERAとFIPの両方が6.00をオーバー。
ただ、シーズン最序盤は慣れないMLB仕公式球(AAA公式球兼用)と寒さによりグリップのフィールを失っていた模様で、5月に入ってから一気にパフォーマンスが向上。
カーブのスピンレイトも無事3000rpm台へ復活し、昨シーズンに習得したばかりのカッターも対左打者に対し期待通りの効果を発揮しています。
Rk | Date | IP | H | R | ER | BB | SO | HR | Pit |
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1 | 2023-03-31 | 3.1 | 3 | 1 | 0 | 5 | 6 | 0 | 64 |
2 | 2023-04-05 | 4.1 | 8 | 3 | 3 | 1 | 3 | 1 | 76 |
3 | 2023-04-12 | 3.1 | 7 | 8 | 6 | 2 | 6 | 2 | 83 |
4 | 2023-04-18 | 4.2 | 5 | 6 | 6 | 3 | 7 | 1 | 92 |
5 | 2023-04-23 | 6.0 | 4 | 3 | 3 | 5 | 6 | 1 | 89 |
6 | 2023-04-29 | 5.0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 90 |
7 | 2023-05-05 | 5.0 | 6 | 3 | 3 | 1 | 8 | 0 | 95 |
8 | 2023-05-12 | 6.0 | 6 | 3 | 2 | 1 | 4 | 0 | 88 |
9 | 2023-05-17 | 5.0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 84 |
今シーズンはコントロール&コマンドに苦しんでいるとはいえ、優れたZ-Swing%とO-Z-Swing%を残すなどアプローチを狂わせるようなピッチングに成功しているバスケスですが、現状として選球眼だけが取り柄のパドレス打線は実力を測るに打って付けの対戦相手。
「ヤンキース:プロスペクトランキング:トップ50:2023年開幕版」でも書いたようにヤンキースの先発ローテに定着する可能性は低く、トレードデッドライン後もヤンキースの40人ロースターに残っているとは思えませんが、先発ローテが崩壊しているこの間に新たなるトレードバリューを見出させれば◎
何せよ所詮はブルペンにさえ定着すれば御の字の40 FVプロスペクト。
今シーズンMLB戦力として期待を寄せるべきような投手プロスペクトは、後半戦にMLBへ到達する可能性があるウィル・ウォーレン以外におらず、2020年のデイビー・ガルシアや2021年のルイス・ヒルのように”短期間だけでもアップスイングによって抑えれば御の字だ”との心づもりをすべきでしょう。
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なめた事言ってっと精子かけっぞ