田中将大がヤンキースに残留

 オプアウトの権利を持っていた田中将大がその権利を破棄してヤンキース残留を発表しました。これで契約は2020年まで3年間で6700万ドルとなります。個人的には、今オフは贅沢税対策で総年俸を1億9700万ドル以下に抑えなくてはならないことを考えると、毎年のように怪我をする先発2番手クラスに年俸約2200万ドルは重かったのでオプアウトしてくれたほうが良かったような気がします。まあヤンキースから見れば今オフと来シーズンオフのFA市場は先発の層が薄いですし、田中から見れば今年の成績は悪くFAになるタイミングとしては微妙、2020年オフにFAとなるときはまだ32歳なのでもう一度大型契約のチャンスもあるかもしれませんから、見方を変えればWIN-WINですかね。

これでヤンキースも2018年シーズンのローテーションは、
1.ルイス・セベリーノ
2.ソニー・グレイ
3.田中将大
4.(未定)
5.ジョーダン・モンゴメリー

 4番手以外は早くも確定、CC・サバシアも恐らくヤンキース残留を優先して再契約(1~2年契約)となるでしょうし積極的な先発補強は必要となくなりました。AAAにもアダムスやアセベドが控えていることを考えると、「ベテラン一人+中堅二人+若手二人+有望株二人」と理想的な状況です。またセベリーノとモンゴメリーはまだ調停前、グレイの来季年俸も700万ドル程度と予想されており、ピネダ(740万ドル)とサバシア(2500万ドル)の契約が切れることでペイロールにも余裕ができるのは大きい。野手もDHと控え選手以外は特に補強ポイントは無く、今年こそ楽に年俸制限をクリアできそうですね。ただ、こういうチーム作りをするのに20年近くもかかるキャッシュマンもどうかしています(ジョージ・スタインブレナーの存在も大きかったでしょうが)。