10位:ビル・ディッキー
1928年~1946年:キャッチャー:rWAR=55.8、fWAR=56.1
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1930年代前後ににミッキー・カクレーンと並ぶMLB最高級のキャッチャーとして7度のWSに貢献。一部では20世紀前半のMLBの最も偉大なキャッチャーとして名前が挙げられほどの名選手です。
シーズン盗塁阻止率リーグトップを3回記録した強肩に加えて、バッティングも優秀で多くの打撃部門で球団歴代Top10にランクインしています。(第2次世界大戦により2シーズンを失ったにもかかわらず。)通算wRC+126はヨギ・ベラ、サーマン・マンソン、ホルヘ・ポサダ、エルストン・ハワードらを抑え球団捕手記録。
プライベートではフレンドリーかつ温厚な性格ですが、試合になると人が変わり好戦的な性格に。ホームプレート上でのコリジョンで相手選手をぶん殴ったことがあります。
現役最終年の1946年には選手兼任監督に。引退後はチームのコーチなどを務め後にチーム史上最高のキャッチャーとなるヨギ・ベラを指導しました。1954年には殿堂入り。背番号8は永久欠番となっています。
9位:アレックス・ロドリゲス
2004年~2016年:サード:rWAR=54.2、fWAR=51.5
歴代野球選手ランキング:32位
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ヤンキースがトレードで獲得した選手としてはベーブ・ルース以来の大物選手ですが、入団後の実績に関しては賛否両論となっている選手。
2度のMVP、大型契約、薬物使用、出場停止、プレー態度、チームメイトとの不仲、PSでの不安定さ、メディア対応など良くも悪くも話のネタに尽きない選手でしたね。
ただ、15試合で6本塁打、打率.365、出塁率.500、長打率.808を記録しクラッチヒットを連発した2009年PSでの活躍は伝説的。
8位:ホワイティー・フォード
1950年~1967年:先発:rWAR=56.9、fWAR=58.0
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ヤンキース最盛期の絶対的エースとして13シーズンに渡って君臨。勝ち星、イニング、先発登板、完封で投手球団記録を保持。もし、朝鮮戦争従軍により2シーズンを失うことがなければrWAR、fWAR、奪三振数でも球団記録を保持していたでしょう。また、通算防御率2.75はこの100年間でのMLBトップの記録(通算2500イニング以上)。1974年には投票2年目で殿堂入りを果たしています。
その輝かしいキャリアの中でWS優勝を8回経験。WSでは通算22試合に登板し、レギュラーシーズンにサイ・ヤング賞を受賞した1961年WSでは14イニングを無失点に抑えMVPを獲得しています。通算勝利数、イニング、先発登板、奪三振はPS記録。
投手タイプとしては技巧は投手。野球IQに優れた選手であり対戦相手のデータを積極的に収集。マウンド上ではほとんど感情を見せることなく、審判の判定に文句をつけることもほとんどありませんでした。
ただ、投手有利の旧ヤンキースタジアム&優れたチーム守備力に助けられていた感も否めず、キャリア後半には不正投球を行ってたことを認めています。また、親友のミッキー・マントルと共によく夜遊びをしていたそう。
7位:デレク・ジーター
1995年~2014年:ショート:rWAR=72.4、fWAR=72.8
歴代野球選手ランキング:65位
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通算安打、試合数、二塁打、盗塁で球団記録を保持。安定感と耐久力が売りの選手で17年連続150安打はMLB記録。
またPSには16シーズンで出場し、試合数、打席、安打、二塁打、三塁打、得点でPS記録を保持しています。
6位:ヨギ・ベラ
1946年~1963年:キャッチャー:rWAR=59.5、fWAR=63.8
歴代野球選手ランキング:52位
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ビル・ディッキーに変わる正捕手として18シーズンに渡ってヤンキースでプレー。歴代最多となる10回のWS優勝を経験しました。MVPも3回受賞。1950年~1956年には7年連続でMVP投票4位以内に入っています。
ちなみに、引退後の1964年にチームの監督を務めましたが解雇。1965年にメッツのコーチに就任すると4試合で選手としてプレーしているのでヤンキース一筋の選手だったわけではありません。
コメント
Aロッドは本当にクリーンで、レジー並みに大舞台で勝負強かったら選ばれし者で、本当にスーパースターだったでしょうね。どの順位付けでもリベラ(凄いクローザーなのは認めてますが)がフォードより上なのは個人的には⁇です。やっぱり不正投球の名人だったのと236勝が取り立て凄い数字ではないのが響いてますかね。
勝ち星なんて指標は一切評価していないのでフォードが何勝挙げようが知ったこっちゃないんですけど、フォードの場合はイニング数が少なくて失点阻止能力のわりにWARなどの積み上げ指標が伸びなかったのがアレだと思いますよ。
確かにステンゲルの時代はワールドシリーズで力を発揮させる為か大事に使われていて、20勝を挙げたのはハウクが監督になってからですね。シリーズ最多イニング・勝利・敗戦・奪三振記録を保持していても、シーズン中はそこそこという感じですもんね。日本でいうならシリーズで力を発揮する工藤や石井一久という感じの投手ですね。