ドミンゴ・ヘルマン:ヤンキース・プロスペクト

ドミンゴ・ヘルマン
25歳/188㎝・79㎏/右投先発/ドミニカ/MLB
2009年国際FA(マーリンズ・契約金4万ドル)
MLB.comプロスペクトランキングチーム内・20位

速球      :  65/65 (平均96.2マイル・最速98~100マイル)
カーブ     :  50/50 (平均81.7マイル)
チェンジアップ :  45/45 (平均88.3マイル)
コマンド    :  50/50
総合      :  40/40

 2009年のマーリンズとの契約後から2013年まで好成績ながら故障に悩まされ続けましたが、2014年に初めてフルシーズンでプレーしてフューチャーズ・ゲームに出場するなど活躍し、シーズン途中にマーティン・プラド&デビッド・フェルプスとのトレードでヤンキースに加入。2015年はトミー・ジョン手術を受け全休となりましたが、2016年シーズン途中に復帰。今年は6月ごろに1か月間怪我で離脱しましたが、セプテンバーコールアップで9月にデビューすると敗戦処理や大量リード時に登板しました。
 

速球 : 65/65 (平均96.2マイル・最速98~100マイル)
 最大の武器である速球は、先発として2014年に平均92~94マイルを計測していましたが、トミー・ジョン手術の復帰後に球速が上がり最速100マイルを計測すると、今年は先発としてなら平均93~97マイルを計測しています。MLBではリリーフとして平均96.2マイルを計測、球速だけでなくフォーシームはスピンレイト2590rpmを記録(MLB平均は2255rpm)しています。回転数の良いフォーシームだけでなく動きに富むツーシームも投げることができ、フォーシームと合わせて総合的に見ればプラスピッチ以上です。また100球近くになっても球速を維持することができるスタミナも持ち合わせているようです。
カーブ     :  50/50 (平均81.7マイル)
チェンジアップ :  45/45 (平均88.3マイル)
 カーブはスラーブに近い球で球速があり空振り率が高く、回転数も平均以上。左打者に多投するチェンジアップは90マイル近くを計測し、通常のチェンジアップとは違って回転数が高くスピンレイトは2400rpm以上(MLB平均は1770rpm)、下に落ちるように変化するのではなくシンカーのように鋭く横に変化するため空振りを奪うことは少ないですが芯を外しゴロを打たせることが出来ます。
コマンド : 50/50

 MLBデビュー後はMLB公式球が合わなかったのかコマンドが悪かったですが、マイナー時代には与四球率で毎年1~2点台を記録しており、右打者にはコースにばらつきがありますが左打者にはチャンジアップを駆使して外角を中心に攻めて抑えます。来シーズンはMLBでも持ち前の制球力を発揮してほしいところですね。



 今年MLBではリリーフ登板しかありませんでしたが、AAAでは先発として好成績を残していますし、2018年はスイングマンやロングリリーフでの起用を期待できるかもしれませんね。